1869年に日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国が国交を樹立し140年がたちます。これを記念し、ウィーン美術史美術館(オーストリア)とブダペスト国立西洋美術館(ハンガリー)の所蔵品から、ハプスブルク家ゆかりの絵画と工芸の至宝、約120件を展観します。
 600年以上にわたってヨーロッパに君臨し、芸術を庇護したハプスブルク家。マクシミリアン1世の宮廷画家デューラー、スペイン王フェリペ4世の宮廷画家ベラスケス、ネーデルラントのアルブレヒト大公の宮廷画家ルーベンス、さらにラファエッロ、ティツィアーノからゴヤまで、16~18世紀というヨーロッパ芸術の最盛期の名画は圧巻です。
 また皇帝たちを魅了し宮廷をかざった工芸・武具の数々は、意外にも同時代の日本の美術工芸と同調する点が少なくありません。この冬に特別展覧会「京都御所ゆかりの至宝」を開催しましたが、それを思い起こして、ヨーロッパの宮廷美術を対比的に眺めていただくのも面白いかも知れません。
 さらに、明治天皇が皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に友好のしるしとして贈った画帖(当時の絵師による日本の風景や暮らしを描いた100枚の絵を綴じたもの)と2基の蒔絵棚が、日本に初めて里帰りします。両者については、当館の研究員がウィーンへ赴き調査した最新の成果とともに公開します。