こんにちリン!
トラりんと末兼研究員だリン!
トラりん:「虎ブログ」で特別展「京のかたな」を紹介するのは、今回で2回目☆
京博初の刀剣特別展ということで、ボクたちもはりきっちゃうね!
おともだちのみんなが、楽しんでくれていたらうれしいリン♪
末兼研究員:トラりん!
みんなに見てほしい作品がたくさんあって、前回の「虎ブログ」だけでは納まらなかったけど、今回は先に言っておくね。
エピソードⅡで終わらせないよ(小声)。
トラりん:え、なんて?
末兼研究員:早速展示室に、れっつらごー!!
トラりん:いや、いまなんて?
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トラりん:どの刀も、本当に素晴らしいリン♪
あっ!
末兼研究員、見て見てーっ!!
綺麗な模様が彫ってある刀があるよ!
末兼研究員:これは、「重要文化財 刀 銘山城国西陣住人埋忠明寿(めい やましろのくににしじんじゅうにんうめただみょうじゅ)(花押(かおう))/慶長三年八月日他江不可渡之(ほかへこれをわたすべからず)」(京都国立博物館所蔵)だよ。
明寿と埋忠家は、豊臣政権下で、刀だけではなく金属加工業全般に携わっていた人たちだよ。この刀の彫刻もそういった基盤となる技術のあらわれだね。
トラりん:ここにも、この刀が生まれた時代の背景が刻まれていたとは!
この彫刻が、もっと愛おしいものに感じるリン♪
末兼研究員:続いて、「橋弁慶山牛若丸人形(はしべんけいやまうしわかまるにんぎょう)」(橋弁慶山保存会所蔵)。
トラりん:うわー!!
大きなお人形の躍動感ある動きに、見とれちゃうね☆
お人形のインパクトがすごくていま気付いたけど、立派な刀を持っているリン☆
末兼研究員:気付くの遅いよ、トラりん!
この人形は祇園祭の山鉾の一つ、橋弁慶山の御神体だよ。
なんと人形を支える心棒を刀鍛冶が造り、人形の顔などはあの運慶の末裔(まつえい)で、七条仏師と呼ばれる仏像を作る人たちが手がけたんだ。
京都のお祭りに、町衆の一人として刀鍛冶が参加した例だね。
トラりん:えぇええーっ!
すごすぎる人たちの元、生まれた人形なんだね!
こんなに大きくて美しいから、見とれてしまうリン♪
末兼研究員:次は「刀 銘蕪城正峯(めい ぶじょうまさみね)処女作昭和十七年八月日/於洛北衣笠山辺立命館鍛錬場傘笠亭(らくほくきぬがさやまのほとりりつめいかんたんれんじょうさんりゅうていにおいて)」を見てごらん。
トラりん:いま末兼研究員が言ったことの意味はまったくわからないんだけど、なんだかストーリーがありそうな名前だリン。
末兼研究員:この刀は最後の山城鍛冶・隅谷正峯さんの最初の作品だよ。
隅谷さんは立命館大学で刀の作り方を学び、人間国宝にも選ばれた名人なんだ。
この刀には隅谷さんが刀剣作家としての第一歩を立命館大学で踏み出した記念の作品だね。
トラりん:に、人間国宝?!
どの刀にも想いや歴史が詰まっていて、とっても大切な作品だリン☆
末兼研究員:次は「刀 銘九州肥後同田貫上野介(めい きゅうしゅうひごどうだぬきこうずけのすけ)」(九州国立博物館所蔵)。
トラりん:とっても強そうだリン!!
いいなぁ...ボクもこんなかっこいい刀がほしいなぁ♪
あと、刀剣男士の「同田貫正国」リンはボクと目元が似ていて勝手にしんぱしーなのっ!!
ほら、見てっ♪
キリッ☆
注:「刀剣乱舞-ONLINE-」コラボ企画
刀剣男士の等身大パネルは、明治古都館で展示中です。(京博スタッフより)
末兼研究員:この刀は来派の末裔で、九州で活動した同田貫派の正国という人の作品だよ。
京都の刀と違って、武骨で飾らない作風なのは実用品ならではだね。
しかも、もとの持ち主はなんと世界のホームラン王・王貞治さん!
