これまでの展示

渡辺始興の絵画
2018年12月18日 ~ 2019年1月27日

渡辺始興(1683~1755)は、はじめ江戸の狩野派様式を学んだ京都の画家です。尾形乾山が手がけた乾山焼の絵付けを通じてその兄光琳に接近し、光琳風の画も描きました。やがて、五摂家のひとつ近衛家に仕えるようになった始興は、学問を好み諸芸に通じた近衛家熙の薫陶を受け、やまと絵を含む幅広い画風を展開しました。
とりわけ、自ら植物図譜を編んだほど博物学に関心を寄せた家熙の姿勢は、おのずと始興をも感化していくこととなります。写生を重視する始興の作画態度は円山応挙にも多大な影響を与えるなど、始興は18世紀中葉以降における京都画壇興隆の先駆けとなる、重要な歴史的役割を果たしたのです。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵  
四季耕作図屏風 渡辺始興筆 6曲1双   音声ガイド
松に百合図襖(霊屋障壁画) 渡辺始興筆 4面 奈良・興福院
四季草花図屏風  渡辺始興筆 6曲1双   音声ガイド
竹雀図屏風 伝渡辺始興筆 6曲1双 文化庁

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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