西の庭
博物館の構内、西南の一角にひろがる庭園です。日本の石仏や礎石、石の橋柱などをそこここに野外展示してあります。散歩やご休息のついでにご観覧ください。
西の庭の展示作品
- 石燈籠(いしどうろう)
- キリシタン墓碑(ぼひ)
- 江戸時代 17世紀
・京都市下京区醒ヶ井五条安養院境内発見
・京都市上京区一条通御前西入成願寺境内発見
藤井照久氏寄贈 当館蔵 - 慶長年間(1596−1615)に作られたキリシタン信徒の墓碑。ほとんどが江戸時代に破壊され、今では少ししか残っていません。碑の正面には、十字架・IHS(「イエスは人類救済者」という意味のラテン語)・西暦年号・洗礼名などが刻まれています。
- 石造阿弥陀三尊像(せきぞうあみださんぞんぞう)
- 平安時代後期 12世紀
京都市伏見区竹田町付近出土
安楽寿院蔵 - 阿弥陀如来を中心に、観音菩薩と勢至(せいし)菩薩があらわされています。平安時代後期には、死後に阿弥陀の世界へ行くことをひたすら願う浄土教(じょうどきょう)が流行し、このような阿弥陀三尊が多数つくられましたが、石像は珍しいものです。
- 橋石材(はしせきざい)
- 五条大橋 橋脚 桁(ごじょうおおはし きょうきゃく けた)
- 桃山時代 当館蔵
刻銘「津国御影天正十七年五月吉日」 - 天正十七年(1589)、豊臣秀吉(とよとみひでよし)が鴨川に架けた大橋の橋脚です。表面に刻されている「津国御影(つのくにみかげ)」の四文字から、摂津の御影(現、神戸市)からはるばる運ばれてきたことがわかります。
- 礎石(そせき)
- 方広寺大仏殿所用鉄輪(ほうこうじだいぶつでんしょようかなわ)
- 東海道車石(とうかいどうくるまいし)
- 江戸時代 18〜19世紀
京都市東山区九条山付近出土
黒住龍四郎氏寄贈
当館蔵 - 「車石」とは江戸時代に「輪石(わいし)」とも呼ばれ、牛馬車の通行の便をよくするために、レールのように二列で、道に敷かれていた凹状の石材のことです。京都では東海道、竹田街道など、主要な道に敷設されていました。
- 礎石(そせき)
- 方広寺大仏殿敷石(ほうこうじだいぶつでんしきいし)
- 平安京所用石材(へいあんきょうしょようせきざい)
- 石碑(せきひ)
- 家形石棺(いえがたせきかん)
- 石造不動明王像(せきぞうふどうみょうおうぞう)
- 礎石(そせき)
- 石造地蔵菩薩坐像(せきぞうじぞうぼさつざぞう)
- 金銅八角燈籠複製(こんどうはっかくどうろうふくせい)
- 山城・丹波国境標示石柱(やましろ・たんばくにざかいひょうじせきちゅう)