王さんから九州国立博物館に寄贈された刀なんだ。
王さんは刀剣を使って練習したというエピソードが有名だけど、残念ながら練習に使用したのは別の刀。
でも、すごい才能がある人が手にしていた刀だと思うと、それを手にしたらその才能にあやかれるかもと、思ってしまうよね。
ほかの刀も、そうやって人から人へと伝えられてきたのかもしれないね。
注:右打ちですが、王さんの一本足打法のマネです。(京博スタッフより)
トラりん:武骨で飾らない作風...硬派でかっこいいリン!!
見た目が豪華なものが、美しいというわけではないもんね!
それでいてエピソードがすごいなんて...かっこいいリンっ!!!
あ、そういえば、末兼研究員。
さっき展示室に入る前、なんて言ったの?
あそこだけ、聞こえなかったけど...
末兼研究員:エピソードⅡで終わらせないよ!!!(大声)
トラりん:えっ?!!
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平成知新館2Fのレファレンスコーナーでは、特別展「京のかたな」関連ワークショップ「まぢかで見よう!はじめての刀」を開催しているよ♪
\ボクも整理券をゲットして参加するリン!/
刀はとってもデリケートだから、見る前にマスクをつけるリン☆
マスクは会場に用意されているから、安心して参加してね♪
京博ナビゲーター(ボランティア)のみんなが、刀の刃文と肌の種類について紹介してくれるリン!
聞いたあと展示を見ると、より作品を楽しむことができるし、理解も深まるね☆
実際に刀を見てみるリン♪
ケースに入っていない刀を、こんなに近くで!!!
展示室では使えないライトを照らして見ることができるリン!
これまで気付かなかったことも、見えてくるかもしれないよね☆
\ボクも、ルールを守って鑑賞したよ♪/
ワークショップ後に初心者向けのプリントももらえるリン!
毎日大好評の特別展「京のかたな」関連ワークショップ「まぢかで見よう!はじめての刀」!
\みんなも体験してみてね♪/
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特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころ
■会期:2018(平成30)年9月29日(土)~ 11月25日(日)
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
■開館時間:
火~木・日曜日:午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)
金・土曜日:午前9時30分~午後8時(入館は午後7時30分まで)
■観覧料:
一 般 1,500円(1,300円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生 700円 (500円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。
■記念講演会
●10月27日(土)
「京のかたなⅡ-新刀-」
講師:末兼 俊彦(京都国立博物館 主任研究員)
●11月3日(土)
対談「『京のかたな』総まとめ」
登壇者:
橋本 麻里 氏(美術ライター/永青文庫 副館長)×
末兼 俊彦(京都国立博物館 主任研究員)
●11月10日(土)
「合戦絵巻と武器・武具の研究」
講師:井並 林太郎(京都国立博物館 研究員)
参加方法はこちら
■関連イベント
明治古都館で復元模造刀剣の特別公開
長野県無形文化財保持者の刀剣作家・宮入法廣氏の手による「重文 薙刀直シ刀 無銘(名物 骨喰藤四郎)豊国神社所蔵」の復元模造が特別に公開されます。その姿を忠実に再現した刀と一緒に記念撮影もできます!
【時間】入館は閉館の30分前まで
【場所】明治古都館
【料金】無料(ただし「京のかたな」展の当日の観覧券が必要)
■「刀剣乱舞-ONLINE-」コラボ企画
明治古都館で刀剣男士の等身大パネルを展示!
展覧会会期中、京都国立博物館・明治古都館中央ホール(重要文化財)で、「刀剣乱舞-ONLINE-」コラボ刀剣男士の等身大パネルを展示します。
【時間】入館は閉館の30分前まで
【場所】明治古都館
【料金】無料(ただし「京のかたな」展の当日の観覧券が必要)
■キャンパスメンバーズ限定講演会
京都国立博物館キャンパスメンバーズ会員校の学生及び教職員を対象に、本展示の見どころなどをご紹介する講演会を開催します。
【日時】11月16日(金)17時 ~18時
【場所】平成知新館 講堂(B1)
【料金】無料(ただし「京のかたな」展の当日の観覧券が必要)
【参加方法】事前のお申込みが必要です。詳細はこちら
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おまけ☆
\ザッ/
\ザザッ!/