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2024年1月12日

新春特集展示「辰づくし―干支を愛でる―」を見に行くリン♪

あけおめリン!
トラりんだリン!

辰のかぶりものをしたトラりん、登場

ことしは「辰年」!
ってわけで、「辰トラりん」もよろしくリン☆

水谷研究員(水谷研究員)
トラりん、あけましておめでとう!今年も元気に干支に便乗しているね!あっぱれ!

辰のかぶりものをした水谷研究員、登場

torarin(トラりん)
水谷研究員!

水谷研究員
ことしの干支は、辰、つまり龍!昔からたくさんの作品に描かれてきた、おめでたい生きものだね!龍のパワーにあやかって、今年もハッピーに過ごそう!

torarin
そんなわけで、新春特集展示「辰づくし─干支を愛でる─」へ!

torarin水谷研究員
ドラゴンフライ!
2人でジャンプ

しゅたっ!!
2人で着地

torarin
あ!こんなところにワークシートが!

水谷研究員
小さいおともだちも楽しめるよう、ビンゴカードみたいに穴をあけられるデザインにしたよ。展示に登場する龍を探して、見つけたらプチプチしてね!

torarin
ドラゴン〇エストだね!

水谷研究員
まぁそれはおいといて、作品についている解説も、いつもよりやさしめにしているよ♪

torarin
ことしは2Fで展示しているの?寅りん年以来だリン!

水谷研究員
そうなんだ!「辰づくし」は、2F-2~4の3部屋で開催しているよ。十二支の動物の中でも虎や龍は、とくにたくさん美術の中に登場するから、今年は作品の数も多いんだ。

torarin
楽しみだリーン♪

水谷研究員
まずトラりんに紹介したいのは、この作品。「双龍文半瓦当(そうりゅうもんはんがとう)」だよ。


双龍文半瓦当 京都国立博物館所蔵<2F-2>

torarin
おいしそうなお菓子だリン!

水谷研究員
お菓子じゃないんだ、トラりん!

torarin
シナモン味かな?焼き菓子なのは確かだリン(きらーん)

水谷研究員
聞いてない...トラりん、落ち着いて。これは、昔の中国で使われていた瓦だよ。2000年以上も前のもので、土を焼いて作られているんだよ。

torarin
え?
...焼いて作られたところは合っていたリン☆

水谷研究員
うん、すごいすごい。

torarin
丸い瓦は見たことあるけど、この形は初めて見たリン!

水谷研究員
今は、屋根の軒先に丸い瓦が使われるよね。むかしむかしの中国では、このイラストみたいに半円形の瓦が使われていたんだって。この瓦がずらっと並んだ建物は、きっとカッコよかっただろうね!龍がどこか分かるかな?

torarin
あ!2匹が向かい合っているリン!

水谷研究員
そうそう。

torarin
ボクたちも向かい合って、いただきまーす☆

水谷研究員
お菓子じゃないんだけどなぁ~!



水谷研究員
次に紹介するのは、「龍袍 金黄地綴織(りゅうほう きんこうじつづれおり)」だよ。


龍袍 金黄地綴織 西田善蔵コレクション 池原比奈子氏・芳賀恵子氏寄贈 京都国立博物館所蔵<2F-2>

torarin
すっごくごーじゃす☆
お着物かな?!でも、ふだん見るお着物とは違うリン!
\ボクも着られるかな?/

水谷研究員
この服は、「龍袍(りゅうほう)」って言うんだ。龍の文様が織り出されているよ。

torarin
ほんとだ!あちこちに辰りんがいるリン!

水谷研究員
龍の文様がついた服は、中国の皇帝と、身近な限られた人だけが着ることができたんだよ。しかも、身分によって文様や色が決まっていて、この鮮やかなオレンジ色は、皇帝の2番目の奥さんや、皇帝の息子が着た色なんだ。

torarin
おひさまみたいなオレンジ色だリン!これなら遠くから見ても「あっ、偉い人が来た!」ってすぐ分かるね☆

水谷研究員
龍は、雨や水を操る不思議な力を持った生き物で、めでたいことがある時にあらわれる「瑞獣(ずいじゅう)」だと考えられてきたんだ。特別な力を持つ龍は、中国では皇帝の力を表すしるしでもあったんだね。

torarin
龍にはいろんな意味があるんだね!下の方の、虹色の波みたいな模様もキレイだリン!

水谷研究員
そうだよね!これは大海原を表しているんだ。上の方には岩が突き出して、波が打ち寄せているよ。水と山が一つになる、つまり国を統一することを表しているんだって。

torarin
わあ、スケールが大きいリン!

水谷研究員
続いて、「雲龍図(うんりゅうず)」だよ。


雲龍図 張徳輝(ちょうとくき)筆 京都国立博物館所蔵<2F-3>

torarin
すいぼくがだリン!黒くてモヤモヤ~ってしているリン...

水谷研究員
目を凝らして、よーく見てみて。何が描かれているかな?

torarin
うーん、真っ黒い雲の中に...あ!!龍がいる!

