これまでの展示

五月一日経
2018年7月18日 ~ 2018年9月 2日

聖武天皇の后である光明皇后(701~760)は篤く仏教に帰依し、亡父藤原不比等(ふひと)と亡母県犬養三千代(あがたのいぬかいのみちよ)の追福のために、仏典の一大集成である一切経の書写を発願しました。これらの経典には、奥書に「天平十二年(740)五月一日記」とあることから、「五月一日経」と呼ばれています。遣唐使が持ち帰った仏典を手本として、一点一画おろそかにせず、官立の写経所において書き写された五月一日経は、中国唐代の仏教を正しく反映する貴重な経典です。たとえ、そこに記される経典の内容は分からなくても、写経体と言われるやや扁平(へんぺい)で端正謹厳(たんせいきんげん)な楷書が、一糸乱れず整然と列ぶ様子は、見る者に畏敬(いけい)の念を抱かせます。どうぞ、1200年以上の昔、仏の教えを正しく伝えようという信仰が生み出した美をご鑑賞ください。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
重文 開元釈教録 巻第十八残巻 1巻 文化庁
国宝 千手千眼陀羅尼経残巻 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集・守屋美孝氏寄贈)
音声ガイド
重文 続高僧伝巻第二十八 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集・守屋美孝氏寄贈)
音声ガイド
重文 校生勘紙帳 1巻 文化庁
重文 根本説一切有部百一羯磨 1巻 文化庁
重美 虚空孕菩薩経巻下 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集・守屋美孝氏寄贈)
重文 持心梵天経巻第四 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集・守屋美孝氏寄贈)
音声ガイド
重文 写経料紙充帳 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集・守屋美孝氏寄贈)

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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