こんにちリン!
トラりんだリン!
見て!こんなポスターを見つけたリン!
大変!迷子馬みたい!
馬りんを探しに、展示室に来てみたリン!
馬りんはいたけれど、この馬りんたちは、「ひんべえ」って子より、ちょっとワイルドな感じだリン...ひんべえりんは、いったいどこにいるのかな?
(石田研究員)
こんにちは!トラりん、どうしたの?
(トラりん)
石田研究員!
じつは、こんなチラシを見つけたリン!
どれどれ?よく見せてみて!あ、これによく似た子なら、考古の展示室にいるよ。
え?
よく見て!この子、埴輪っぽいでしょ?これは古墳時代の埴輪馬だと思うなぁ。
わかったリン!さっそくトラふぉんで電話するリン!
えーと、は・に・まる、お・―・い・は・に・まる...
ト、トラりん!?電話するのが早すぎる...!せめてその目で確かめてから連絡した方が...
(はに丸)
はにゃ!
ええ!こっちは来るのが早すぎる...!
初めまして!ボク、はに丸です!お電話ありがとう!
初めましてだリン!ボク、トラりんだリン☆
あ、どうも、京博研究員の石田です。
どうぞよろしく!はにゃ!はにゃ!ところでトラりん、ひんべえを見つけてくれたの?
見つけたリン!(ドヤッ)石田研究員、連れて行って!
あーこれで違う馬だったらどうしよう...まあ、見せるしかない!こちらだよ!
はにゃ!ひんべえ~~~~~!!!
まさかの当たりだった...?
すごいリン!会えてよかったリン!
...と思ったけど、ちょっと違うみたい。
ガクーッ!
馬ちがいだったみたいだリン!
はに丸、ごめんね。
ところで石田研究員、この子はどんな馬りんなの?ひんべえりんに似ているなら、何か手がかりがあるかもしれないリン!
これは古墳時代、6世紀の馬形の埴輪で、古墳に並べられていたものだよ。よく見てみると、ただの馬ではなくて、美しく飾り立てられているのがわかるかな。たてがみはきれいに切り揃えられ、前髪は頭の上でちょこんと束ねられているね。背には鞍が載っていて、その下にある板は泥除けの障泥(あおり)、そして鞍からは馬に乗るときに足を置く鐙(あぶみ)が下げられている。顔には鏡板をつけた轡(くつわ)とそれを引く手綱(たづな)が着けられていて、さらに、胸には鈴と馬鐸(ばたく)、お尻にも杏葉(ぎょうよう)とよばれる飾り金具が吊り下げられているよ。豪華な馬具で飾り立てた馬は、古墳に埋葬された人の権威や財力を示していたんだ。それと同時に馬は当時貴重で大切にされていたことがわかるね。
ほんとだ、たくさんのかざりがついているリン!
そんなところも、ひんべえによく似ているなぁ。
ねえねえ、こっちの人たちは、はに丸りんの知り合い?
(左)重要美術品 埴輪 男子(はにわ だんし) 群馬県太田市出土 京都国立博物館所蔵
<3F-2考古展示室>
はにゃ!初めて会った気がしない!
どちらも6世紀の人物埴輪だよ。右は徳島県小松島市から出土した盾持人形の埴輪で、大きな盾と人の頭部を表現しているよ。盾持人は墳丘の裾部分に並べられて、古墳を邪悪なものから守るいわばガードマンの役割をしていたんだ。目や耳も少し大きめで、目を見開いて威嚇しているようにもみえるね。
左は群馬県太田市から出土したとされる埴輪男子だよ。顔の横で髪を束ねた美豆良(みずら)と呼ばれるヘアスタイルに、笠のような帽子をかぶっているね。一番特徴的なのは、右手に鍬(くわ)をかついでいること。髪型や持ち物の特徴から、農作業を指揮する役割の人物の可能性が考えられるよ。
展示している埴輪以外にも人物埴輪には、武人や巫女、踊る人、琴を弾く人などさまざまな人々の姿が表現されているものがあるんだ。
いろんな種類のはにわがいるんだね!はに丸りんのなかまを発見だリン!
はにゃ!はにゃ!
はに丸は甲冑をきた武人だね。
それにしても、ひんべえはどこいっちゃったのかなぁ...
もう一度、探してみるリン!
いやぁ、さすがに京博にはいないと思うけど...一応呼んでみようか。展示室内だから、小さな声でね。
\おーい、ひんべえ!/
\ふにゃ!/
いたリン!
どこにいたの!?
ひんべえ~!
(ひんべえ)
ふにゃ!お久しぶりです、はに丸さま~。
自分探しの旅に出ていたら、ここに迷い込んでいたで~すよ!
自分探し?!
自分のルーツをたどる旅に出て、考古の展示室までたどり着くとは...すごいポテンシャルだよ、ひんべえ...
もう、自分はここにいるじゃないか!
はに丸様ぁ~!
もういなくならないでね!
見つかってよかったリン♪
はに丸もひんべえも、せっかくだから京博を楽しんでいってね。何なら、ずっと展示室にいてくれてもいいんだよ~!
(...その勧誘はなんか怖いリン)
トラりん、石田研究員、どうもありがとう!
ふにゃ!どうもありがとう!
ふたりとも、元気でね!また遊ぼうリン!
はにゃ!
ふにゃ!
・
・
・
きょうは、はに丸とひんべえが来てくれたことをきっかけに、展示室にいる埴輪たちを紹介できてよかったよ。
うん、2人がまた遊びに来てくれたらうれしいな♪おともだちのみんなも、ひんべえりんのそっくりさんや、はに丸りんのなかまたちを見に来てね!
京博で待っているリン!
・
・
・
名品ギャラリー(平常展示)
■会期:
2024年1月2日(火)~3月24日(日)
※本ブログで紹介した、3F-1陶磁・3F-2考古展示室は、~3月17日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館
■休館日:
月曜日
※ただし、月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。
■開館時間:
9:30~17:00(入館は16:30まで)
金曜日は19:00まで開館(入館は18:30まで)