展示

2026年05月27日

特別展「北野天神」を見に行くリン♪ Part 2

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こんにちリン!
武人トラりんだリン!
特別展「北野天神」 後期展示の見どころを紹介するリン!

甲冑段ボールを身にまとったトラりん、看板前に登場

末兼研究員(末兼研究員)
オイオイオイオイ、見過ごせねぇなぁ!なんだぁ!?このはちゃめちゃな甲冑(かっちゅう)はよぉ!? こんなんで勝てるとでも思ってんの...

末兼研究員が、渋い顔で看板前に登場

トラりん(トラりん)
虎パンチ!
地面に伏せる末兼研究員。その後ろにほくそえむ森研究員、井並研究員

末兼研究員
ピクピク...なんたる理不尽、とてもつらい。

井並研究員(井並研究員)
ククク、主担当がやられたか。

森研究員(森研究員)
ヤツはメガネ四天王の中でも、最弱...

末兼研究員
諸君、遊びの時間は終わりだ(ズンッ)
看板前に仁王立ちになり腕組みをする末兼研究員。崇め奉るようなポーズをとるトラたち

トラりん
復活したリン!

末兼研究員
主担当は滅びぬ。何度でもよみがえるさ!

森研究員トラりん井並研究員
とどめのバ〇ス!!
森研究員・井並研究員・トラりんが手を重ね、末兼研究員が目を覆う

末兼研究員
うわ~!メガネが、メガネがぁ~!...
って待ってトラりん、いったんストップしていい?ちょっと説明してもらえると嬉しいかなって。

トラりん
えっとねー、ボク、いっぱいお勉強したリン!天神さまは学問だけじゃなくて、「武の神さま」でもあったって分かったリン!だからボクも、「武」のチカラを発揮してみたの!

森研究員
フフ、なかなかやるじゃない。

井並研究員
トラりん、おそろしい子...!

末兼研究員
感心感心。北野天神以外にいろんなお勉強もしたようだけど。

トラりん
そんなわけで研究員のみんな!
ボクを展示室に連れてって!

\GO!/
歩き出す4人

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森研究員
それでは気持ちを切り替えて。まず最初に紹介するのは、天神さまの肖像画、「束帯天神像(根本御影)(そくたいてんじんぞう)(こんぽんみえい)」だよ。

束帯天神像(根本御影) 京都・北野天満宮所蔵 <3F-1 5月5日~6月14日展示>
束帯天神像(根本御影) 京都・北野天満宮所蔵 <3F-1 5月5日~6月14日展示>

トラりん
これが天神さまのおすがたなの?

森研究員
そうそう。天神さまこと、道真さんが生きてらっしゃる頃をイメージして作られたものだよ。
ホントにこんなお顔だったのかは分からないけど...。道真さんが実際に暮らしていた9世紀から10世紀初頭には、世俗の人の肖像画を描く文化はまだほとんどなかったんだ。それから200~300年くらい経った平安時代の後半から鎌倉時代ごろになると、供養したり崇めたりするのにお像が必要になって、いろんな人の肖像画が描かれるようになるのさ。

トラりん
なるほど!おすがたがあるほうが分かりやすいリン!

森研究員
このお像は南北朝時代ぐらいに描かれたものだけど、天神さまは肩や冠の形がなよっと柔らかい、萎装束(なえしょうぞく)っていう平安時代の装束を着ているよ。たぶん平安時代末頃に天神さまの儀式のために描かれた、なにか古い大事な絵を写したんじゃないかな。
天神さまは、日本の神さまのお像のうちたぶん一番たくさん絵に描かれたけど、こんな古いお姿のお像は北野天満宮にしかなくて。お宮では一番大切な根本の古いお像として「根本御影」って呼ばれているよ。

トラりん
とっても大切なお像なんだね!

末兼研究員
そんな天神さまの物語、絵巻ではどんなふうに描かれているのかな?
2Fで待っている井並研究員に聞いてみよう!
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井並研究員
トラりん、よく来たね!前期から引き続き、今回も国宝「北野天神縁起絵巻(承久本)(きたのてんじんえんぎえまき)(じょうきゅうぼん)」を紹介するよ!

国宝 北野天神縁起絵巻(承久本) 巻第六 京都・北野天満宮所蔵 <2F-3 通期展示(この場面は後期展示)>
国宝 北野天神縁起絵巻(承久本) 巻第六 京都・北野天満宮所蔵 <2F-3 通期展示(この場面は後期展示)>

トラりん
あっ!雷神さまのシーンだリン!!

