名品紹介

釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)

釈迦如来像

平安時代の釈迦像の造仏造画は、密教や浄土教信仰に押されて、古代に較べると相対的に低減した感がある。しかし、『法華経』の流行などを通じて、釈迦信仰もこの時代一貫して存在し、その造像も盛んに行われていた。この画像は、平安仏画のうち釈迦を単独でえがいた唯一の遺品である。7重の蓮台上に結跏趺坐(けっかふざ)する姿で、着衣の色から「赤釈迦」の俗称で親しまれている。黄白色の肉身は、流れるような朱線でかたどられ、着衣には白の照暈(てりぐま)とあでやかな七宝繋ぎの截金文様(きりがねもんよう)が施される。上品な顔立ちと温雅な彩色がこのうえなく優婉な情趣をかもし出しており、平安仏画の如来画像中の最高作といってよい。

絹本著色
159.4×85.5cm
平安時代後期(12世紀)
京都 神護寺
国宝

拡大図


京都国立博物館 Twitter

ご来館くださる皆様へ
京都国立博物館からのお願い

↑ ページのトップへ