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十二天屏風の世界
2018年12月18日 ~ 2019年1月27日

十二天屏風は、密教の灌頂という儀式で使用されたものです。灌頂とは頭に水を注ぐという意味で、昔のインドの国王即位の際の儀式に倣っており、密教が受法の通過儀礼として取り入れたものです。 十二天は、もとはインドの神様で各方位にあって神聖な道場を守る存在です。しかし、これを灌頂の儀式で祀ることは、日本で考案されたと考えられます。加えて、こうした屏風の形式が生み出されるのは、12世紀に入ってからのことになります。もともと坐像でしか表されなかった十二天の姿を立像で表したのは、この屏風の形式に合わせるためです。その意味で日本での創作仏画と言えますが、当時最新の中国の様式を取り入れた斬新な姿で表されています。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
  十二天像 12幅 京都・妙蓮寺
重文 十二天屏風 伝高階隆兼筆 6幀 滋賀・聖衆来迎寺 音声ガイド
  十二天屏風 伝宅磨澄賀筆 6曲1隻 京都・高山寺

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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