メニュー

展示

2017年8月 7日

特集展示 京都水族館連携企画「京博すいぞくかん─どんなおさかないるのかな?」を見に行くリン♪エピソードⅠ

こんにちリン!

トラりんだリン!



トラりん:あづい~~~!

毎日とっても暑いよ~~~!

暑くて、暑くて、夜も寝苦しいリン・・・

この夏を少しでも涼しく過ごせる方法、何かないかなぁ?


水谷研究員:あるよ!

そんな夏バテトラりんにピッタリの展示が☆



トラりん:あるの?!

しかも展示作品で?

え、ボク・・・ちょっとオバケとかは苦手なんだけど・・・


水谷研究員:心配いらないよ。

いま京博で行われている特集展示は、京都水族館連携企画「京博すいぞくかん─どんなおさかないるのかな?」。

この展示は京都水族館と連携した、京博はじめての子ども向け展示だよ。

夏休みに「子どもとどこに行こうかなぁ」と考えている大人のみなさんのために、子どもと一緒に楽しめる展示になっていて、見ていると涼しい水辺で過ごしている気分になるよ。


トラりん:涼しげで、夏休みにピッタリの展示だリン♪


水谷研究員:同時に京都水族館では、京博の展示で紹介されている水の生きものが主役の「すいぞくかんとはくぶつかん」が開催されているんだ。

せっかくの機会だから、京博の展示作品と合わせて、特別に京都水族館の生きものを2週に渡って一緒に見てみよう!


トラりん:今回の虎ブログでは、展示室を飛び出しちゃうんだね!

はじめての試みだリン☆


水谷研究員: トラりんの写真も、京都国立博物館の展示室、京都水族館とめまぐるしく変わるから、ついてきてね!

それじゃあ、早速出発ー!

トラりん:まずは、京博の展示室からだね!

まるで水の中にいるみたいだリン☆

うううぅぅう・・・



水谷研究員:トラりん、息して!

水の中の生きものが大集合で、確かに勘違いしてしまいそうだよね。

トラりんは、どの作品が気になるかな?


トラりん:あっ!この絵は、黒い葉っぱに赤いお花が映えて、とってもお洒落だリン♪


水谷研究員:この絵は、斉白石(せいはくせき)が描いた「紅蓮遊魚図(ぐれんゆうぎょず)」(京都国立博物館所蔵)だよ。



トラりん:でも、この絵にいる、水の中の生きものって・・・

これ?



水谷研究員:そうだよ。

この小さなお魚さん、何かわかるかな?


トラりん:いや、全然わからないリン。

なに、この顔。

不思議なことに、見れば見るほど可愛く思えてくるリン・・・



水谷研究員:こっちを見て笑っているみたいな、可愛い顔をしているよね!

私も大好きな絵なんだ。

好きすぎて、「京都国立博物館だより」にいっぱい載せてしまったよ。

どんな魚か、水族館の下村実館長に教えてもらったんだ。

「カワヒラ」っていうんだって!

細長くて、口が上を向いているのが特徴だよ。

だから水の上から見ると「イーッ」ってしているように見えるんだ。


トラりん:本当だー♪

本物を見てみたいリン!

川にいるの?海にいるの?


水谷研究員:湖や川にいる魚なんだけど、実は日本にはいないんだ。

中国の魚なんだよ。


トラりん:中国かぁ・・・ちょっと遠いリン・・・


水谷研究員:カワヒラは5000年前頃までは日本にもいたんだけど、絶滅してしまったんだって。

この絵を描いた斉白石は、中国の近代の画家だよ。

カワヒラは中国ではたくさんいるらしいから、きっと身近にいたこの魚を見たことがあったんだろうね。

実はこっちの等本(とうほん)筆「藻魚図(そうぎょず)」(京都国立博物館所蔵)に描かれているのもカワヒラなんだ。こっちのほうがリアルだね。

ほら、口が上を向いているでしょ?



トラりん:ホントだ!この絵を描いた等本さんも中国の人なの?


水谷研究員:いや、室町時代の日本の人だよ。


トラりん:えっ、どういうこと!?


水谷研究員:昔は上手な絵をお手本にして描くのも大事な絵の勉強だったから、中国から入ってきた魚の絵を見て学んで、この絵を描いたんじゃないかと考えられているよ。


トラりん:そうなんだ!

