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展示

2026年2月24日

特集展示「雛まつりと人形」を見に行くリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

トラりん、庭園に登場

トラりん(トラりん)
きょうは山内研究員と特集展示「雛まつりと人形」を見に行くためにお庭で待ち合わせをしているよ!梅りんが良い香り🌸

山内研究員(山内研究員)
トラりん、こんにちは~♪

山内研究員、登場

トラりん
山内研究員!
春風に乗ってきてくれたの?

トラりんと山内研究員、紅梅を背景に会話

山内研究員
梅の香りとそよかぜが気持ちいいね。春といえば、特集展示「雛まつりと人形」だね。

トラりん
展示室にも春が来ているかな?

トラりん山内研究員
春風に乗っていってみよう♪
ふわ~🌸
トラりんと山内研究員、空に両手を掲げる




トラりん山内研究員
ついた~🌸
トラりんと山内研究員、展示室全体像

トラりん
今回の展示は、どんなテーマなのかな?

山内研究員
雛人形は「内裏雛(だいりびな)」とも呼ばれるように、天皇と皇后の姿がモデルとされたんだ。本年はそんな雛人形として表現された天皇と皇后の姿の移り変わりに注目しているよ。

トラりん
いろんな時代のおだいりさまとおひなさま!楽しみだリン!

山内研究員
さっそく作品を紹介しよう。こちらの豪華な雛かざりは、「段飾(だんかざ)り雛(びな)」だよ。 

段飾り雛 五世大木平蔵(ごせいおおきへいぞう)作 山本あや氏寄贈・京都国立博物館所蔵
段飾り雛 五世大木平蔵(ごせいおおきへいぞう)作 山本あや氏寄贈・京都国立博物館所蔵

トラりん
とっても大きな雛壇だリン!

山内研究員
元々は7段に飾られていたんだ。段の数が多いのは関東風の飾り方だよ。東と西の雛かざりの違いについては、トラりんは何度もお勉強しているから覚えているかな?

トラりん
えーと、、、たしか、京都は御所があったから、「御殿飾り」になったんだっけ?

山内研究員
トラりん、ちゃんと覚えていて感動!

トラりん
えへへ、ボクも京都の虎だから...///(照れ)

山内研究員
それじゃあ、初めて虎ブログを読むおともだちのために、他の違いも復習しよう。
関西では伝統的な左方上位(左が右より格が高い)の考え方にのっとり、向かって右に男雛、左に女雛を並べることが多いよ。だからこの段飾り雛の並び方は、関西のスタイルだね!

トラりん
なるほどリン!

山内研究員
一方関東では、明治時代に皇室に西洋式のルールが導入され、天皇は皇后の右側(向かって左側)に立つようになったため、雛人形も向かって左側に男雛、右側に女雛を並べるようになったよ。

トラりん
関東は西洋風の並び方なんだね!

山内研究員
この「段飾り雛」の男雛は、昭和3年(1928)に京都で執り行われた即位大礼での天皇の姿を写しているよ。冠の纓(えい・冠の後ろ部分にある細長い布)を立てて黄櫨染(こうろぜん)の袍(ほう)という着物を着用しているね。女雛は実際の宮廷衣裳をより華やかにした五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)を身につけているよ。

トラりん
華やかだリン🌸男雛さまと女雛さまが豪華な衣装を着て、そして五人囃子が音楽を鳴らして...「雛まつり」って、ほんとにおまつりなんだね♪

山内研究員
お人形たちがおまつりをしているって考えたら、とっても楽しいよね!ところでトラりん、「五人囃子(ごにんばやし)」が演奏している楽器はぜんぶ言えるかな?

トラりん
えーと、太鼓と笛と...?

