メニュー

BLOGBLOG

ARCHIVES

2018年12月28日

新春特集展示「亥づくし」を見に行くリン♪

新春特集展示「亥づくし」を見に行くリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

今回は上杉研究員といっしょに、新春特集展示「亥づくし」を見に行くんだ♪
毎年、展示室にかわいい干支が集まる、京博恒例の特集展示だよね☆

今回は「亥」...亥って、イノシシのことだよね?
イノシシはかわいくて、もちろんボクも好きだけど...

「虎」年、まだ?

torarin

上杉研究員:トラりんが「虎」年をずっと待っていることは知っているけど...もう少し先だね。
平成28年(2016)の申年から続く「干支を愛でる」も今回で第4弾だけど、実は明治34年(1901)から43年(1910)まで、干支にちなんだ展示が行われていたんだよ。

トラりん:そうだったんだね!
それで、明治34年ってなに年?

上杉研究員:丑年だよ。
明治43年は戌年。

トラりん:うし→→う→たつ→み→うま→ひつじ→さる→とり→いぬ...
イノシシとねずみは、どうしたリン!

上杉研究員:トラりん、「虎」だけハッキリと特別扱いしたね。
そう!
イノシシをテーマとする展示はこの度が初めてだよ!

トラりん:虎年まで待ちきれない気持ちはあるけど、上杉研究員のお話を聞いたら「亥づくし」を受け入れようという気持ちになったリン☆
はやく展示室に行こーう♪

上杉研究員:あ、トラりん、待ってよー!

torarin

トラりん:わぁー!!
イノシシが、いっぱいだリン♪
どれもかわいくて、ニコニコしちゃうね☆

上杉研究員:そうなんだ、全部紹介したいけど、まずはこちらの作品を見てほしいな。
「白釉猪(はくゆういのしし)」(京都国立博物館所蔵)
中国、唐時代(8世紀)のお墓に入れられた副葬品だよ。

torarin

トラりん:えっ?!
お墓にイノシシを入れるの?

上杉研究員:イノシシは子供を多く産むので、子孫繁栄を象徴する吉祥(きっしょう)の動物として好まれたんだ。

トラりん:おめでたい動物だったんだね☆
イノシシさん、人気者だリン!

torarin

上杉研究員:続いて、「新羅十二支像護石拓本(しらぎじゅうにしぞうごせきたくほん)のうち亥像(がいぞう)」(京都国立博物館所蔵)を見てみよう。

torarin

トラりん:わぁ☆
かっこいいリン!

上杉研究員: ・・・

鶏井並
過去の虎ブログ「とりづくし―干支を愛でる―」を見に行くリン♪より)

トラりん:あ、これはスベっている井並研究員だリン。

上杉研究員:虎ブログで「獣面人身(じゅうめんじんしん)」と言えば、鶏頭の井並研究員が有名だけど、よく見て、トラりん。
こっちはイノシシ頭だよ。

torarin
torarin

トラりん:本当だリン☆
これは...何?

上杉研究員:新羅による半島統一の功労者、金庾信(キムユシン)(595~673)将軍のお墓の周りに配置された石から採った拓本なんだ。
十二の方角に十二支の頭をした神像が浮き彫りにされていて、お墓を護っているんだよ。

トラりん:それで武器を持っているんだね!
韓国にも十二支がいるの?

torarin

上杉研究員:うん。十二支は日本だけじゃなくって、中国・韓国・タイ・ベトナム・トルコ・ロシアなどにもいるよ。
でも今、それらの国で「亥」を表す動物はブタなんだ。
イノシシとするのは、実は日本だけなんだよ。
だから、この拓本がイノシシの頭をしているのは、8世紀頃の新羅に「亥」をイノシシとする考え方があった例としても重要なんだ。

トラりん:いまも、イノシシ年があるのは日本だけなんだね!

上杉研究員:最後はこちら。
「雪中三獣図襖(せっちゅうさんじゅうずふすま) 森狙仙(もりそせん)筆」(京都 廣誠院(こうせいいん)所蔵)

torarin

トラりん:イノシシに...猿に...鹿もいるリン!

上杉研究員:猿の絵の名人として有名な江戸時代の絵師、森狙仙(1747~1821)の襖絵だよ。
イノシシ、猿、鹿のそれぞれの毛に注目してみて。

トラりん:とっても細い毛がいっぱい描かれているリン!

上杉研究員:うん。
それから猿と鹿とイノシシも比べてみてよ。

torarin

トラりん:猿はふわふわ、鹿はなめらか...イノシシはごわごわしてるよ!

torarin
torarin
torarin

上杉研究員:そう。
それぞれの毛並みの違いまで、しっかり描き分けられているんだ。
また、イノシシの蹄の裏を描写することで、歩いている一瞬の姿が切り取られているよ。

トラりん:京博の展示室に、たくさんのイノシシが集まってくれたね♪
あれ?
そういえば、上杉研究員の担当である「書跡」は出ていないの?

上杉研究員:あっ、気付いちゃった?トラりん。
イノシシにちなんだ書跡を出したかったんだけど、スペースの関係で......。

トラりん:イノシシに関係する書跡もあるの?

上杉研究員:うん。
紺色の紙に、金泥や銀泥で本文を書き写したお経なんだけど、仕上げにその文字を輝かせるために、イノシシの牙で金字・銀字の表面を磨くんだよ。

トラりん:えーっ!!
イノシシの牙で磨いた金・銀色のお経?!
どうして、イノシシの牙が使われたんだろう?!
すっごく気になるっ!!
見てみたいリンっ!!!

torarin

上杉研究員:1月2日からの書跡の展示(3F-1展示室)は、そんなお経を集めたんだ。
新春、亥づくし書跡篇「紺紙経 ―輝く仏の言葉―」
是非、こちらも「亥づくし」として楽しんでもらいたいなあ。

トラりん:紹介しきれなかった作品のPRを、ふんわりとするとは...!
できる男だリン!

上杉研究員:ほかにも「日本の彫刻」(12/18~3/17、1F-1展示室)特集展示「美麗を極める中国陶磁」(12/18~2/3、1F-2・3展示室)にも、イノシシに関する名品が展示されているよ。
探してみてね。
みんなも是非、京博へ来て、お気に入りのイノシシを見つけて欲しいな。

ふたり:京博の展示室で、新春を感じてもらいたいリン!

torarin



新春特集展示 亥づくし─干支を愛でる─
■会期: 2018(平成30)年12月18日(火) ~ 2019(平成31)年1月27日(日)
■会場:京都国立博物館 平成知新館1F-5
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:
○月曜日
 ※ただし2018年12月24日(月・休)、2019年1月14日(月・祝)は開館
○年末年始:2018年12月25日(火)~2019年1月1日(火・祝)
○2019年1月15日(火)
■開館時間:
火~木・日曜日:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
金・土曜日:午前9時30分~午後8時(入館は午後7時30分まで)

■観覧料:
一般 520円(410円)
大学生 260円(210円)
高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
※( )内は20名以上の団体料金。
※大学生の方は学生証をご提示ください。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。

■関連土曜講座
○1月19日(土)午後1時30分~午後3時
 「いのししはめでたいか―いのしし図像学―」
  上杉 智英(京都国立博物館 研究員)
  詳細はこちら

torarin

TOP
TOP