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2023年5月12日

親鸞聖人生誕850年特別展「親鸞─生涯と名宝」を見に行くリン♪Part2

こんにちリン!
トラりんだリン!

トラりん、登場

親鸞聖人生誕850年特別展「親鸞─生涯と名宝」あと10日で閉幕だリン!前期展示に来てくれたおともだちも、ありがとリン!後期はどんな展示なのかな?

inami(井並研究員)
ちょりーっす、トラりん!

井並研究員、上杉研究員、登場

torarin(トラりん)
なんかチャラいひとがいる!!!

Tシャツとサコッシュと3人
uesugi(上杉研究員)
やっほートラりん!きょうは井並研究員と、親鸞展オリジナルグッズのTシャツでおそろコーデにしてみたよ。

inami
見て見てー、親鸞さん♪イケてるっしょ!

torarin
井並研究員、ノリが平成ギャルだリン...!

inami
そういうトラりんも、同じく展覧会オリジナルの親鸞さんサコッシュバッグが似合っているじゃーん!

uesugi
(展示替の直後なのに元気だなぁ...久しぶりにトラりんに会えて嬉しそう)

torarin
それじゃあ、親鸞さんコーデの3人で...

inamitorarinuesugi
展示室にれっつごー!
展示室に向かう3人

uesugi
この度の親鸞展は、全部で181件を出陳するから展示替も多いんだ。4月24日の前期・後期の展示替と、5月1日の第2期・第3期の展示替を合わせて55件を展示替しているよ。

torarin
そんなに替わっているんだ!新しい作品、楽しみだリン♪

inami
トラりんにまず見せたいのは、なんといっても修理後初公開の「重要文化財 本願寺聖人伝絵(ほんがんじしょうにんでんね)(康永本)(こうえいぼん)」だよ!

torarin
とっても長い巻物が並んでいるリーン!
作品 全体像

inami
2F-2から2F-5の4室にわたって展示されているのが、親鸞さんの90年の生涯を辿る絵巻「本願寺聖人伝絵」なんだ。全部で4巻の絵巻物だけど、1巻~4巻ではなく、巻上の本・末、巻下の本・末というふうに呼び分けるよ。親鸞さんの生涯をいっしょに見ていこう!

torarin
4巻全部をいちどに見れるなんて、楽しみだリン!


重要文化財 本願寺聖人伝絵(康永本) 巻上本 京都・東本願寺所蔵 <2F-2 5月2日~21日展示>

inami
こちらは一番初めの巻、巻上本(かんじょうほん)。親鸞さんが9歳の場面から始まるよ。

torarin
9歳の親鸞さん!何をしているところなの?

出家の場面

inami
天台宗のお坊さんのもとで、出家したところだよ。桜や梅が咲いていて、華やかな春の出来事として描かれているね。

torarin
明るい雰囲気だリン!

inami
続いて、巻上末(かんじょうまつ)を見てみよう。


重要文化財 本願寺聖人伝絵(康永本) 巻上末 京都・東本願寺所蔵 <2F-3 5月2日~21日展示>

inami
こちらは「選択付属(せんじゃくふぞく)」の場面だよ。

torarin
せんじゃくじゃく...?何のこと?

inami
「選択付属」、トラりんには聞きなれない言葉だったかな。師の法然から、主著の『選択本願念仏集(せんじゃくほんがんねんぶつしゅう)』の書写を許されるんだ。これによって親鸞は、法然の教義を正しく受け継ぐ者とみなされているんだね。

torarin
「受け継ぐ者」ってかっこいいリン...親鸞さんがお師匠の法然さんにみとめてもらった、大事な場面なんだね!

選択付属をする3人

inami
次の展示室に行ってみよう。巻下本(かんげほん)では、親鸞さんが越後に流罪になった場面が描かれているよ。


重要文化財 本願寺聖人伝絵(康永本)巻下本 京都・東本願寺所蔵 <2F-4 5月2日~21日展示>

torarin
流罪になった場面!ボクも予習でお勉強したよ!あれ?でも親鸞さんは、どこにいるの?

inami
輿に乗って運ばれているところが描かれていて、親鸞さんの姿は見えないね。法然や親鸞は、当時の仏教の考え方からすると異端とみなされて、弾圧を受けるんだ。

torarin
悲しい場面だリン...

inami
では、最後の巻下末(かんげまつ)を見てみよう。

往生の場面
重要文化財 本願寺聖人伝絵(康永本) 巻下末 京都・東本願寺所蔵 <2F-5 5月2日~21日展示>

inami
最後の巻だよ。親鸞さんが人々に囲まれて往生するところ、火葬されるところが描かれているんだ。

torarin
ほんとだ、説明してもらうとよくわかるリン!親鸞さんの人生を、井並研究員といっしょに見て、とっても長い物語を読んだみたいな気持ちになったよ!

inami
ドラマチックだったよね!この絵巻は康永2年(1343)に成立したから「康永本」とも呼ばれるもの。親鸞のひ孫、覚如(かくにょ)が絵師と共に74歳のときに仕上げた絵巻なんだ。その後の親鸞絵伝に大きな影響を与えた、決定版ともいえる作品だよ。

torarin
ひ孫の覚如さん!親鸞さんの人生を伝えたいっていう、強い気持ちが伝わってくるリン!ところで、親鸞さんの絵伝って、どれくらいあるの?

