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展示

2018年4月27日

特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」を見に行くリン♪
~エピソードⅡ

こんにちリン!
トラりんだリン!(キリッ☆)

torarin


トラりん:今日も、4月7日(土)~5月20日(日)開催の特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」を見に行くよ☆
ね、福士研究員♪

福士研究員:今日もよろしくね!(キリッ☆)

torarin


トラりん:今日はどんなテーマで作品を見ていくのかな♪

福士研究員:大雅は「旅の画家」と呼んでもいいほどに、日本各地を旅した人。
しかも、旅先で目にした風景をもとにして、たくさんの絵を描いているんだ。
今回の展覧会を構成する大きな柱でもある「旅」をテーマに、作品を見ていくよ!
(キリリッ☆)

torarin


トラりん:

\ぱちぱちぱち☆/

torarin


福士研究員:まずはじめに、「三岳紀行図屏風(さんがくきこうずびょうぶ) 京都国立博物館所蔵」を見てみよう。

torarin


トラりん:ん?これは...?
なんだか珍しいリン!
絵が、挿絵のようで面白いね☆

福士研究員:これは、大雅が38歳のときに友人の高芙蓉(こうふよう)、韓天寿(かんてんじゅ)とともに行った旅行の記録なんだ。
いまは屏風に貼られているけど、もとは冊子で、大雅たちが旅に携行していたんだよ。

トラりん:旅のガイドブックみたいだね!
ボクもこの作品を見ながら、大雅さんたちの旅した場所を巡ってみたいリン♪

torarin


福士研究員:風景のスケッチを描いているのが大雅で、たくさん文字があるのは韓天寿が書いた出納記録。
旅籠の宿泊代やわらじ代など、3人の旅行の様子がこと細かにわかるんだ!
あめやスイカを買っていたこともわかるんだよ。

トラりん:あめやスイカ...じゅるリン☆

福士研究員:なかでも注目は、浅間山に登ったときの眺望を描いたスケッチ。
これをもとにして、隣に展示している「浅間山真景図(あさまやましんけいず)」を描いたことがわかるんだ。
大雅の旅は、絵画の制作に直接結び付くものだったんだね。

torarin

トラりん:なるほど!
だから、今回の特別展のタイトルにもあるように「旅の画家」と言われるんだね☆


福士研究員:続いて、「箕山瀑布図(きざんばくふず) 池大雅筆」を見てみよう。

torarin


トラりん:岩が連なっている様子や、水の流れがとっても美しいリン!
まるで絵の中にいるみたいな気分☆
なんとなく、いままでのイメージとは違うようにも見えるけど...

福士研究員:これは、箕面の滝を描いた作品だよ。
いまも人気の観光地だけど、江戸時代から有名だったんだね。
大雅22歳の作品で、いま残っている絵画作品のなかでは一番早い時期のものなんだ。
ちょっと暗い感じの墨や色彩の使い方は、若い時期ならではのもの。
3階に展示されている「高士観瀑図(こうしかんばくず) 彭城百川(さかきひゃくせん)筆」に近いところがあるねぇ。

トラりん:歩んできた道や経験で作品の雰囲気が変わるのは、描いた人そのものを感じられるようでとっても面白いリン♪
一気に距離が縮まって、もっと好きになっちゃうんだ!

torarin


福士研究員:それにしても、この絵をいくら眺めても大阪の箕面(みのお)の滝を描いているとはわからない。
それがわかるのは、大雅自身が「箕山瀑布」と書いているからなんだ。
その横には大雅自作らしき漢詩が添えられていて、いかにも中国風な作品に仕上がっているね。
実はそれこそが、大雅の風景画の大きな特徴なんだよ。

トラりん:日本の風景なのに、中国風に仕上げているということだね!
むむむ...これは、興味深いリン...


福士研究員:最後に「重要文化財 陸奥奇勝図巻(むつきしょうずかん) 池大雅筆 九州国立博物館所蔵」を見てみよう。

torarin



トラりん:これは、名所の地図みたいなもの?

