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展示

2018年5月 2日

特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」を見に行くリン♪
~エピソードⅢ

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

5月20日(日)まで開催の特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」☆
もう見てくれたよね?

あれ...思ったより返事が少ないリン...
今回の特別展では、展示とあわせて京博限定販売のボクのグッズや、大雅さんとボクといっしょに写真が撮れるパネルもあるから、たくさんのおともだちに楽しんでもらいた...

 

福士研究員: ねぇ、その話まだ終わらない?

torarin

トラりん:あぁ!!
興奮して、ついつい喋りすぎてしまったようだリン...

福士研究員:みんなに大雅展を楽しんでもらえたら、ボクたちも心からうれしいもんね。
さぁ、後期展示がはじまった展示室へ出発だ!

トラりん:おおおおおおおお!!!
今日の福士研究員は、アツいリン...!

 

福士研究員:「重要文化財 蘭亭曲水・龍山勝会図屏風(らんていきょくすい・りょうざんしょうかいずびょうぶ) 池大雅筆 静岡県立美術館」から見てみよう。

torarin

トラりん:ここは...中国?
大雅さんぽい丁寧でかわいい作品だリン♪
人は優しい雰囲気で描かれているし、植物は独特の表現で、優しいながらに強さも感じるね☆
あと、みんなが着ている服の色合いもかわいい!

福士研究員:さすがトラりん、よくわかったね!
この作品は中国・東晋時代、4世紀の故事を描いたものだよ。
柔らかくのびやかな筆づかいと、美しい淡彩が調和した大雅の代表作のひとつ。
特に、左隻の広々とした空間表現は実に見事だねえ。
大雅が自分の様式を確立したころの作品で、書も含めてまさに大雅芸術の神髄と言える名品だよ。

torarin

トラりん:作品の隅々まで、見どころ満載だリン!

福士研究員:続いては、「国宝 楼閣山水図屏風(ろうかくさんすいずびょうぶ) 池大雅筆 東京国立博物館」☆

torarin

トラりん: 国宝!!
福士研究員、国宝展のときに「大雅の国宝は春の大雅展で!」って言ってたもんね☆
去年の秋からお知らせしていた展示がようやく実現してうれしいね♪

福士研究員:そう、やっとみんなに見てもらえるよ。
この作品も中国を舞台にした絵で、さっきの作品と同じように描かれている人物の表情が豊かでとても親しみやすいと思わない?
それに、この空間表現!
本当にのびのびとして自由な絵で、とても明るい雰囲気があるんだ。
こういう点が、大雅作品の大きな魅力のひとつだと思うよ。

torarin

トラりん:細かいところに注目しても美しいし、全体として見ても線に強弱があったり、色合いもかわいいね♪
優しい雰囲気なのに、とっても迫力のある作品だリン!

 

福士研究員:大雅は、天気のいい日には屋外で絵を描いていたと伝えられているんだ。
まるでヨーロッパの印象派みたいだね。
大雅作品から感じられる明るさは、きっとそういう制作方法も関係しているんじゃないかな!

トラりん:そうなんだ?!
うーん、大雅さんのいろんなお話を聞いてから作品を見ると、また違った見方ができて本当に面白いリン!

 

福士研究員:最後は「国宝 十便十宜図 池大雅筆 公益財団法人川端康成記念會」だよ。

torarin

トラりん:かわいい...でも、美しい!!

福士研究員:こちらは、17世紀中国の詩をもとに描いた作品。
というと何だか難しそうだけど、全然そんなことはないんだ。
不自由と思われがちな田舎暮らしが、いかに便利で快適なものかが表現されているよ。
大雅と与謝蕪村がそれぞれ一冊ずつ手がけた、二人の合作なんだ。

トラりん:あの与謝蕪村さんと?!!!

福士研究員:そうなんだ。
たとえば、田舎だと家の目の前で野菜を育てたり魚を釣ったりできるし、何より季節や時間につれて変化する自然の風景が楽しめるよね。
大雅と蕪村は、小画面の巧みな画面構成、のびやかな線描、淡く美しい色彩によって、その詩の世界を見事に視覚化した。
この作品を見ていると、絵の中に入り込んで理想の別世界に遊んでいるような気分になれると思うよ!

トラりん:その場所、その場所の美しさを表現してきた大雅さんだからこそ描ける作品だと感じるね☆
うん!今回の特別展で大雅さんの作品を通して、ボクもいろいろな場所を旅できた気分だリン♪

torarin

福士研究員:大雅の作品は、絵と対峙するというより、絵と一体となれるような感じがするように思うんだ。
若いころの作品から晩年の作品まで、大雅の人生を旅するような感覚で楽しんでもらえると嬉しいな。
まだまだ語り尽くせない大雅の魅力、ここで紹介できなかった作品は、是非会場で確かめてね!

トラりん:特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」は、

5月20日(日)まで!

 

\お見逃しなくっ☆/

torarin


特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」

会期:2018(平成30)年4月7日(土)~ 5月20日(日)
会場:京都国立博物館 平成知新館
交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 交通アクセス
休館日:月曜日
開館時間:午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
※ただし会期中の毎週金・土曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
観覧料:一般 1,500円(1,300円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 900円(700円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種通常料金より500円引きとなります。

出品一覧・展示替予定表

■ワークショップ
「指で描こう!指墨画にチャレンジ」

■記念講演会
◇5月12日(土)
「大雅と蕪村―十便十宜図を中心に―」
 講師:小林 忠 氏(岡田美術館 館長)

時間:午後1時30分~3時
会場:平成知新館 講堂
定員:200名
参加方法:当日12時より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。聴講無料(ただし「池大雅」展の当日の観覧券が必要)。

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