これまでの展示

しあわせの貝合わせ
2022年2月 8日 ~ 2022年3月13日

二枚貝はペアで模様が一致し、構造上もほかの貝とはぴたりと合いません。平安時代の貴族たちは、これをばらして伏せ置き、もとの相棒を探し当てるゲームを考えました。それが貝合わせ(貝覆い)です。正解は貝の内側に描かれたお揃いの絵でも確認できます。貝合わせ用の貝を合貝といい、容器を貝桶といいます。貝桶も右貝用と左貝用で一対です。別の貝とは決して合わないという特性は、武家では貞節の象徴とされ、貝桶は重要な婚礼調度となりました。家紋を配した美しい蒔絵で飾られ、実家と婚家のあいだの儀礼的な受け渡しの作法も定められました。姫君たちのしあわせを願って調えられた優雅な遊び道具をどうぞお楽しみください。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵
  合貝蒔絵印籠 「古満休伯作」銘 1合  
  源氏物語図貝桶および合貝 1具  
  流水に菊沢瀉紋蒔絵雛貝桶および合貝 1具  
  菊唐草蒔絵貝桶 1対  
  鉄線唐草抱杏葉紋蒔絵貝桶および合貝 1具  
  竹橘結目紋蒔絵貝桶および合貝 1具  
  邸内遊楽図 6曲1隻
  唐草入綾杉文蒔絵貝桶および合貝 1具  
  貝桶文様小袖 1領 京都国立博物館  

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(展示期間のみ・有料・館内で貸し出し)。

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