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展示 出張

2022年7月22日

特別展「河内長野の霊地 観心寺と金剛寺─真言密教と南朝の遺産─」を予習するリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin
きょうはなんと!
特別展「河内長野の霊地 観心寺と金剛寺─真言密教と南朝の遺産─」の予習のために、展覧会担当の井並研究員が観心寺と金剛寺まで連れて行ってくれることになったよ☆
正直 楽しみすぎて眠れなかったリン。

inami(井並研究員)
トラりん、お待たせ。あいにくの雨だね。

torarin(トラりん)
井並研究員!まさかのドライブ!? ごうかな予習だリン!

torarin

inami
今日は河内長野の歴史と、観心寺と金剛寺について知ってもらうために来てもらったよ。
早速だけど出掛ける準備はいいかな?

torarin
\安全運転で、れっつごー☆/
torarin (安定の雨模様☆ )

inami
トラりんは河内長野市がどこにあるか知っているかな?

torarin
たしかチラシには大阪府南部って書いてあったような...

inami
お、トラりん、ちゃんとチラシを読んでいてえらい!
そう、河内長野市は大阪府南部に位置していて、京都から高野山への街道の合流地点として栄えたよ。ここには観心寺と金剛寺という真言宗の大きなお寺があるんだ。南北朝時代には後醍醐天皇の皇子・後村上天皇の行宮(あんぐう)となり、南朝勢力の拠点となったことでも知られるよ。行宮というのは天皇の仮の宮殿という意味。
中世の歴史の舞台となったということで、令和元年(2019)に認定された日本遺産「中世に出逢えるまち」の主要な構成文化財にもなっているんだ。

torarin
「中世に出逢えるまち」って素敵なフレーズだリン☆

torarin

inami
そういう歴史のあるお寺だから、京都との関わりも深いんだ。
京都国立博物館では、平成28年度(2016)から令和元年度(2019)にかけて、観心寺と金剛寺の文化財を調査させていただいたんだ。お寺や地域の方々も含めて、多大なご協力を得て実施した事業だから、その成果を発表する機会として今回の特別展を企画したよ。
じつは、観心寺と金剛寺に伝わる文化財が一度にまとまったかたちで展示されるのは初めてだから、ぜひ多くの人に見てもらいたいな。

torarin
みんなの想いがつまった展示なんだね!観心寺と金剛寺の歴史をしっかり伝えられるよう、PR大使として頑張るリン!



inami
さて、まずは観心寺に到着!

torarin

torarin
な、なんと、ここで!
雨がやんだ!!!

inami
幸先がいいね!

torarin
あ、あそこで手を振っているのは誰かな?

torarin

inami
観心寺のご住職・永島全教さんと、河内長野市の公式シンボルキャラクター・モックルだよ。

kanshinji(観心寺 永島住職)
ようこそ観心寺へ。

mocklei(モックル)
ど―もっくる~!会えて感激っくる~。

torarin
モックルりん☆ 初めましてだリーーーーーン!

torarin

mocklei
一緒にお参りしよぅっくる~。

torarin
ありがとリン!参拝させていただくリン。

torarin

torarin
金堂の内陣にも特別に入らせていただいたリン...
感激だリン...

torarin

inami
観心寺は、役小角(えんのおづぬ)開創と伝える高野山真言宗遺跡本山のお寺。空海の高弟であった実恵やその弟子の真紹によって整備され、朝廷の庇護を受けて発展したよ。それから、南朝方の武将として名高い楠木正成が少年期に学んだという伝説があることも重要なポイントだよ。
今トラりんがいる金堂は、14世紀に建立されたと考えられている国宝だからね...恐れ多いね...後ろに見えている曼荼羅も中世の壁画だよ...
そしてトラりんの目の前の厨子の中には、平安初期彫刻の名品として知られる本尊で秘仏の如意輪観音坐像が安置されているよ...

kanshinji
トラりん、モックル、井並さん、今日はようお参り下さいました。
この建物は、約700年前に南朝の後醍醐天皇の命で建てられた国宝の金堂です。
観心寺の檀家でもあった楠木正成が奉行に任されました。
そして本尊様は、約1200年前に弘法大師・空海が北斗七星と共におまつりした如意輪観音という6本の手で優しく助けてくれる国宝の観音様です。
秘仏なので4月の17日と18日しか観ることは出来ませんが、毎年全国からたくさんの方がお参りに来られます。

torarin

torarin
観心寺には、北斗七星と観音様がおまつりされているんだね。山門のそばには、楠木正成さんの像もあったよ。神秘的な雰囲気に、なんだか心が落ち着くのを感じたリン。

mocklei
一緒にお参りしてくれてありがとっくる~☆
トラりんと観心寺に来れてよかったっくる~!

