これまでの展示

やまとなでしこ―江戸時代のアイドルたち―
2016年7月20日 ~ 2016年8月21日

 肖像画の歴史は古く上代にまでさかのぼりますが、宗教的意味合いや文学的関心とは距離を置いた単独の女性像となると意外にもその登場は遅く、江戸時代になってからだと言われています。桃山時代から江戸時代初期にかけてさかんに制作された当世風俗画のうち、邸内遊楽図と呼ばれる群像表現がその基盤となり、独立したいわゆる「美人図」が誕生しました。
 とはいえ、こうした女性像の性格はさまざまで、匿名性の強い理想像、実在の人物をモデルとしたもの、見立ての趣向が凝らされたものなど実に多彩です。鑑賞用の美人図とはいっても宗教や文学の要素と無縁なわけではなく、そうした文化的背景がいっそう豊かな鑑賞の楽しみを与えてくれるのです。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵
舞妓図屏風  6曲1双
邸内遊楽図  1幅
立美人図  1幅 京都国立博物館 音声ガイド
一人立美人図 1幅
見返り美人図 伝小川破笠筆 1幅
美人観桜図 田村水鷗筆 1幅
二美人図 西川祐信筆 1幅 大手前学園
藤娘図 石田遊汀筆 1幅
大和美人図屏風 河鍋暁斎筆 2曲1隻 音声ガイド

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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