こんにちリン!
トラりんだリン!
いよいよ、待ちに待った特別展「国宝 一遍聖絵(いっぺんひじりえ)と時宗(じしゅう)の名宝」がはじまったよ!
いつもなら、特別展のタイトルでつまづいているボクだけど、今回は一味違うリン!(キラリ☆)
だって、淺湫(あさぬま)研究員といっしょにバッチリ予習したから!!!
■証拠↓
特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪
特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪エピソードⅡ
特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」についての虎ブログは、エピソードⅣまで続くよ♪
先に発表して、研究員のみんなにプレッシャーをあたえる作戦だリン!
今回のボクは、一味違うリン!(キラリ☆)
淺湫研究員からはじまって、
井並研究員→上杉研究員→井並研究員(+シークレットゲスト)
で、いくよー!
よろしくどーぞ☆
淺湫研究員:お!
じゃあ、僕がしっかりとバトンをつながないといけないね。
トラりん:淺湫研究員!
特別展がはじまる前からいっしょに予習してくれて、ありがとリン♪
淺湫研究員:今日は予習で話したことを踏まえながら、作品を見て行こうね。
2人:
\展示室に、しゅっぱーつ☆/
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淺湫研究員:まずは、「重要文化財 真教上人坐像(しんきょうしょうにんざぞう)(神奈川・蓮台寺所蔵)」(通期展示)から紹介するね。
トラりん:うわー☆
真教上人が目の前にいるみたいだね!
思わず、「本物に会えた!」と感じるリン!
前に淺湫研究員が教えてくれた、鎌倉時代に流行した「玉眼」もその理由のひとつかな☆
※それに関する「虎ブログ」はこちら☆
淺湫研究員:真教さんはいまからちょうど700年前に、亡くなったんだよ。
この展覧会はその節目の年にひらくものなんだ。
真教さん、当時としてはたいへん長生きで、数えの83歳まで生きたよ。
この像は亡くなる前の年、真教さんが生きているときにつくられたので、とってもリアルだよね。
病気で顔がゆがんでしまったらしいんだけど、そんなところまでしっかりあらわされているよ。
真教さんはとっても温厚な人だったと伝えられているんだけど、穏やかに微笑んでいる姿はそんな人柄がよくわかるね。
トラりん:うん!
とっても優しそうだリン♪
ここに立っていると、いっしょにお話をしているみたいな気持ちになるね☆
淺湫研究員:つづいては、「阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう) 行快(ぎょうかい)作(京都・聞名寺所蔵)」(通期展示)だよ。
トラりん:こちらも、すごく優しい雰囲気だね☆
仏像って、見ていると心が安らぐリン♪
淺湫研究員:展覧会の準備で、京都市内の時宗のお寺を調べているときに、仏師快慶(かいけい)の一番弟子の行快(ぎょうかい)さんがつくったものということがわかったんだよ。
トラりん:え!準備中に?!
どうしてわかったの?
淺湫研究員:じつは仏像の足の裏には、台座に立たせるための「ほぞ」がつくられているんだ。
かたちとしてはコンセントを想像してもらうと大体あっているよ。
そこに「行快」というサインがしてあったんだ。
行快さんのサインの残っている仏像はこれまで9例しか見つかってなくて、これは貴重な10例目ということになったんだよ。
トラりん:すごいリーーーン!!!
時宗展がひらかれなかったら、このタイミングで見つかっていないと思うと、運命感じちゃうリン♪
淺湫研究員:さいごは、「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)(京都・極楽寺所蔵)」(通期展示)を見てみよう。
トラりん:さっきの2つの作品とは雰囲気が変わって、鎧(よろい)やポーズが力強くてかっこいいリン!!
淺湫研究員:毘沙門天さんは四天王のひとりでもあって、四天王のなかでは多聞天(たもんてん)と呼ばれているよ。
グループ活動とソロ活動で、芸名を変える芸能人みたいだね。
トラりん:なるほど☆
淺湫研究員の例えは、いつもわかりやすいリン!
