これまでの展示

キモノと流行 ―小袖の美―
2022年2月 9日 ~ 2022年3月13日

伝統的な日本の晴着といえば、誰もが想起する「きもの」。その源流は、庶民の衣服であり、「十二単」とも称される公家女性の正装では下着として着装された「小袖」に遡ります。小袖とは、袖口が大きく開いた大袖に対応する言葉で、腕が通る程度の小さな袖口を設けたきものです。
衣服の簡略化とともに上層階級の表着へと変貌を遂げる過程で、小袖には多彩な技法でさまざまな文様が表現されるようになります。江戸時代に入って出版文化が隆盛し、きもののデザインを集めた雛形本が出版されると、きものに流行が生まれ、新たな意匠や技法が次々と登場しました。
流行の発信地であった京都から、小袖の美とみやこのモードを紹介します。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
重文 四季草花文様段片身替小袖 1領 京都国立博物館
亀甲檜垣に藤文様肩裾小袖 1領 京都国立博物館
重文 風景四季花木鶴文様小袖 1領 文化庁
重文 扇面散文様小袖 1領 文化庁
重文 竹栗鼠梅文様振袖 1領 文化庁
重文 菱亀甲文様小袖
(2月9日~27日展示予定)
1領 京都国立博物館
竹に牡丹文様振袖
(3月1日~13日展示予定)
1領
重文 菊に棕櫚文様帷子 1領 京都国立博物館
帆舟に杜若文様帷子 1領 京都国立博物館
文字入扇面桜・橋に松竹梅文様小袖 1領 京都国立博物館
切紙紅葉文様小袖 1領 京都国立博物館
草花文様島原褄小袖 1領
二見浦文様裾模様小袖 1領 京都国立博物館

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(展示期間のみ・有料・館内で貸し出し)。

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