これまでの展示

彼岸と浄土
2016年2月23日 ~ 2016年3月21日

 春分の日前後は、お彼岸として祖先を供養します。彼岸は、本来は仏教以前からある日本の民俗信仰に基づくもので、仏教が従来の祖先祭祀を取り込んだ形で発展させたものと言えます。春分の日は太陽が真西に没することから、太陽信仰と結びついたのですが、仏教では西方極楽浄土の信仰と深く関わりました。『観無量寿経』には、浄土の光景をイメージすることが極楽往生の方法と説き、浄土の景観をパーツ分割してイメージ合成する手法が説かれています。その中に、落日の光彩に阿弥陀の放つ光明のイメージを重ね合わせる日想観があります。この浄土信仰に太陽信仰と祖先信仰が結びついて彼岸が成立したわけです。浄土の美々しい光景に光彩陸離たる夕日を思い重ねて下さい。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
国宝 山越阿弥陀図 1幅 京都国立博物館 音声ガイド
重文 当麻曼荼羅図(観経曼荼羅) 1幅 知恩院  
  当麻曼荼羅図 1幅 京都国立博物館 音声ガイド
  当麻曼荼羅図 1幅 三鈷寺  
  阿弥陀聖衆来迎図 1幅 三千院  
  阿弥陀二十五菩薩来迎図 1幅    

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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