大航海時代が
生み出した蒔絵
―南蛮漆器―
16世紀半ば以降、キリスト教の布教をこころざす宣教師と一攫千金を夢みる商人が、西洋から続々と来日します。「南蛮人」と呼ばれた彼らは、自分たちが用いる道具に蒔絵を施すよう注文しました。彼らが注文したのはキリスト教の祭礼具や西洋式の家具で、日本の伝統的な調度とはまったく異なるものでした。彼らはそれを本国へ持ち帰ったり、他国へ輸出したりしました。「南蛮漆器(なんばんしっき)」と呼ばれる輸出漆器の誕生です。
花鳥蒔絵螺鈿角徳利 京都国立博物館蔵