これまでの展示

慶長新刀─桃山時代の気風─
2015年3月31日 ~ 2015年5月24日

日本刀の長い歴史の中で、文禄から慶長頃(一五九三~一六一五)を境とし、それ以前に作られた刀剣を「古刀」、それ以降に作られた刀剣を「新刀」と呼んで区別しています。この時代、豪壮華麗な桃山文化の高まりとともに、刀剣においても力強く、覇気溢れる作風が好まれました。多くの刀工達は、鎌倉時代から南北朝時代にかけての刀剣にその理想を求め、この時代の長大な刀剣を扱いやすい長さに短く磨上げた姿を写して自らの作品に反映させました。愛刀家達はこの時期の刀を慶長新刀と呼び、ことのほか珍重したのです。この展示では慶長新刀の祖である埋忠明寿を筆頭に、三品派、堀川派といった京都が誇る慶長新刀期の名工の作品を紹介いたします。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
重文 刀 額銘来国光/切付銘埋忠磨上之 1口 京都国立博物館  
  刀 無銘 伝兼長 1口    
  刀 銘備前国住長船祐定/永禄十一年二月日 1口 京都国立博物館  
重文 太刀 銘山城国西陣住人埋忠明寿(花押)
/慶長三年八月日他江不可渡之
1口 京都国立博物館 音声ガイド
重美 刀 銘肥前国忠吉 1口    
  短刀 銘伊賀守金道 1口 京都国立博物館 音声ガイド
  鑓 銘伊賀守藤原金道 1口    
  脇差 銘正俊 1口    
重美 太刀 銘幡枝八幡宮藤原国広造/慶長四年八月彼岸 1口 幡枝八幡宮  
重美 太刀 銘平安城住国路作/慶長拾七暦十月廿二日 1口 御霊神社  

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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