これまでの展示

京都の平安・鎌倉彫刻
2014年9月13日 ~ 2014年12月23日

平安時代から鎌倉時代の京都周辺の仏像を展示します。大阪・天野山金剛寺の本尊、巨大な大日如来坐像と脇侍の不動明王坐像が圧巻です。大日如来像は平安貴族好みのみやびな作風。不動明王像は快慶の弟子行快の銘文が発見された鎌倉時代の貴重な作例です。法然上人の念持仏と伝わる知恩院の穏やかな阿弥陀如来立像、上人の一周忌に造られた精悍な阿弥陀如来立像も展示します。これらの像を含む20躯ほどで構成します。平安時代と鎌倉時代の像と対面してどのような印象を受けるでしょうか。比べてみてください。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵
  阿弥陀如来坐像 1躯 京都国立博物館
重文 宝誌和尚立像 1躯 西往寺
重文 千手観音立像 1躯 妙法院
重文 千手観音立像 1躯 光明寺
重文 如意輪観音半跏像 1躯 廬山寺
  金剛力士立像 2躯 愛宕念仏寺
重文 阿弥陀如来立像 1躯 知恩院
重文 阿弥陀如来立像 (*1) 1躯 浄土宗
  薬師如来坐像 (*2) 1躯 妙光寺
重文 大日如来坐像 1躯 金剛寺
重文 不動明王坐像 1躯 金剛寺
  十一面観音立像 1躯 西念寺
重文 観音菩薩跪坐像 1躯 地蔵院
重文 伝観音菩薩立像 1躯 清水寺

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
*1 展示期間:9月13日~10月13日
*2 展示期間:10月15日~12月23日

肖像彫刻
2014年9月13日 ~ 2014年11月9日

肖像彫刻とは実在の人物を表したものです。第十八代天台座主の良源は元三大師の通称で知られ厄除けに霊験があると信じられました。特別な力を持つ僧にふさわしい魁偉な容貌です。空也とともに平安時代に念仏を広めた千観の像は口を開いて念仏を唱える姿ですが、手は密教僧のような印を結びます。一遍上人が創めた時宗の僧、一鎮と伝える像は個性的な顔をまるで生きているかのように彫り出していてみごとです。大通寺の源実朝坐像は通常非公開です。展示は今回限りです。それぞれの人物の人柄に思いを馳せてご覧ください。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵
重文 良源(元三大師)坐像 1躯 正法寺
重文 善導大師立像 1躯 知恩院
重文 千観坐像 1躯 愛宕念仏寺
  伝一鎮坐像 1躯 迎称寺
  源実朝坐像 1躯 大通寺

*展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。

アジア彫刻の名品
2014年11月11日 ~ 2014年12月23日

仏像誕生の地として知られるガンダーラとマトゥラーの2世紀ころの石彫像を比べると顔、石の色が違います。ガンダーラの像にはギリシア風が、マトゥラーの像にはインド風がよく表れています。中国の4世紀の金銅仏はガンダーラ風の顔です。シルクロードを伝わってきたのです。中国で造像が盛んになる5世紀には仏像の姿も一変し、中国独特の顔、服の表現が見られます。7世紀から8世紀、強大な帝国を築いた唐時代には、またインド風のなまめかしい姿に変わります。アジアに広く及んだ仏像文化の一端をご覧ください。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵
  弥勒菩薩碑像 (中国・北魏時代) 1基 京都国立博物館
  仏碑像 (中国・唐時代) 1基 京都国立博物館
  菩薩立像 (パキスタン ガンダーラ・クシャーン時代) 1躯 京都国立博物館
  ヤクシ―半身像 (インド マトゥラー・クシャーン時代) 1躯 京都国立博物館
  如来頭部 (パキスタン ガンダーラ・クシャーン時代) 1個 京都国立博物館
  如来頭部 (アフガニスタン ハッダ) 1個  
  浮彫有翼人面獣身像 (パキスタン スワート・クシャーン時代) 1個 京都国立博物館
  アトラス像 (パキスタン ガンダーラ・クシャーン時代) 1個 京都国立博物館
  如来立像 (中国・五胡十六国時代) 1躯 京都国立博物館
  諸尊仏龕 (中国・北宋時代) 1基 報恩寺
  供養者列像 (中国・北魏時代) 1基 京都国立博物館
  菩薩立像 (中国・東魏時代) 1躯  
  阿弥陀三尊像龕 (中国・唐時代) 1基 京都国立博物館
  如来立像 (中国・北斉~隋時代) 1躯  
  菩薩立像 (中国・唐時代) 1個  

*展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。

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