名品紹介

海賦裳(かいぶのも)(阿須賀神社伝来古神宝類の内)

海賦裳

新宮・熊野速玉大社には足利将軍家と諸国守護職が調進したおびただしい数の古神宝類(こしんほうるい)が伝えられている。また阿須賀(あすか)神社はその摂社で、同社にも同じ時期に守護職が寄進した古神宝が伝わり、現在は国有となっている。それらは公家の服制をしめす染織品、金銀蒔絵(まきえ)螺鈿(らでん)の装飾が美しい漆工芸品などと多彩をきわめ、さらに調進の時期(明徳元年〈1390〉頃)、由来などが明らかにされる日本工芸史上の貴重な資料群である。この裳は海浦の景を描絵(かきえ)したもの(海賦〈かいぶ〉文様の裳で、通例とは異り単袴(ひとえばかま)の制をしめす。高貴の女性の料を写したものと考えられている。

丈164.5cm
南北朝時代(1390年頃)
国宝
I 甲68

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