これまでの展示
- 豊臣秀吉と後陽成天皇
- 2019年2月 5日 ~ 2019年3月10日
絢爛豪華なイメージで語られる「桃山」という時代。ちょうど中世から近世への移行期にあたるこの時期は、さまざまな方面で革新がおきました。芸術の一つである「書」とて例外ではなく、その先導者としてあげられるのが豊臣秀吉(1536~98)と後陽成天皇(1571~1617)です。秀吉の自由奔放な筆づかいに象徴されるように、両者に共通するのは「枠にとらわれない」ことでしょう。とりわけ、後陽成天皇は伝統的な書風を踏まえつつ、表現の可能性を追求したところが高く評価されます。関連作品との展示とあわせ、書の世界に花開いた桃山の息吹をどうぞご堪能ください。
展示作品リスト
指定 | 作品名 | 員数 | 所蔵 | |
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国宝 | 日本書紀神代巻(吉田本) 二巻のうち上巻 卜部兼方筆 |
2巻のうち1巻 | 京都国立博物館 | |
豊臣秀吉消息 | 1幅 | |||
重文 | 豊臣秀吉消息 | 1幅 | 京都・高台寺 | ![]() |
重美 | 豊臣秀吉消息 | 1幅 | 京都国立博物館 (廣海春木氏寄贈) |
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重文 | 後陽成天皇宸翰消息 | 1幅 | 京都国立博物館 (守屋孝蔵氏蒐集・ 守屋美孝氏寄贈) |
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六字名号 後陽成天皇宸翰 | 1幅 | 京都・報恩寺 | ||
重美 | 「龍虎」「梅竹」大字 後陽成天皇宸翰 |
2幅 | 京都・法金剛院 | ![]() |
古活字版日本書紀神代巻 (慶長勅版) |
1冊 | 京都国立博物館 (川島静江氏寄贈) |
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重文 | 源氏物語図帖 四帖のうち甲帖 土佐光吉・長次郎筆 |
4帖のうち1帖 | 京都国立博物館 | |
和漢朗詠色紙貼交屏風 尊朝親王筆 |
6曲1双 | 京都国立博物館 | ||
聚楽行幸和歌巻 烏丸光広筆 | 1巻 | 京都国立博物館 |
展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。