中世絵画

関東の水墨画家たち(Ⅰ)―祥啓派と小田原狩野―
2018年6月12日 ~ 2018年7月 8日

如拙や周文のような画僧や狩野派のごときプロの絵師集団を生み出した室町時代の京都。しかし、その京都に負けず劣らず、同時代の関東でも有能な水墨画家たちが大いなる活躍を見せました。その代表格が鎌倉建長寺の画僧、祥啓(しょうけい)です。彼は上京して幕府の唐物奉行・芸阿弥(げいあみ)に師事し、帰国後は啓孫(けいそん)・啓牧(けいぼく)ら多くの弟子を育てたことが知られます。一方、狩野派の関東支店ともいうべき存在が、俗に小田原狩野(おだわらかのう)と呼ばれる絵師たちです。前嶋宗祐(まえじまそうゆう)や、狩野玉楽(かのうぎょくらく)とされる「右都御史(うとぎょし)」印を用いた画家が有名ですが、その画風は狩野派繁栄の立役者・元信のそれをうけています。このほか、祥啓と狩野派の画風を折衷して個性的なスタイルを確立した式部輝忠(しきぶてるただ)も忘れてはならないでしょう。ここでは、彼ら関東の画家たちの作品を2回に分け展示いたします(次回は雪村)。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
重文 達磨図 祥啓筆 1幅 京都・南禅寺
重文 文殊・寒山拾得図 啓牧・啓孫筆 3幅 京都・本法寺
東方朔図 興牧筆 1幅 京都国立博物館
蜃気楼図 前嶋宗祐筆 1幅
山水図 伝周文筆 1幅
漁舟山水図扇面 式部輝忠筆 1幅
四季花鳥図 右都御史印 2幅

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。

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