inami
じゃあつづいて、モックルも一緒に天野山金剛寺へ出発!



amanosan-kongoji(天野山金剛寺 堀座主)
ようこそ天野山金剛寺へ。

torarin

inami
こちらは天野山金剛寺座主・堀智真さん。

torarin
こんにちリン!モックルりんとお参りするリン☆

torarin

inami
天野山金剛寺は、行基開創と伝える真言宗御室派大本山のお寺。高野山で学んだ阿観が再興し、やはり中央貴族との関わりによって大きく発展したんだ。子院の摩尼院は後村上天皇が行宮として五年間滞在したところだよ。
ご本尊の大日如来坐像と脇侍の不動明王坐像・降三世明王坐像は、阿観が活躍した平安時代末期から数十年後の鎌倉時代初期にかけて製作されたとても大きな仏様。大日如来と不動明王の2躯は、平成29年度(2017)までの金堂の改修中、京博で展示していたからご記憶の方も多いはず。

torarin
金剛寺でも、重要文化財の金堂の内陣に入らせていただいたよ。
京博での展示は、ボクもよく覚えているリン。
またお会いできるなんて、うれしいリン...
懐かしいお姿...

mocklei
会えてよかったっくるね~!

torarin

amanosan-kongoji
トラりん、モックル、井並さん、今日はようお参り下さいました。
この金堂は、鎌倉時代に建てられました。平成21年(2009)から9年かけて平成大修理が行われ、
美しい彩色も復元されました。大修理に合わせてご本尊様と脇侍の調査も行われ、不動明王坐像の胎内から発見された墨書から天福2年(1234)に仏師・快慶の高弟、行快(ぎょうかい)の作であることが分かりました。
ご本尊様と脇侍は、春と秋に日月四季山水図屛風と合わせて特別公開を行っています。今秋は、11月3日~5日に行いますので、是非、お越しください。


torarin

torarin
金剛寺の金堂は、朱色がとってもきれいだなって思ったけれど、大修理で復元されていたからなんだね。雨の後の緑に映えてあざやかだリン☆

mocklei
一緒にお参りしてくれてありがとっくる~。
河内長野の名所を知ってもらえて、モックルもうれしいっくる~!

inami
よく知られた名品から、新発見の作品まで、寺宝の数々を紹介する特別展「河内長野の霊地 観心寺と金剛寺─真言密教と南朝の遺産─」をどうぞお見逃しなく!

torarin
お見逃しなく!!(大事なことだから被せてみた☆)

mocklei
なにとぞ...なにとぞお見逃しなく!!!(大事なことだからさらに被せてみたっくる☆)

mockleitorarininami
\この夏は京博と河内長野市を巡ってみよう☆/
torarin




\関連イベント/
「中世に出逢えるまち」デジタルスタンプラリー
開催期間:2022年7月30日(土)~9月11日(日)
大阪府河内長野市の日本遺産「中世に出逢えるまち」のストーリーを構成する文化財や、京都国立博物館などを巡るデジタルスタンプラリーです。
https://www.city.kawachinagano.lg.jp/soshiki/16/70865.html
torarin




\おうちで楽しむ特別展/
特別展「河内長野の霊地 観心寺と金剛寺─真言密教と南朝の遺産─」鑑賞ガイド
歴史の舞台!観心寺と金剛寺




\展覧会概要/
特別展 河内長野の霊地 観心寺と金剛寺─真言密教と南朝の遺産─
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のためのお願いにご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。
会期等は今後の諸事情により変更する場合があります。随時、京博ウェブサイトや公式Twitterにてお知らせいたしますので、ご来館の際は最新情報をご確認ください。
※本展はご予約不要でご覧いただけます。

■会期:
2022年7月30日(土)~9月11日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館2F、1F
■休館日:
月曜日
■開館時間:
火~木・日 9:00~17:30(入館は17:00まで)
金・土   9:00~20:00(入館は19:30まで)
■観覧料:
一般  1,200円
大学生 600円
高校生 300円




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