名品紹介

青磁水注 越州窯(せいじすいちゅう えっしゅうよう)

染付名花十友図 三重蓋物

この水注は宇治市木幡御蔵山の西南麓の茶畑から偶然単独で出土した。この地は寛弘2年(1005)藤原道長が藤原氏一門の菩提寺として浄妙寺を建立した地域で、水注の出土地も浄妙寺旧境内地か、あるいはこれに隣接した地域と考えられている。そのため藤原氏一門の誰かの遺愛の品、あるいは副葬品であったかと見られている。全く完好の状態で出土し、全体の形質からみて五代〜北宋期中国浙江省越州窯の青磁と考えられている。豊かな胴に円筒形の口頸部、笹葉形の把手と瀟洒な注口が付き、肩の両側に輪状の耳を付けている。釉色は越州窯独特の酸化焔焼成気味で、落着いた朽葉色を呈している。また類似の作品が北京故宮博物院に所蔵されている。

高21.8cm 口径9.5cm
底径8.0cm
中国 五代〜宋代(10世紀)
京都府宇治市木幡出土
重要文化財
G甲161

拡大図


京都国立博物館 Twitter

ご来館くださる皆様へ
京都国立博物館からのお願い

↑ ページのトップへ