中世までの蒔絵
蒔絵(まきえ)は、ウルシの樹液と金属粉を用いて文様を表現する工芸技法です。もとは大陸に由来しますが、本国では廃れてしまい、日本で独自の発展を遂げることになりました。古代から中世までの漆工品は、寺社や貴族などの特権階級の人々のために制作され、仏舎利を納める箱や厨子、経箱、神々への奉納品、宮廷生活で用いた調度品、特に文房具や化粧道具などが格式に則って丹念に作られました。
国宝 宝相華迦陵頻伽蒔絵そく冊子箱 仁和寺蔵