これまでの展示

高僧の肖像
2020年1月28日 ~ 2020年2月24日

中国で大きく発展した仏教は、日本にもさまざまな教義が伝えられ、宗派にとどまらず政治や文化にも大きな影響を与えました。このとき、伝播の担い手となったのは中国から日本に渡ってきた渡来僧や日本から中国に赴いた留学僧たちでありました。彼らや彼らの師にあたる僧侶の肖像は教義伝授の証として伝えられ、とくに禅宗ではこれを「頂相(ちんそう)」と呼びます。なかには元時代の禅僧・中峰明本(ちゅうほうみんぽん)の頂相のように、有髪と剃髪の異なる容姿で伝わるものもあります。おもに宋時代から明時代の中国で描かれた肖像をとおして、高僧たちの遺徳を偲んでいただけましたら幸いです。

展示作品リスト

指定 作品名 員数 所蔵 頂相について
  天台大師像 張思本筆 1幅 京都・本圀寺
重文 不空三蔵像 伝張思恭筆 1幅 京都・高山寺
  大慧宗杲像 自賛 1幅  
重文 兀庵普寧像 自賛 伝長嘉筆 1幅 京都・正伝寺
重文 兀庵普寧像 自賛 靖庵筆 1幅 京都・正伝寺
  無門慧開像 無本覚心賛 1幅 京都・堆雲軒
重文 中峰明本像 自賛 一菴筆 1幅 兵庫・高源寺 音声ガイド
重文 中峰明本像 自賛 1幅 京都・選佛寺
重文 策彦周良像 柯雨窓賛 1幅 京都・妙智院
策彦周良像 徳雲山人賛 1幅 京都・妙智院

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説をお聞きいただけます(有料・館内で貸し出し)。

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