これまでの展示
- 特集陳列 丹後の仏教美術
- 2016年7月26日 ~ 2016年9月11日
海と山に囲まれ、明るく澄んだ風光に恵まれた土地――丹後。京都府北部に位置するこの地域は、日本海を挟んで大陸と近く、都との関係も密接で、古代より人と文物の交流が盛んでした。そのため、歴史を通じて重要な寺社が営まれ、豊かな信仰や優れた宗教美術が育まれてきました。
今回の展示では、丹後地域の寺社に伝来した貴重な絵画や工芸品、彫刻を特集します。とくに注目は、京丹後市縁城寺の本尊、千手観音立像(重要文化財・平安時代)です。秘仏のため、普段は拝観することができません。この機会にぜひご観覧ください。その他にも、重要文化財を含む多くの古像や、仏画、絵巻物などを一堂に集めます。
昨年には京都縦貫自動車道が全線開通し、市街とのアクセスがより便利になった丹後の地。これから、ますます多くの方が訪れることでしょう。この機会に、「海の京都」丹後に秘められた信仰と歴史のおもしろさを、ぜひ味わっていただきたいと思います。
*特集陳列「丹後の仏教美術」会場は、彫刻展示室、特別展示室、絵巻展示室、仏画展示室の4か所です。
主な展示作品リスト
指定 | 作品名 | 員数 | 所蔵 | |
---|---|---|---|---|
重文 | 千手観音立像 | 1躯 | 京丹後市・縁城寺 | ![]() |
大日如来坐像 | 1躯 | 京丹後市・縁城寺 | ||
阿弥陀如来坐像 | 1躯 | 京丹後市・縁城寺 | ||
阿弥陀如来立像 | 1躯 | 京丹後市・縁城寺 | ||
賓頭盧尊者像 | 1躯 | 京丹後市・縁城寺 | ||
重文 | 如来立像 | 1躯 | 宮津市・金剛心院 | |
■ | 地蔵菩薩立像(*1) | 1躯 | 宮津市・金剛心院 | ![]() |
阿弥陀如来立像 | 1躯 | 宮津市・仏性寺 | ||
■ | 行道面 毘沙門天 | 1面 | 宮津市・国分寺 | |
菩薩半跏思惟像 | 1躯 | 宮津市・成相寺 |
展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
*1展示期間:7月26日~8月14日
■京都府指定文化財
■宮津市指定文化財
上記以外の展示リスト特別展示室絵巻展示室仏画展示室
- 日本の彫刻
- 2016年7月26日 ~ 2016年9月11日
江戸時代以前の日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。今回は主に12~13世紀の像を展示しています。
展示作品リスト【日本の彫刻】
指定 | 作品名 | 員数 | 所蔵 | |
---|---|---|---|---|
金剛力士立像 | 2躯 | 愛宕念仏寺 | ||
重文 | 薬師如来立像 | 1躯 | 長源寺 | |
重文 | 地蔵菩薩立像 | 1躯 | 京都市 | |
重文 | 千手観音立像 湛慶作 | 1躯 | 妙法院 | |
重文 | 不動明王坐像 行快作 | 1躯 | 金剛寺 | ![]() |
重文 | 大日如来坐像 | 1躯 | 金剛寺 | ![]() |
阿弥陀如来坐像 | 1躯 | 京都国立博物館 | ||
阿弥陀如来立像 | 1躯 | 西往寺 | ||
重文 | 阿弥陀如来立像 行快作 | 1躯 | 浄土宗 | |
重文 | 宝誌和尚立像 | 1躯 | 西往寺 | ![]() |
重文 | 阿弥陀如来立像 | 1躯 | 知恩院 | |
重文 | 善導大師立像 | 1躯 | 知恩院 |
展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。