こんにちリン!
トラりんだリン!
(トラりん)
きょうは山内研究員と特集展示「雛まつりと人形」を見に行くためにお庭で待ち合わせをしているよ!梅りんが良い香り🌸
(山内研究員)
トラりん、こんにちは~♪

山内研究員!
春風に乗ってきてくれたの? 
梅の香りとそよかぜが気持ちいいね。春といえば、特集展示「雛まつりと人形」だね。
展示室にも春が来ているかな?

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春風に乗っていってみよう♪
ふわ~🌸 
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ついた~🌸 
今回の展示は、どんなテーマなのかな?
雛人形は「内裏雛(だいりびな)」とも呼ばれるように、天皇と皇后の姿がモデルとされたんだ。本年はそんな雛人形として表現された天皇と皇后の姿の移り変わりに注目しているよ。
いろんな時代のおだいりさまとおひなさま!楽しみだリン!
さっそく作品を紹介しよう。こちらの豪華な雛かざりは、「段飾(だんかざ)り雛(びな)」だよ。

とっても大きな雛壇だリン!
元々は7段に飾られていたんだ。段の数が多いのは関東風の飾り方だよ。東と西の雛かざりの違いについては、トラりんは何度もお勉強しているから覚えているかな?
えーと、、、たしか、京都は御所があったから、「御殿飾り」になったんだっけ?
トラりん、ちゃんと覚えていて感動!
えへへ、ボクも京都の虎だから...///(照れ)
それじゃあ、初めて虎ブログを読むおともだちのために、他の違いも復習しよう。
関西では伝統的な左方上位(左が右より格が高い)の考え方にのっとり、向かって右に男雛、左に女雛を並べることが多いよ。だからこの段飾り雛の並び方は、関西のスタイルだね!
なるほどリン!
一方関東では、明治時代に皇室に西洋式のルールが導入され、天皇は皇后の右側(向かって左側)に立つようになったため、雛人形も向かって左側に男雛、右側に女雛を並べるようになったよ。
関東は西洋風の並び方なんだね!
この「段飾り雛」の男雛は、昭和3年(1928)に京都で執り行われた即位大礼での天皇の姿を写しているよ。冠の纓(えい・冠の後ろ部分にある細長い布)を立てて黄櫨染(こうろぜん)の袍(ほう)という着物を着用しているね。女雛は実際の宮廷衣裳をより華やかにした五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)を身につけているよ。
華やかだリン🌸男雛さまと女雛さまが豪華な衣装を着て、そして五人囃子が音楽を鳴らして...「雛まつり」って、ほんとにおまつりなんだね♪
お人形たちがおまつりをしているって考えたら、とっても楽しいよね!ところでトラりん、「五人囃子(ごにんばやし)」が演奏している楽器はぜんぶ言えるかな?
えーと、太鼓と笛と...?
トラりん、日本の伝統芸能に「能楽」ってあるでしょ。五人囃子は、「能楽」の囃子方(はやしかた)と謡(うたい)で構成されているよ。能は江戸時代に武家の式楽(幕府や藩の儀礼や行事等で上演される公式の楽劇)とされたため、関東の雛飾りは能の五人囃子が定番だったよ。向かって左から、太鼓(たいこ)、大鼓(おおづつみ)、小鼓(こづつみ)、笛、謡(うたい)の順で、これは能舞台での並びなんだ。楽器の扱いや装束の着付まで丁寧に再現されていて、御囃子の音が聞こえてきそうだね!
ポン♪ポン♪
△イヤ△ ◯ー◯ ハ◯ハ◯♪
!?
うっかり、小鼓の手組(楽譜)が出ちゃった。
山内研究員、じつはお囃子の経験者なの...?!
ふふ、ひみつ。あ、そうそう、トラりんに見せたい見どころが他にもあるんだ。
ちっちゃなお部屋? 
これはミニチュアの台所。江戸時代からの上方(京都・大阪を中心とした関西地方)の雛飾りの特徴だよ。かわいいでしょう。
かわいいリーン!とっても細かく作られていて、お人形たちがこのお台所で忙しくお料理をする姿が想像できるリン!
こっちにもちょっと変わったかわいい生きものがいるよ。何か分かるかな?
あ!もふもふ!わんこりん?
そう。犬曳きのワンちゃんは毛作り人形といって、江戸時代より京都名産の工芸品として大人気だったよ。毛植人形、糸細工とも呼ばれるように、張り子のボディに丹念に絹糸を植え込み、動物の毛並みを再現しているんだ。この犬は狆(ちん)だね。官女と共に、「狆曳き官女」として雛壇に飾られることが多かったよ。
トラはいなかったのかな?
どうかな?雛壇にはいなくても、「毛作り人形」としては作られたことがあるかも。探しておくね。
うん♪
次にご紹介するのは、「享保雛(きょうほびな)(大内雛)(おおうちびな)」だよ。毎年登場してもらっているからトラりんもおなじみかな?

