第1回 大人の博物館くらぶ

- 日時
- 2016年2月11日(木・祝)
※13:30~15:30(2時間程度) - 解説
- 京都国立博物館列品管理室長 宮川禎一
- 対象
- 大人(中学生以上)
- 参加者
- 15名
- 参加費
- 1,000円(税込み)
*ただし、大学生以上は名品ギャラリー観覧券が必要)
内容のご紹介
当館では初めての大人を対象としたワークショップを開催しました。第1回目は、低温度で熔ける金属を用いて、古代の鏡を鋳造しました。作るのはただの鏡ではありません。鋳型は当館所蔵の重要文化財《東之宮古墳出土7号鏡「四獣鏡」》を元に作成したものなので、所蔵品と同じ形の鏡を作ることができるのです。
まずは、考古担当の宮川研究員より「東之宮古墳と四獣鏡」の解説と、展示室でのレクチャーがありました。
次はいよいよ鋳造体験です。鍋で金属を熔かし、シリコンで作成した鋳型に流し込んでいきます。金属は油断しているとすぐに冷え固まってしまうので、手際よく作業しなくてはいけません。お互いに協力し合って、順番に鋳造しました。初対面とは思えないチームワークの良さ。さすが「大人」の博物館くらぶです。
穴の空いた鏡が出来上がっても、めげずに再チャレンジ。何度かやっていくうちに、皆さんコツを掴まれたようで、最後は全員綺麗な鏡が出来上がりました!
最後は裏面を磨く作業です。紙やすりで磨いていくと、徐々に鏡らしくピカピカになっていきました。
作業する側で、教育普及担当の水谷研究員が、今回の鋳型を作るために用いた3Dプリンターや鋳型製作の作業工程の話をしました。
思わず手を止めて、興味津々の様子で話を聞かれていました。