inami
絵巻形式で中世にさかのぼるものは、7~8件。掛軸形式の絵伝は、近世・近代を含めると1万件を超えると言われているよ。

torarin
そんなにいっぱいあるんだ!



uesugi
それでは、1Fに移動しよう。親鸞展の最後の展示室(1F-6)のテーマは「親鸞の伝えるもの--名号--」。親鸞さんが90年の生涯をかけてみんなに伝えたかったものは何だったのかを考えて展示したよ。

torarin
この展示室、作品が2つしかないリン!

1F-6展示室

inami
そうなんだ。まず紹介するのは、「国宝 親鸞聖人影像(しんらんしょうにんえいぞう)(鏡御影)(かがみのごえい)」だよ。


国宝 親鸞聖人影像(鏡御影) 覚如賛 専阿弥陀仏(せんあみだぶつ)筆 京都・西本願寺所蔵 <1F-6 5月2日~14日展示>

torarin
かがみのごえい?

inami
こちらは、生前の親鸞さんのお顔をもっともよく伝えているとされる肖像(御影)だよ。鏡に映したようだということから、「鏡の御影」と呼ばれるんだろうね。

torarin
お顔の特徴がよく分かるリン!そんなにそっくりに描かれたお姿ということは、親鸞さんを想うみんなにとって、とっても大事な作品だったのかな?

inami
その通り。今、掛軸の姿になっているけど、もともとの状態から修理して賛(さん)を付けて今の形にしたのも、覚如だと言われているんだ。

torarin
あれ?覚如さんって、さっき出てきた?

inami
よく覚えていたね、トラりん!覚如は「本願寺聖人伝絵」の康永本をつくった人だよ。

torarin
あ!親鸞さんのひ孫だリン!

inami
そうそう!のちの時代の人たちが一生懸命残そうとしたから、現代にまで伝わっているんだね。

torarin
覚如さんたちの努力のおかげで、ボクたちもこうやってそっくりなお姿を見られるんだね!

uesugi
そして、最後に紹介するのは、「名号本尊(みょうごうほんぞん)(六字名号)(ろくじみょうごう)」だよ。


名号本尊(六字名号) 親鸞(しんらん)筆 京都・西本願寺所蔵 <1F-6 5月2日~14日展示>

torarin
大きな字が書いてあるリン!名号って何かな?

uesugi
名号は阿弥陀仏の名前のことだよ。親鸞さんが伝えたかったのが、この「南無阿弥陀仏」という名号だったんだ。

torarin
え!親鸞さんが伝えたかったこと、たった6文字だリン!

uesugi
うん。これをとなえるだけで、誰でもみんな救われるというのが親鸞さんの教えなんだよ。

torarin
6文字となえるだけなら、とっても簡単だね!

uesugi
そうだね、トラりんにもできるね!この名号本尊は今から767年前、親鸞さん84歳の自筆なんだよ。

torarin
親鸞さんの自筆...!767年も前、親鸞さんはどんな想いを込めて、この六文字を書いたのかな...親鸞さんの生涯をたどる展示を見てから、最後にこの作品の前に立つと、とっても不思議な気持ちになるリン...

uesugi
親鸞さんの自筆・自賛の名号本尊は4幅残っているんだ。親鸞さんが伝えたかったものを、現在まで大切にしてきた人達がいた証しだね。

torarin
こうして、みんなが大切に守っていたから、親鸞さんの想いが今も残っているんだね!きっと親鸞さんも嬉しいと思うリン♪

uesugi
今年は親鸞さんの850回目のお誕生会!一人でも多くの方といっしょにお祝いできたら嬉しいな。

torarin
ねぇ、上杉研究員、親鸞さんが850年前に生まれたのは分かったけど、お誕生日はいつなの?

uesugi
旧暦だと、承安3年の4月1日、新暦だと1173年5月21日だと言われているよ。

torarin
5月21日!それってもしかして...
特別展最終日!?

uesugi
トラりん、よく気づいたね!トラりんも、親鸞さんのお誕生会をいっしょにお祝いしてくれる?

torarin
もちろんだよ!ボクもおもとだちも、みんなでお祝いするリーン!

inami
トラりーん!図録も紹介してね!(キラリ☆)

図録の表紙、文字キラリ

torarin
あ!上杉研究員、いま図録の表紙の、親鸞さんがキラリとしたリン!

uesugi
トラりんがお祝いしてくれて、親鸞さんも喜んでいるのかもね!

uesugitorarininami
みんなが来てくれるのを待っているリン!




\展覧会概要/
親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞─生涯と名宝
※本展はご予約不要でご覧いただけます。
■会期:
2023年3月25日(土)~5月21日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館
■休館日:
月曜日
■開館時間:
9:00~17:30(入館は17:00まで)
■観覧料:
一般  1,800円
大学生 1,200円
高校生 700円

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