これまでの展示

祝宴のうつわ・大皿
2018年6月19日 ~ 2018年9月 2日

宴の場において、たくさんの大皿に料理が盛り付けられている光景は、現代ではあまり珍しくないでしょう。しかし、古代以降、日本人の食生活において、料理が盛り付けられた大皿が宴席を華やかに彩る状況はあまりみられず、膳の上に碗や皿を置き、料理を盛り付ける形式が続けられてきました。大皿が盛んになるのは、桃山時代から江戸時代にかけての時期であり、大名たちも大人数での宴席を設けたり、都市部の富裕層の間でも、陶磁器が広く使われはじめるようになったりしてからでした。また、こうした大皿は、食器としての機能とともに、飾り皿として、調度品の一面も持ち合わせてもいました。
今回は、鉢を含め、大皿の作品をご覧いただき、陶磁器が美術品としてだけでなく、その食器としての魅力を持っていることを再認識していただく機会としていただきたいと思います。

展示作品リスト【祝宴のうつわ・大皿】

指定 作品名 員数 所蔵  
青花牡丹唐草文盤 景徳鎮窯 1枚 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
音声ガイド
染付山水文大鉢 1枚  
鼠志野草文鉢 1枚 京都国立博物館
白地線彫牡丹文洗 磁州窯 1口 京都国立博物館
白地鉄絵魚藻文大鉢 磁州窯 1口 京都国立博物館
青磁貼花龍文盤 1枚 京都国立博物館
重美 青磁劃花文盤 龍泉窯 1枚
青花蓮華文盤 龍泉窯 1枚
赤絵暗花龍文盤 景徳鎮窯 1枚
青花花鳥文大皿 漳州窯 1枚 京都国立博物館
(石田壽枝氏寄贈)
五彩印判手楼閣山水文大皿 漳州窯 1枚 京都国立博物館 音声ガイド
瑠璃地餅花手白花花卉文大皿 漳州窯 1枚 京都国立博物館
(原田吉蔵氏寄贈)
青花花卉文皿 景徳鎮窯 1枚 京都・久昌院
染付花鳥文大平鉢 1枚
色絵金彩染付花瓶花鳥文大平鉢 1枚
色絵花卉文九角皿 九谷 1枚 京都国立博物館
(広田松繁氏寄贈)
備前 大平鉢 1枚
鉄絵緑彩山水文大平鉢 1枚

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

日本と東洋のやきもの
2018年6月19日 ~ 2018年9月2日

やきものは観賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。

主な展示作品リスト【日本と東洋のやきもの】

指定 作品名 員数 所蔵  
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 21個 京都国立博物館 音声ガイド
重文 三彩兕觥形香炉 奥田頴川作 1合 京都・建仁寺
呉州赤絵写周茂叔愛蓮図管耳瓶 奥田頴川作 1口
重美 赤絵十二支四神鏡文皿 奥田頴川作 1枚 京都・大統院
信楽写肩衝茶入 銘皆奈瀬 初代清水六兵衛作 1口 京都国立博物館
(伊東陶山氏寄贈)
銹絵染付唐子図茶碗 高橋道八作 1口  
象嵌青磁方尊式瓶 仁阿弥道八(二代高橋道八)作 1口 京都国立博物館
飴釉双兎炉蓋 仁阿弥道八(二代高橋道八)作 1基 京都 正伝永源院
重文 青白磁瓜形水注 景徳鎮窯 1口 文化庁
青磁貼花牡丹唐草文瓢形瓶 龍泉窯 1口 京都・曼殊院
建盞 建窯 1口 京都国立博物館 音声ガイド
灰被天目 茶洋窯 1口 京都国立博物館
粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笠川正誠氏寄贈)
青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笠川正誠氏寄贈)
重美 灰釉瓶子 瀬戸窯 1口
織部大徳利 1口 文化庁
備前火襷水指 1口
鉄釉手付茶入 野々村仁清作 1口
彫三島茶碗 銘藪垣  1口
黒織部茶碗 銘野花 1口
青花捻文瓢形徳利 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
青花祥瑞捻文鉢 1口
絵唐津四方口向付 5客

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。

:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。

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