開催概要
展覧会名 | 桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち | ||||||||
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会期 | 2015(平成27)年4月7日(火)~5月17日(日) | ||||||||
会場 | 京都国立博物館 明治古都館(本館) | ||||||||
交通 | JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 交通アクセス | ||||||||
休館日 | 月曜日 *ただし、5月4日(月・祝)は開館 | ||||||||
開館時間 | 午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで) ※ただし会期中の毎週金曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで) |
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観覧料 |
一般 1500円(1300円) 大学生 1200円(1000円) 高校生 900円(700円) 中学生以下無料 *( )内は前売りおよび団体20名以上。 *障がい者の方と介護者(1名)は、障がい者手帳などのご提示で無料となります。 *本料金で平成知新館 名品ギャラリーの展示もご覧いただけます。 *キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと団体料金になります。 *会期中、一部の作品は展示替を行います。 【主な展示替:前期=4/7~4/26、後期=4/28~5/17】 |
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チケット | 【期間限定】 早割ペアチケット*販売終了しました。 2枚で2,000円(一般のみ、1名様で2回使用も可) 発売期間:2014年12月25日(木)~2015年2月28日(土) 発売場所:ミュージアムショップ京都便利堂(博物館南門店舗)、チケットぴあ(Pコード:766-544)、ローソンチケット(Lコード:ペア券56684)、セブンチケット、イープラス、CNプレイガイド、阪神プレイガイド、JTB各店舗(ペアチケットは店頭のみ、コンビニでの取り扱いはありません)、近鉄の主な駅営業所、ほか主要プレイガイド コンビニエンスストア(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクス、ミニストップ) 【通常前売り券】*販売終了しました。 発売期間:2015年3月1日(日)~4月6日(月) 発売場所:京都国立博物館、チケットぴあ(Pコード:766-544)、ローソンチケット(Lコード:通常券56685)、セブンチケット、イープラス、CNプレイガイド、阪神プレイガイド、JTB各店舗、近鉄の主な駅営業所、ほか主要プレイガイド コンビニエンスストア(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクス、ミニストップ) ※チケット購入時に手数料がかかるサービスもありますので、各販売サイトをご確認ください。 |
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関連イベント | 記念座談会 「日本美術応援団、桃山時代の狩野派を応援する!!」*終了しました。 本展会期中の最初の土曜日に開催!座談会の様子は後日、本展公式サイトにテキスト掲載予定! 日時:4月11日(土)13時30分~15時 会場:京都国立博物館 平成知新館 講堂(地下1階) 山下裕二(明治学院大学教授・日本美術応援団団長) 井浦 新(俳優・京都国立博物館文化大使・日本美術応援団団員3号) 山本英男(京都国立博物館学芸部上席研究員) ※定員200名、聴講料は無料(ただし、本展覧会の観覧券が必要です)。 ※当日12時より平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。 |
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関連土曜講座 |
※平成知新館 講堂にて13時30分~15時に開催。定員200名、聴講料は無料(ただし観覧券が必要です)。 |
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展覧会ちらし | 桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち | ||||||||
主催 | 京都国立博物館、毎日新聞社、NHK京都放送局、NHKプラネット近畿 | ||||||||
後援 | (公財)京都文化交流コンベンションビューロー | ||||||||
協賛 | 野崎印刷紙業、大和ハウス工業、大林組 | ||||||||
協力 | 日本香堂 |
展覧会の見どころ
2015年は大坂の陣からちょうど400年にあたります。豊臣から徳川へと天下の趨勢が一変したこの出来事の前後、武士はもとより、絵師もまた熾烈極まる生き残りをかけた戦略を繰り広げました。
とくに権力者と密接に関わってきた狩野派にとって、この時期は棟梁・永徳の死やライバル・長谷川等伯の台頭、来るべき新時代の覇者の見極めなど、一門にとって最も苦しく、また難しい判断を下さねばならない激動の時代でした。
本展覧会は、狩野派史上最大のピンチにおちいった慶長年間前後に着目し、永徳没後、「豪壮」から「華麗」へ、さらに新たな為政者・徳川家に対応すべく、「瀟洒淡麗」へと画風を変えていく一大転換の過程を、永徳の後継者たちの作品を一堂にして辿るものです。
また、この「桃山後期」に焦点をあてた狩野派の展覧会としては、過去最大規模となる、国宝1件、重要文化財23件、重要美術品1件、初公開作品4件を含む70件を出品し、百花繚乱のごとくその才能を花開かせた狩野派絵師たちの競演と戦いの歴史をご紹介します。
桃山画壇の巨人・永徳の後継者たち
永徳の後継者・光信(みつのぶ)
永徳の長男。父の急逝に伴い、若くして狩野派の棟梁となった。永徳風の大画も手掛けたが、むしろその真骨頂は大和絵の風情を湛えた繊細優美な画風にある。豊臣秀頼の命で描かれた「四季花木図襖」(重文・園城寺)はその典型作。
永徳の影武者・宗秀(そうしゅう)
永徳より8歳年下の弟。兄譲りの豪快な画風をもって、その影武者的な役割を果たした。永徳が織田信長の命で安土に赴く際、その後を託されるなど、信頼度は抜群に高かった。
京狩野の祖・山楽(さんらく)
もとは浅井家家臣の子。のちに父が豊臣家に仕えた関係から、秀吉の推挙で永徳の弟子となった。豊臣家滅亡後は徳川幕府から追われたが、松花堂昭乗や公家の九条家の取りなしにより事なきを得たという。京都を地盤に活動した京狩野の祖としても名高い。
光信亡き後の大黒柱・孝信(たかのぶ)
永徳の次男。宮廷絵所預(きゅうていえどころあずかり)として活躍し、兄・光信の没後は幼い兄の子・貞信の後見役となって狩野派を支えた。のちに江戸狩野の中核をなす探幽・尚信・安信を育てたことでも有名である。
豊臣家の御用絵師・内膳(ないぜん)
摂津の武将・荒木村重の家臣の子。永徳の父・松栄に画を学び、のち豊臣秀吉・秀頼の信任を得て御用絵師を務めた。岩佐又兵衛の師とも伝えられる。本図は秀吉七回忌臨時大祭の様子を秀頼の命で描いたもの。方広寺大仏殿の前で繰り広げられる大群舞は圧巻であり、観る者をとらえてやまない。
初めて徳川幕府に仕えた狩野派絵師・長信(ながのぶ)
永徳より34歳も年下の弟。早くから徳川幕府の御用絵師となり、探幽ら三兄弟の江戸移住にあたっては、派内の長老格として尽力した。切手の図案にもなった「花下遊楽図屏風」(国宝・東京国立博物館)は、長信の名を世に知らしめる名品。風流踊りに興じる男装の麗人たちの姿がいきいきと捉えられている。
早熟の天才・探幽(たんゆう)
孝信の長男。11歳で徳川家康・秀忠父子に拝謁し、13歳の時には秀忠の前で絵を描き、「永徳の再生」と評されたという。20代には早くも狩野派の頂点に君臨した。本図は、徳川家光が改修した二条城二の丸御殿の障壁画。超ど級のスケールを誇る一方、粋を意識した構成は江戸時代の到来を示す。この時、探幽25歳。