これまでの展示

中国絵画を写す
2018年2月20日 ~ 2018年3月18日

「唐画」とよばれた中国絵画は、長らく日本の画家たちにとって大切な「お手本」でありました。個性的な作品がひしめく江戸時代も例外ではありません。狩野派は「探幽縮図」に代表されるように、宋元画を中心に膨大な図像を蓄積して画壇での勢力を維持しました。与謝蕪村ら文人たちも新しく舶載されてきた明清画を珍重し、積極的に明清画人の筆法を採り入れようとしました。こうした流れは明治時代に入っても富岡鉄斎らに受け継がれています。この近世絵画の展示室では、中国の文人文化に憧れた「池大雅」展の露払いとして、中国絵画担当の学芸員が「越境」して、近世の日本絵画のなかから中国絵画を写した作品を選んで展示いたします。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
布袋図(善阿印) 伝牧谿筆 1幅 京都国立博物館
布袋図(伝牧谿筆布袋図附) 狩野探幽筆 1幅 京都国立博物館
探幽縮図:倣夏珪山水図 狩野探幽筆 1幅 京都国立博物館
白鷹図 伝徽宗筆 1幅
探幽縮図:鷹図巻 狩野探幽筆 1巻 京都国立博物館
徽宗筆水仙鶉図模本 狩野惟信筆 1幅
十八羅漢図巻 喜多元規筆 山崎闇斎題 1巻
倣王蒙山水図 与謝蕪村筆 6曲1隻 京都国立博物館 音声ガイド
倣銭貢山水図 与謝蕪村筆 1幅 京都国立博物館
蒹葭堂模写銭穀真山水帖 木村蒹葭堂筆 1帖 京都国立博物館
秋渓茆屋図 富岡鉄斎筆 1幅
倣倪元璐画石 小栗秋堂(秋琴)筆
長尾雨山賛
1幅 京都国立博物館

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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