これまでの展示
- 涅槃図
- 2017年1月17日 ~ 2017年2月19日
釈迦は旧暦二月十五日に涅槃に入ったとされ、二月十五日もしくは新暦で調整した三月十五日に涅槃会が行われます。その際に懸けられるのが、仏涅槃図です。大きな作品が多く、中には堂内に懸かり切らないほど巨大なものがあり、なぜ涅槃図にかほどの大きさが必要とされたかは、実は悩ましい問題です。最近は、バーチャルリアリティというか、見る人に自分もその場にいるような共感を持たせるためではないかと想像しています。鎌倉時代には、中国の新しい様式を取り入れた作品が激増しますが、これもその写実的な描写で臨場感を高めるためだったのでしょう。仏教の祖である釈迦は宗派を越えて尊信される存在であり、それが涅槃会を日本人に親しませるものとしたのでしょう。
展示作品リスト
指定 | 作品名 | 員数 | 所蔵 | |
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重文 | 仏涅槃図 | 1幅 | 長福寺 | ![]() |
重文 | 仏涅槃図 | 1幅 | 金輪寺 | |
重文 | 仏涅槃図 | 1幅 | 甚目寺 | ![]() |
仏涅槃図 | 1幅 | 京都国立博物館 | ![]() |
展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。