福士研究員:大雅は26歳のときに江戸へ行き、さらにそこから足をのばして宮城県の塩竈(しおがま)や松島を訪れた。
その翌年に北陸を旅した際、金沢藩士から頼まれて松島の様子を描いたのがこの作品なんだ。
瑞巌寺(ずいがんじ)や五大堂などの名称が添えられていて、まるで実際にその場所へ行ったような気分になれるね。

トラりん:本当だね!

大雅さん独特の表現で描かれていて、その場所の魅力と大雅さんの想いが伝わるリン♪

torarin


福士研究員:それに、大雅の旅は、たんなるレジャーではないんだ。
大雅は、いろんな土地を訪ね、たくさんの自然の風景を肌身で感じることが、画家としての成長に欠かせないことだと考えていたんだよ。
そういう経験を経て生まれた大雅の風景表現には、リアルさとは別種の説得力があると思うんだ。
旅の経験をまるごと伝えてくれるような、大雅の風景画の魅力を感じてほしいな。


トラりん:5月2日(水)~5月20日(日)は、後期の展示作品が登場するんだよね!
最後までたくさんのおともだちに、特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」を楽しんでもらえたらうれしいな☆

torarin



おまけ☆

 

福士研究員:まぁー!
トラりんの新しいグッズが出ているじゃないの!

torarin


カリスマ販売員:お気づきですか。
池大雅展開催を記念して販売された、いましか手に入らないオリジナルコラボグッズですのよ!

福士研究員:これも、あれも...なんてかわいいグッズなのかしら!
いやでも、こんなに可愛いんじゃ...お高いんでしょう?

カリスマ販売員:ふっふっふっ...
すべて税込価格で
A4クリアファイル 漁楽図 400円!
マルチクリーナー 850円!
チケットホルダー 八種画譜 400円!
一筆箋 八種画譜 400円!
マスキングテープ 漁楽図 450円!
型抜き付箋 八種画譜 450円!
筒入り京飴 550円!
千寿せんべい 1,188円!
しかもこちらのコラボグッズは京博だけの限定販売よっ!!

torarin


福士研究員:な、なんですって!
京博で展示を楽しむと、そんなうれしい+αがあるのね?!
この機会、絶対に見逃せないじゃない!

カリスマ販売員:さらに館内にはお茶屋で一服する大雅さんとボクと一緒に記念撮影できるフォトスポットもあるっていうんだから...
特別でしょっ!

torarin


福士研究員:2018年の京博も、わくわくがいっぱいね!

カリスマ販売員:みなさんに楽しんでもらえれば、それがうれしいもの...

カリスマ販売員の2人:ねー☆

torarin



特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」

会期:2018(平成30)年4月7日(土)~ 5月20日(日)
会場:京都国立博物館 平成知新館
交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 交通アクセス
休館日:月曜日
※ただし4月30日(月・休)は開館、翌5月1日(火)は休館
開館時間:午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
※ただし会期中の毎週金・土曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
観覧料:一般 1,500円(1,300円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 900円(700円)
※( )内は団体20名以上。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種通常料金より500円引きとなります。

■特別チケット情報
◇各部200枚限定! 夜の特別鑑賞会チケット
5月2日(水)の閉館後におこなう、音声ガイドとグッズが付いた特別鑑賞会のチケットです。
第1部は午後6時30分~、第2部は午後7時~ご入場いただけ、各部とも午後8時30分に終了します。各定員200名です。

一般のみ:3,000円(音声ガイド、グッズ付)
販売期間:2月10日(土)~ ※なくなり次第終了
販売場所:ローソンチケット(Lコード:54666)、セブンチケット、チケットぴあ(Pコード:763-275)、イープラス

■ワークショップ
「指で描こう!指墨画にチャレンジ」

■記念講演会
◇4月28日(土)
「池大雅の絵画―あるいは卵の殻と黄身との関係―」
 講師:佐藤 康宏 氏(東京大学大学院 教授)

◇5月12日(土)
「大雅と蕪村―十便十宜図を中心に―」
 講師:小林 忠 氏(岡田美術館 館長)

時間:午後1時30分~3時
会場:平成知新館 講堂
定員:200名
参加方法:当日12時より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。聴講無料(ただし「池大雅」展の当日の観覧券が必要)。

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