実物を見て描くだけが、絵の描き方じゃないんだね。

日本にいない魚も絵の中では泳いでいるなんて、面白いリン。


水谷研究員:カワヒラは残念ながら京都水族館にはいないけど、仲間の「ワタカ」がいるって下村館長が教えてくれたけど...


トラりん:ボク、出張でお邪魔したときに下村館長に見せてもらったよー!

ほらっ☆



水谷研究員:みんなもぜひ京都水族館で探してみてね。

トラりん、次は何が気になるかな?


トラりん:あ、この何だかキラキラしたものが気になるリン!とってもゴージャスだリン!


水谷研究員:これは「貝合わせ」の道具だね。

「貝桶(かいおけ)・合貝(かいあわせ)」(京都国立博物館所蔵・入江波光コレクション)だよ。



トラりん:貝?

ホントだー!貝殻に絵が描いてある!


水谷研究員:これはハマグリの貝殻だよ。


トラりん:ハマグリ!

実はボク、京都水族館さんの「すいぞくかんとはくぶつかん」絵画コンテストの事前募集にこっそり応募したんだ!

いくつか題材が選べたから、ボクはハマグリの絵を描いたリン♪



水谷研究員:参加は小学6年生までで、トラりんは1歳だもんね。


トラりん:水族館では、みんなの作品がモザイクアートになって飾られていたリン♪

見て!すごいよねー☆



水谷研究員:本当だ。みんなの作品が一つの絵になっていて、素敵だね。

さて、トラりん。

「貝合わせ」ってどんな遊びだと思う?

作品をよく見てみて。


トラりん:うーん・・・

あ、貝殻のこっちとこっちに、同じ絵が描いてある!こっちも!

分かったリン!これは神経衰弱みたいに、同じ絵を見つけるゲームだリン!


水谷研究員:おしい!!半分正解だよ。

トラりんが考えた通り、ペアを探す遊びなんだけど、実は見比べるのは絵じゃなくて、貝殻の外側の模様なんだ。

ハマグリの貝殻は白くて、茶色のいろいろな模様が入っているよね。

これは貝によって全部違っていて、もともとペアだった貝殻は同じ模様をしているんだ。

京博の2階レファレンスコーナーでも、京博ナビゲーターさんが紹介してくれる「さわって発見!ミュージアム・カート」の一つで「貝合わせ」を行っているよ。



トラりん:ほんとだ!しかもちがう貝で合わせようとしても、うまく閉じないリン...。


水谷研究員:貝殻の形もそれぞれ違うから、生まれ育ったペアの貝殻じゃないと、ぴったり合わないんだよ。


トラりん:強い絆を感じるリン。


水谷研究員:そうだね。だから貝合わせは、大事な嫁入り道具だったんだよ。一生を共にする運命の人との出会いを表わすと考えられたんだ。


トラりん:ロマンチックだリン...!!



水谷研究員:京都水族館にも、今回特別にハマグリが展示されているよ!

実際にどんな姿なのか、よく見てみよう。


トラりん:砂にもぐって暮らしているんだね☆

縦になっているハマグリもいるー!



水谷研究員:「ハマグリ」という名前は、先がとがって茶色いところが、「浜辺に落ちている栗」みたいだからついたと言われているよ。


トラりん:確かに栗に似ているリン。

貝殻から2つ出ている口みたいなのは何かなぁ?

ハマグリはいつも何を食べてるのかなぁ?

気になることがいっぱいだリン!

つぎに京都水族館へお邪魔したときに、また下村館長に聞いてみよう!


水谷研究員:京都水族館さんでは20日(日)に、ハマグリの貝殻に絵を描いて、貝合わせで遊ぶことができる体験プログラムも開催されるよ。

事前申込が必要だから、詳しくはこちら↓で☆
「京都水族館」×「京都国立博物館」相互体験プログラム
「貝合せで遊ぼう!」


トラりん:むかしの人たちの遊びが体験できるなんて、とっても素敵な機会だリン♪


水谷研究員:今日はここまで☆

次回もお楽しみに♪


トラりん:なんだか涼しくなれた気がするリン♪

でも結局、次回が楽しみで眠れないよ!


TOP
TOP

タイトルとURLをコピーしました

SNSでシェアする
X
facebook
LINE
copy