これまでの展示

御正体(みしょうたい)~鏡像と懸仏~
2022年2月 8日 ~ 2022年3月13日

日本には古くから固有の宗教として神々を祭る神道が存在していました。6世紀の半ばに仏教が公伝され、この外来の仏を受け入れていく過程で「神と仏とは本来一体のものである(「神仏習合」)」、「仏教の仏が日本に合わせた仮の姿であらわれたものが神道の神である(「本地垂迹」)」という考えが広まりました。これらの教義をもとに、神体である鏡ないしは鏡を模した板に神の本地である仏の姿を描いて礼拝の対象としたのが「御正体」です。現在の用語では、鏡板に線刻で尊像を描いたものを「鏡像」、鏡板に立体的な尊像を貼りつけたものを「懸仏」と呼んで区別しています。この展示では、神仏習合が盛んになった平安時代から室町時代の御正体を通して、中世の人々の祈りのかたちを紹介いたします。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵
金銅十一面観音懸仏 1面  
阿弥陀・不動毘沙門像懸仏 1面 京都国立博物館
重美 線刻千手観音鏡像(松喰鶴鏡) 1面 京都国立博物館  
線刻水分女神鏡像(楓蝶鳥鏡) 1面 京都国立博物館  
線刻弥勒菩薩鏡像(松喰鶴方鏡) 1面  
春日本地仏鏡像(山水殿閣鏡)  1面  
薬師如来鏡像/宝塔図 1面  
線刻聖観音鏡像 1面  
金銅種字懸仏 1面  
金銅釈迦如来像懸仏 1面 京都・大福光寺  
蔵王権現像懸仏 1面 京都国立博物館  
聖観音像懸仏 1面 京都国立博物館  
千手観音像懸仏 1面  
重美 銅押出毛彫蔵王権現像懸仏 1面  

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(展示期間のみ・有料・館内で貸し出し)。

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