うん、去年も会った気がするリン!今年もごあいさつできてうれしいリン♪
享保雛は、面長で上品なお顔立ちが特徴だよ。男雛の高さが50㎝以上もあり、そのりっぱさからか、「大内(御所)雛」とも呼ばれてきたよ。
大きくて立派だね!
江戸時代も中期になると、雛遊びが盛んになり、雛人形もどんどん豪華になっていったよ。この享保雛はその頃に製作されたんだ。錦や金襴などの高価な裂(きれ)を用いた贅沢な衣装にも注目してね。
豪華なお着物にうっとリン...✨
では、雛人形以外の人形についても紹介しようかな。「衣裳人形(いしょうにんぎょう)」って言葉は、トラりんは聞いたことあるよね?
うーん、展示室で聞いた気がするけど...どういうお人形なのかはよく分からないリン!
衣裳人形は、浮世絵と同じように、当時のファッションを映す鏡でもあるよ。
こちらは「衣裳人形 婦女立姿(ふじょたちすがた)」、お隣に並んでいる、御輿(おこし)に乗ったお人形は「お迎え人形(おむかえにんぎょう)」というよ。

衣裳人形 婦女立姿 2躯、衣裳人形 お迎え人形 1躯
入江波光コレクション 入江酉一郎氏寄贈 京都国立博物館所蔵
「みやび」な感じがするリン♪
2人の立ち姿の女性は、一見似ているけどよく見ると違うよ。髪型に注目してみて!どちらも島田髷(しまだまげ)を結っているのだけれど、ひとつは髪の鬢(びん・顔の横に張り出す部分)をあまりふくらませず髱(たぼ・後ろ部分)を長めに結い上げているので、18世紀初期のスタイルだよ。もうひとつは、さっきのより少し鬢が張っているので、18世紀半ばの流行を示しているよ。
髪型で時代が分かるってこと?
そう、髷のスタイルの変化で、人形の製作時期をうかがうことができるんだ。
「お迎え人形」もとっても可愛らしいね。お雛まつりの際、お菓子や差し入れを一緒に届けてくれたそうだよ。
えぇ!ボクのところにも来てくれないかな...?
小さなお人形がお輿に乗ってお菓子を持ってきてくれたら、きっとかわいいだろうね♪
ほかにも、いろんな人形たちが展示室に来てくれているよ。
こちらのお人形は、みんな同じ姿に見えるけど、持ち物が少しずつ違うんだ。何に見立てているのか分かるかな?

うーん?
ヒントは、数。お人形の数をトラりん数えられるかな?
ひぃ、ふう、みぃ......なな!
そう。答えは七福神。アイテムを見たらどの神さまか分かると思うから、ぜひおともだちにも展示室でどれがどの神さまかな?って予想してみてほしいな。
おもしろいリン!おともだちのみんな、見分けられたら教えてね♪
こちらのお人形は、「御所人形」と言って、子どもの姿をしているよ。まるまるとして愛らしいね。
あ!手前のお人形は、手に何かを持っているリン!

今年の干支、「午(うま)」だね!白いおウマさん。
パカパカ🐎おウマりんごっこして遊んでいるのかな?
こちら「春駒持ち」といって、新春のおめでたい門付芸(かどつけげい)を表しているよ。宮中では白(青)馬を見るとその1年の邪気を払うと考えらえており、1月7日に白馬節会(あおうまのせちえ)という行事が催されていたよ。春駒はそれに由来するんだ。
「白馬」と書いて、「あおうま」と読むの?お正月の芸だったら、午年のことしには特にぴったりだね♪お人形の世界、楽しいリーン!
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特集展示「雛まつりと人形」、大正15年(1926)に開催した第1回から数えて、なんと今年で100周年です。午年にちなみ、とても珍しい豪華な馬車附きの雛飾りなども展示しています。この機会に、ぜひ展示室に足をお運びくださいね。
鑑賞ガイド(PDF)

京博で待っているリン!
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■会期:
2026年2月7日(土)~3月15日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館1F-2
■休館日:
月曜日、2026年2月24日(火)
※ただし2026年2月23日(月・祝)は開館
■開館時間:
9:30~17:00(入館は16:30まで)
金曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)
■関連土曜講座:
2026年2月28日(土) 13:30~15:00
「雛まつりの装いⅡ」
講師:山内 麻衣子(京都国立博物館 調査・国際連携室長)
当日、9:30より平成知新館1階インフォメーションにて整理券を配布します。定員になり次第、整理券配布を終了いたします。
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