これまでの展示

大徳寺養徳院の障壁画 Ⅰ
2020年1月28日 ~ 2020年2月24日

京都国立博物館に所蔵される「山水図・琴棋書画図・芦雁図襖*」は、かつて京都、洛北の大禅刹である大徳寺の塔頭・養徳院(ようとくいん)の方丈を飾っていた障壁画でした。残された記録から、これらの多くは室町時代、延徳2年(1490)頃に制作された日本に現存する最古の水墨障壁画であり、またその一部は、当時の室町幕府に抱えられて水墨画制作を担っていた小栗宗湛(そうたん)・宗継(そうけい)父子によって描かれたものであることが知られています。絵の制作後、養徳院は移転や建物の大改造を経、また明治維新を通じて障壁画は大徳寺を離れ、明治の元勲、井上馨(いのうえかおる)の邸宅を飾っていたこともありました。このような来歴の中で、絵もまた幾度も大規模な修理や加筆、改造を受けてきましたが、それでも現代の私達に今なお中世の禅文化の息遣いを肌で感じさせる、極めて貴重な文化遺産となっています。本展示ではⅠ・Ⅱの二度に分け、これら大徳寺伝来養徳院障壁画の全貌をご紹介します。
*「芦雁図襖」は「大徳寺養徳院の障壁画 II」(会期:2020年2月26日~3月22日)にて展示します。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館
重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館
重文 琴棋書画図襖 宗継筆 8面 京都国立博物館 音声ガイド
重文 山水図襖 4面 京都国立博物館

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説をお聞きいただけます(有料・館内で貸し出し)。

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