これまでの展示
- 神仏の霊験
- 2015年4月14日 ~ 2015年5月10日
中世に入り既存の権力者の地位が低下すると、彼らを支持基盤としていた寺院の経営は不安定になり、より広い階層から信者を獲得する必要が生じました。世人の帰依を促す有効な手段として行われたのが、寺の本尊をはじめとする、仏の霊験譚・利生譚を説くことです。その物語はもっぱら教導的だったわけではなく、不動尊が死病を引き受けた若僧の身代わりとなり閻魔王のもとに連行される「泣不動縁起」、地蔵が庶民の疾患を治癒する「壬生地蔵縁起」、仏界と地獄界の合戦という珍しい題材の「仏鬼軍絵巻」のように、当時の人々が親しみやすい内容をもつものでした。
展示作品リスト
指定 | 作品名 | 員数 | 所蔵 | |
---|---|---|---|---|
重文 | 泣不動縁起 | 1巻 | 清浄華院 | ![]() |
壬生地蔵縁起 | 6巻のうち | 壬生寺 | ||
重文 | 仏鬼軍絵巻 | 1巻 | 十念寺 |
展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。