「狂斎」の時代

冥界・異界、
鬼神・幽霊

 河鍋暁斎は天保2年(1831)、下総国古河(現在の茨城県古河市)に生まれました。かぞえ7歳で歌川国芳に入門、10歳から19歳まで狩野派で徹底した絵画修業を積みます。独立後、明治維新をはさむ激動期には、「狂斎(きょうさい)」と名乗って風刺画などを描き人気を博しましたが、明治3年(1870)40歳のとき、描いた風刺画がもとで逮捕、投獄という憂き目にあいます。これを機に「狂」を「暁」の字に改め、暁斎と称しました。これを境に暁斎の生涯は二分されます。まず40歳以前「狂斎」の時代の作品をご覧いただきます。
  つづいて、地獄の大王閻魔さま、異界を徘徊する妖怪たち、鬼、天狗、鍾馗、風神雷神といった鬼神たち、あるいは大黒、恵比須、お多福といった福の神たち。暁斎ワールドで活躍する愉快なキャラクターたちをご覧ください。
毘沙門天像 河鍋暁斎筆 河鍋暁斎記念美術館蔵