淺湫研究員:ふつう毘沙門天は手に小さな塔を掲げているんだけど、この像では腰に手を当てているね。
トラりん:本当だ!
淺湫研究員:このような毘沙門天があるお寺としては、鞍馬寺(くらまでら)が有名なんだ。
京都の北の鞍馬山の上で京都をまもっているんだね。
だから、このお像もきっと京都をまもるためにつくられたんだね。
いつもは公開されていないので、この展覧会だけの特別公開だよ。
しかも、このお像は首が抜ける構造だったので中を確認したら、納入品が発見されたんだ。
納入品については作品の横にパネルで紹介しているよ。
トラりん:すごいリン!!
しかも、この展覧会でしか見られない特別な展示だから、たくさんのおともだちに見てもらえたらうれしいリン♪
淺湫研究員:一遍聖絵のような日本を代表する作品から、今回新発見のものまでいろんなものを見ることができるとても興味深い展覧会だから、じっくりと見てほしいね。
トラりん:特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」、ますますおもしろいと感じたリン♪
淺湫研究員:次回の虎ブログエピソードⅡでは、絵巻担当の井並研究員が「国宝 一遍聖絵 円伊筆」の見どころを紹介してくれるよ。
それでは、井並研究員にバトンをパス☆
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おまけ☆
\図録(税込2,500円)も好評発売中☆/
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特別展 時宗二祖上人七百年御遠忌記念
国宝 一遍聖絵と時宗の名宝
■会期:2019年4月13日(土)~ 6月9日(日)
前期:2019年4月13日(土)~ 5月12日(日)
後期:2019年5月14日(火)~ 6月9日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。
※ただし、4月29日(月・祝)~5月6日(月・休)までは続けて開館し、5月7日(火)を休館とします。
■開館時間:
火~木・日曜日:9:30~18:00(入館は17:30まで)
金・土曜日:9:30~20:00(入館は19:30まで)
■観覧料:
一 般 1,500円(1,300円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生 900円 (700円)
※( )内は前売り料金・20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。
\奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」との相互割引もあるリーン♪/
会期中、奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」の一般観覧券および無料観覧券、またはその各半券を、当館チケット売場にてご提示いただくと、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」一般当日券が1回のみ200円引となります。
■ワークショップ
一遍さんを探そう!~さわって楽しむ絵巻物~
平成知新館2Fレファレンスコーナーで、関連ワークショップを行うよ♪
今回、特別に用意した「国宝 一遍聖絵」巻七のレプリカを手にとって鑑賞できるんだって!!
とっても貴重な機会だから、展示とあわせて楽しんでもらえたらうれしいリン♪
■関連イベント
<記念講演会>
〇4月27日(土)
「一遍・真教の念仏思想」
講師:長島 尚道 氏(時宗教学研究所顧問/真光寺住職)
〇5月11日(土)
「国宝 一遍聖絵─旅と風景、その魅力と謎─」
講師:井並 林太郎(京都国立博物館 研究員)
〇5月18日(土)
「時宗のみほとけ─阿弥陀と祖師像を中心に─」
講師:淺湫 毅(京都国立博物館 連携協力室長)
〇5月25日(土)
「一遍聖絵に見る聖性と熊野信仰」
講師:遠山 元浩 氏(遊行寺宝物館長)
【時 間】 13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【聴講料】 無料(ただし、当日の観覧券等が必要)
当日12:00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布します。
定員になり次第、整理券配布を終了します。
<キャンパスメンバーズ向け講演会>
〇4月26日(金)17:00~18:00
日程や参加方法など、詳しくは、キャンパスメンバーズ向け講演会
<記念イベント>
「時宗声明と踊躍念仏」
【出 演】 時宗京都声明研究会
【日 時】 4月28日(日)13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【料 金】 無料(ただし、当日の観覧券が必要)
12:00より、平成知新館1Fグランドロビーにて整理券を配布します。定員になり次第、配布を終了します。