これまでの展示
- 宸翰─天皇の書─
- 2015年5月12日 ~ 2015年6月14日
「宸翰」とは天皇自筆の書のことをいいます。歴代の天皇は、当代一流の師範についてさまざまな学問を修め、天子としての素養や見識を深めてきました。したがって、こうした自覚のもと表現された「書」には、世を統べる者としての尋常ならざる気品、風格あるいは内容を備えており、歴史的にも美術的にも多くの人を惹きつけてやみません。この展示では、とりわけ自筆のほとんど現存しない宸翰、個性が最もよく表れたとされる鎌倉時代の宸翰、という二つの点に重きを置き、「書の王者」としての魅力に触れていただきたいと考えております。
展示作品リスト
指定 | 作品名 | 員数 | 所蔵 | |
---|---|---|---|---|
国宝 | 文覚四十五箇条起請文 奥書後白河天皇宸翰 | 1巻 | 神護寺 | |
国宝 | 後鳥羽天皇宸翰御手印置文 | 1巻 | 水無瀬神宮 | |
国宝 | 後嵯峨天皇宸翰消息 | 1幅 | 仁和寺 | |
重文 | 後深草天皇宸翰消息 | 1幅 | 京都国立博物館 | |
国宝 | 後宇多天皇宸翰御手印遺告 | 1巻 | 大覚寺 | |
国宝 | 後宇多天皇宸翰弘法大師伝 | 1幅 | 大覚寺 | |
重文 | 後宇多天皇宸翰消息 | 1幅 | 仁和寺 | |
重文 | 伏見天皇宸翰願文 | 1巻 | 京都国立博物館(守屋コレクション) | |
重文 | 伏見天皇宸翰歌集断簡 七十四首〈広沢切〉 | 1巻 | 京都国立博物館 | |
伏見天皇宸翰歌集断簡 百首〈広沢切〉 | 1巻 | |||
重文 | 後伏見天皇宸翰消息 | 1巻 | ||
重文 | 後伏見天皇宸翰願文 | 1巻 | 盧山寺 | |
重文 | 花園天皇宸翰消息 | 1幅 | 曼殊院 | |
重文 | 後醍醐天皇宸翰消息 | 1幅 | 京都国立博物館 |
展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。