水谷研究員
だんだん見えてきた?

torarin
うん、こっちの龍は海からザッパーン!って昇っていて、こっちの龍は空から降りてきているリン!

水谷研究員
いいね、トラりん!昇る龍と降りる龍は、龍を描く時のお決まりの描き方なんだよ。この絵は龍を描くのが得意な中国の画家、張徳輝が描いたものなんだ。500年以上前のものだよ。
実はこの絵には秘密があって......今は2つの絵になっているけど、もともとは1枚の絵だったと考えられているんだ。どう繋がってたと思う?

torarin
えーっ!難しいなぞなぞだリン!!

水谷研究員
ヒントは、龍たちの目線!2匹がペアの龍だと考えると、どうすれば目線が合うかな。

torarin
うーんと、あ!もしかして縦に繋がっていたのかな!?

2匹の龍を縦につないだ図

torarin
昇る龍が下で、降りる龍が上!そうしたら目線がバチーン☆って合うリン!

水谷研究員
トラりん、大正解!天にいる親の龍が、海にいる子の龍を呼ぶ絵だったみたいなんだ。

torarin
親子だったんだ~♪縦になったところも見てみたかったリン!なんで切ってしまったの?

水谷研究員
もしかしたら、この絵が日本に伝わった時に、床の間に飾るのにちょうどいいように、2つに分けたのかもしれないね。

torarin
想像が膨らむリン!

水谷研究員
最後に紹介するのはこちら!「双龍花鳥蒔絵螺鈿裁縫道具入(そうりゅうかちょうまきえらでんさいほうどうぐいれ)」だよ。


双龍花鳥蒔絵螺鈿裁縫道具入 京都国立博物館所蔵<2F-4>

torarin
何これ?

水谷研究員
裁縫道具入れ、つまり、おさいほう箱だよ。

torarin
おさいほう箱!ちっちゃ!!!それにふしぎな形をしているよ!

水谷研究員
そうだよね。これは日本で作られたものなんだけど、使ったのは日本の人ではないんだ。
400年ほど前の江戸時代に、日本に来たオランダ人が注文して、特別なお土産として持ち帰ったんだよ。

torarin
そうだったんだ!ちっちゃいから、おみやげにはぴったりだリン☆

水谷研究員
そう、この頃のオランダでは、女の人が腰からジャラジャラといろんなものを吊り下げるのがおしゃれだったんだって。このイラストのように使われたみたいなんだ。

torarin
わ!はさみとかお道具が、いっぱいジャラジャラしているリン!(爆笑)

水谷研究員
(爆笑している...トラりんのツボだったのかな)

torarin
こんな昔に、日本で作られたものが海を渡って遠くへ行っていたなんて、びっくりだリン!

水谷研究員
そうだね。そしてこうして今日本にあることも驚きだよね。実はこの頃、ヨーロッパの人が使う家具や道具を、蒔絵や螺鈿で美しく飾って輸出することが、さかんに行われていたんだ。「蒔絵」は、漆を塗って金の粉を蒔く方法。箱の側面に龍がいるのが見えるね。虹色に輝いているところは螺鈿。綺麗な貝を貼っているんだ。

torarin
キラキラしてキレイだリン!ボクもジャラジャラつけて歩いてみたいリン♪

水谷研究員
現代でやってみたら斬新でおしゃれかもね!

torarin
辰年の流行ファッションだリン!!!!

水谷研究員
そうそう、蓋のところには虎もいるよ。見えるかな?

torarin
あ!ほんとだ!

水谷研究員
龍と虎はセットで描かれることが多いから、この作品以外にも、展示室には虎もたくさんいたね!

torarin
うん!ボクの展示?って思うくらい、虎がいるお部屋もあったリン(えっへん)

水谷研究員
展示室には、大きな龍から小さな龍まで、全部で118匹の龍がいるよ。ここで紹介しきれなかった龍もたくさんいるから、ぜひワークシートを持って、展示室をめぐってほしいな。

torarin
カッコよかったり、優雅だったり、かわいかったり、色んな辰りんがいたリン♪

水谷研究員
みんながお気に入りの龍を見つけてくれると嬉しいね。

torarin
お気に入りの虎は?

水谷研究員
はいはい、ここにいます(笑)

torarin
ボクはどの干支「づくし」のときもここにいるリン♪

水谷研究員
トラりんがいてくれるから、毎年楽しく干支の紹介ができるよ。2024年もPR大使のお仕事、頑張ってね!

torarin
がってんしょうち!それじゃあ、おともだちのみんなも連れて...

torarin水谷研究員
「辰づくし」にドラゴンフライ!



\展覧会概要/
新春特集展示 辰づくし―干支を愛でる―
■会期:
2024年1月2日(火)~ 2月12日(月・休)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館2F-2~4
■休館日:
月曜日
※ただし1月8日(月・祝)、2月12日(月・休)は開館、1月9日(火)休館
■開館時間:
9:30~17:00(入館は16:30まで)
金曜日は19:00まで開館(入館は18:30まで)

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