山内研究員
トラりん、日本の伝統芸能に「能楽」ってあるでしょ。五人囃子は、「能楽」の囃子方(はやしかた)と謡(うたい)で構成されているよ。能は江戸時代に武家の式楽(幕府や藩の儀礼や行事等で上演される公式の楽劇)とされたため、関東の雛飾りは能の五人囃子が定番だったよ。向かって左から、太鼓(たいこ)、大鼓(おおづつみ)、小鼓(こづつみ)、笛、謡(うたい)の順で、これは能舞台での並びなんだ。楽器の扱いや装束の着付まで丁寧に再現されていて、御囃子の音が聞こえてきそうだね!

トラりん
ポン♪ポン♪

山内研究員
△イヤ△ ◯ー◯ ハ◯ハ◯♪

トラりん
!?

山内研究員
うっかり、小鼓の手組(楽譜)が出ちゃった。

トラりん
山内研究員、じつはお囃子の経験者なの...?!

山内研究員
ふふ、ひみつ。あ、そうそう、トラりんに見せたい見どころが他にもあるんだ。

トラりん
ちっちゃなお部屋?

段飾り雛の最下段に展示された台所を見る二人

山内研究員
これはミニチュアの台所。江戸時代からの上方(京都・大阪を中心とした関西地方)の雛飾りの特徴だよ。かわいいでしょう。

トラりん
かわいいリーン!とっても細かく作られていて、お人形たちがこのお台所で忙しくお料理をする姿が想像できるリン!

山内研究員
こっちにもちょっと変わったかわいい生きものがいるよ。何か分かるかな?

段飾り雛の最下段に展示された生きものを見る二人

トラりん
あ!もふもふ!わんこりん?

山内研究員
そう。犬曳きのワンちゃんは毛作り人形といって、江戸時代より京都名産の工芸品として大人気だったよ。毛植人形、糸細工とも呼ばれるように、張り子のボディに丹念に絹糸を植え込み、動物の毛並みを再現しているんだ。この犬は狆(ちん)だね。官女と共に、「狆曳き官女」として雛壇に飾られることが多かったよ。

トラりん
トラはいなかったのかな?

山内研究員
どうかな?雛壇にはいなくても、「毛作り人形」としては作られたことがあるかも。探しておくね。

トラりん
うん♪

山内研究員
次にご紹介するのは、「享保雛(きょうほびな)(大内雛)(おおうちびな)」だよ。毎年登場してもらっているからトラりんもおなじみかな?

享保雛(大内雛) 京都国立博物館所蔵
享保雛(大内雛) 京都国立博物館所蔵

トラりん
うん、去年も会った気がするリン!今年もごあいさつできてうれしいリン♪

山内研究員
享保雛は、面長で上品なお顔立ちが特徴だよ。男雛の高さが50㎝以上もあり、そのりっぱさからか、「大内(御所)雛」とも呼ばれてきたよ。

トラりん
大きくて立派だね!

山内研究員
江戸時代も中期になると、雛遊びが盛んになり、雛人形もどんどん豪華になっていったよ。この享保雛はその頃に製作されたんだ。錦や金襴などの高価な裂(きれ)を用いた贅沢な衣装にも注目してね。

トラりん
豪華なお着物にうっとリン...✨

山内研究員
では、雛人形以外の人形についても紹介しようかな。「衣裳人形(いしょうにんぎょう)」って言葉は、トラりんは聞いたことあるよね?

トラりん
うーん、展示室で聞いた気がするけど...どういうお人形なのかはよく分からないリン!

山内研究員
衣裳人形は、浮世絵と同じように、当時のファッションを映す鏡でもあるよ。
こちらは「衣裳人形 婦女立姿(ふじょたちすがた)」、お隣に並んでいる、御輿(おこし)に乗ったお人形は「お迎え人形(おむかえにんぎょう)」というよ。

衣裳人形 婦女立姿 2躯、衣裳人形 お迎え人形 1躯 入江波光コレクション 入江酉一郎氏寄贈 京都国立博物館所蔵
(右から)
衣裳人形 婦女立姿 2躯、衣裳人形 お迎え人形 1躯
入江波光コレクション 入江酉一郎氏寄贈 京都国立博物館所蔵

