これまでの展示

山水屏風―王朝文化の余香―
2015年6月 9日 ~ 2015年7月 5日

山水屏風は、密教の灌頂という儀式で使用されたものです。灌頂とは頭に水を注ぐという意味で、昔のインドの国王即位の際の儀式に倣っており、密教が受法の通過儀礼として取り入れたものです。仏教行事で使用されるので、古い発音(呉音)で「せんずいびょうぶ」と訓み慣わしています。
密教は修法毎に壇をしつらえますので、建物は広い空間を必要とします。山水屏風は、その空間を適宜間仕切るために使用されだしたのです。そのため、本来は画題はどうでもよく、貴族の邸宅で使用されているものと同じような屏風が用いられたのです。ですから、仏教法具とはいえ、平安王朝文化の華やぎを今日に偲ばせるものとなっているのです。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
国宝 山水屏風 6曲1隻 京都国立博物館 音声ガイド
重文 高野山水屏風 6曲1双 京都国立博物館 音声ガイド
  山水屏風(神護寺蔵)模本 1隻 京都国立博物館  

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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