これまでの展示

根来塗と鎌倉彫
2016年6月14日 ~ 2016年7月24日

 根来塗は、朱漆塗の古い漆器のこと。紀州の根来寺で塗られた朱漆器が有名だったため、作られなくなった後も、よそで作られたものも、根来塗と呼ぶ習慣が残りました。朱漆は、もとは特別な日、ハレの日の器に塗ったようです。神仏への供物に関わる品が多く、人々の使う膳椀であっても、普段ではなく仏事法要などの食事に用いることが多かったはずです。根来塗は茶人たちにとくに好まれました。摩耗した朱漆と、その下から現れ出る黒漆との対比に時の流れが感じられ、シンプルな塗りのために器形の美しさが際立つからでしょう。同じ理由から近代的な建築空間にも映えるので、今も根来の愛好家は少なくありません。
 鎌倉彫は、木を彫って文様を作り、その表面に漆を塗って仕上げる技法です。こちらも茶人が好みました。鎌倉時代の終わりごろ、関東地方の鎌倉の地に、禅宗を介して中国文化が流入するにつれ、寺院内の道具を中国風を真似て作ったことに始まるとされています。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド
重美 朱漆塗金剛盤 1基 能満院
朱漆塗唐櫃 1合
重文 朱漆塗けい子 長禄元年(一四五七)在銘 1枚 真清田神社  
重文 朱漆塗隅切折敷 長禄元年(一四五七)銘 2枚 真清田神社  
重文 朱漆塗入隅折敷 長禄元年(一四五七)銘 3枚 真清田神社  
朱漆塗散米衝重 1基
朱漆塗高杯 1基 京都国立博物館  
朱漆塗懸盤 1基
朱漆塗湯桶 1口
朱漆塗湯桶 1口
朱漆塗三足鉢 1基
朱漆塗三足盥 1基
朱黒漆塗杓子 5柄
朱黒漆塗片身替四重椀 1組
朱漆塗火薬入 1個
朱漆塗硯台 1基
朱黒漆塗片身替箱 1合
蜻蛉木彫漆塗香合 1合
牡丹木彫漆塗香合 1合
牡丹木彫漆塗香合 1合
屈輪文木彫漆塗大香合 1合 金蓮寺  
屈輪文木彫漆塗大香合 1合 知恩寺  
牡丹木彫漆塗大香合 1合 聖衆来迎寺  
牡丹木彫漆塗大香合 1合
屈輪文堆彩漆大香合 1合

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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