トラりん
「みやび」な感じがするリン♪

山内研究員
2人の立ち姿の女性は、一見似ているけどよく見ると違うよ。髪型に注目してみて!どちらも島田髷(しまだまげ)を結っているのだけれど、ひとつは髪の鬢(びん・顔の横に張り出す部分)をあまりふくらませず髱(たぼ・後ろ部分)を長めに結い上げているので、18世紀初期のスタイルだよ。もうひとつは、さっきのより少し鬢が張っているので、18世紀半ばの流行を示しているよ。

トラりん
髪型で時代が分かるってこと?

山内研究員
そう、髷のスタイルの変化で、人形の製作時期をうかがうことができるんだ。
「お迎え人形」もとっても可愛らしいね。お雛まつりの際、お菓子や差し入れを一緒に届けてくれたそうだよ。

トラりん
えぇ!ボクのところにも来てくれないかな...?

山内研究員
小さなお人形がお輿に乗ってお菓子を持ってきてくれたら、きっとかわいいだろうね♪
ほかにも、いろんな人形たちが展示室に来てくれているよ。
こちらのお人形は、みんな同じ姿に見えるけど、持ち物が少しずつ違うんだ。何に見立てているのか分かるかな?

御所人形 見立て七福神 京都国立博物館所蔵
御所人形 見立て七福神 京都国立博物館所蔵

トラりん
うーん?

山内研究員
ヒントは、数。お人形の数をトラりん数えられるかな?

トラりん
ひぃ、ふう、みぃ......なな!

御所人形 見立て七福神 京都国立博物館所蔵

山内研究員
そう。答えは七福神。アイテムを見たらどの神さまか分かると思うから、ぜひおともだちにも展示室でどれがどの神さまかな?って予想してみてほしいな。

トラりん
おもしろいリン!おともだちのみんな、見分けられたら教えてね♪

山内研究員
こちらのお人形は、「御所人形」と言って、子どもの姿をしているよ。まるまるとして愛らしいね。

トラりん
あ!手前のお人形は、手に何かを持っているリン!

御所人形 春駒持(はるこまも)ち 京都国立博物館所蔵
御所人形 春駒持(はるこまも)ち 京都国立博物館所蔵

山内研究員
今年の干支、「午(うま)」だね!白いおウマさん。

トラりん
パカパカ🐎おウマりんごっこして遊んでいるのかな?

山内研究員
こちら「春駒持ち」といって、新春のおめでたい門付芸(かどつけげい)を表しているよ。宮中では白(青)馬を見るとその1年の邪気を払うと考えらえており、1月7日に白馬節会(あおうまのせちえ)という行事が催されていたよ。春駒はそれに由来するんだ。

トラりん
「白馬」と書いて、「あおうま」と読むの?お正月の芸だったら、午年のことしには特にぴったりだね♪お人形の世界、楽しいリーン!



山内研究員
特集展示「雛まつりと人形」、大正15年(1926)に開催した第1回から数えて、なんと今年で100周年です。午年にちなみ、とても珍しい豪華な馬車附きの雛飾りなども展示しています。この機会に、ぜひ展示室に足をお運びくださいね。
鑑賞ガイド(PDF)

トラりん山内研究員
京博で待っているリン!
再び、庭園。複製 金銅八角燈籠を背景に




特集展示 雛まつりと人形
■会期:
2026年2月7日(土)~3月15日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館1F-2
■休館日:
月曜日、2026年2月24日(火)
※ただし2026年2月23日(月・祝)は開館
■開館時間:
9:30~17:00(入館は16:30まで)
金曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)
■関連土曜講座:
2026年2月28日(土) 13:30~15:00
「雛まつりの装いⅡ」
講師:山内 麻衣子(京都国立博物館 調査・国際連携室長)
当日、9:30より平成知新館1階インフォメーションにて整理券を配布します。定員になり次第、整理券配布を終了いたします。



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