井並研究員
左遷された道真は、大宰府で亡くなってしまう。その後、京でいろんな不思議なことが起こり、道真の怨霊のしわざかといわれるようになる。その中でも有名なのが、清涼殿に雷が落ち死傷者が出た事件。これが雷神になった道真によって引き起こされた、と天神縁起では語っているよ。実は清涼殿への落雷は、天神縁起では2回起きるんだ。この場面は2回目のほうで、道真ではなくて、その眷属の「火雷火気毒王(からいかきどくおう)」による落雷のようすを描いているよ。

トラりん
すごい名前だリン!!

展示ケースの前で作品の説明をする井並研究員

井並研究員
承久本の「火雷火気毒王」は、他の天神縁起と異なって、画面を上下につらぬく分厚い黒雲に包まれて、中央に太鼓を打ち鳴らす姿で描かれているよ。人々が逃げ惑う背景の清涼殿と、明暗を対比的に構成したダイナミックな場面になっているね。

トラりん
迫力がすごいリン!!でもおかおをよく見ると、おめめがキラキラしていてちょっとかわいいリン☆

井並研究員
承久本の絵は怖いシーンもあるのに、人々やいきものの表情がユーモラスで生き生きとしていて、思わずじっと見入ってしまう魅力があるよね。それじゃあドラマチックな落雷の場面も見たところで、トラりんが最初に紹介してくれた「武」の神さまとしての天神さまについても知るために、1Fの末兼研究員のところへ行ってみよう!

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末兼研究員
トラりん、待ちかねたよ!
こちらは豊臣秀頼から奉納された太刀(たち)と太刀拵(たちごしらえ)だよ。

国宝 伝菅公遺品 大阪・道明寺天満宮所蔵 <3F-1 通期展示>
重要文化財 太刀 銘 干時慶長十二丁未十一月日信濃守國廣造/北野天満天神豊臣秀頼公御造営之時(ときにけいちょうじゅうにひのとひつじじゅういちがつじつしなののかみくにひろつくる/きたのてんまんてんじんとよとみひでよりこうごぞうえいのとき)
金梨地梅松蒔絵飾太刀拵(きんなしじうめまつまきえかざりたちごしらえ)
京都・北野天満宮所蔵 <1F-3 通期展示>

トラりん
ごーじゃすだリン!

末兼研究員
秀頼は豊臣秀吉の息子。実は、現在の北野天満宮の国宝の社殿は秀頼によって造営されたもの。この太刀もその時に奉納されたものなんだ。豊臣家と北野天満宮の関わりをあらわす作品だね。

展示ケースの前で太刀の説明をする末兼研究員

トラりん
豊臣家から北野天満宮に!すごいリン!

末兼研究員
この太刀は、重要文化財に指定された時は「刀」とされていたよ。なぜかというと、秀頼の名前を含む銘文が、差表(さしおもて)、つまり刃を上にして刀を身に着けた時に外側になる部分に刻まれていたからなんだ。

トラりん
どういうこと?

末兼研究員
トラりんも知っての通り、「刀」は刃を上にして帯に刺し、「太刀」は刃を下にして腰に佩(は)くよ。だから、太刀と刀は、銘が表裏逆になってしまうんだ。

トラりん
うーんと、えーと?持つとき上下さかさまになると、銘が見える面もさかさまになるってこと?(グルグル...)

末兼研究員
それが、その後の調査でこの刀とセットとなる太刀拵が発見されて、当初は太刀として製作されたことが判明したよ。

トラりん
こしらえの発見で、「刀」が「太刀」だとわかったんだね!すごいリン!グルグル考えすぎておなかすいたリン!特別展限定メニューを食べに行こ~♪

末兼研究員
まったくトラりんったら、トホホ。

森研究員井並研究員
と~りゃんせ、とおりゃんせ♪

トラりん
細道にだれかいるリン!

1F奥の展示室にいざなう末兼研究員

末兼研究員
トラりん、カフェもいいけど、この展示室を素通りしていくわけにはいかないね。

トラりん
そうだった!兄弟刀の展示室だリン!

末兼研究員
改めて紹介しよう。この部屋に展示されているのは、通称「髭切」と「膝丸」と呼ばれる刀だよ。

国宝 伝菅公遺品 大阪・道明寺天満宮所蔵 <3F-1 通期展示>
(右から)
重要文化財 太刀 国綱ト銘ガアル(鬼切丸・髭切)(くにつなとめいがある)(おにきりまる・ひげきり) 京都・北野天満宮所蔵 <1F-2 通期展示>
重要文化財 太刀 銘 □忠(薄緑・膝丸)(□ただ)(うすみどり・ひざまる) 京都・大覚寺所蔵 <1F-2 通期展示>

トラりん
トラTubeでも紹介しているリン!

【トラりんと作品紹介】特別展「北野天神」にスペシャルゲスト!
https://youtu.be/GEgAFWuUlOI

末兼研究員
この兄弟刀は「髭切」「膝丸」のほかにも「鬼切丸」「薄緑」といった名前を持っているよ。こうした二つ名は、源氏に関係する様々な名刀の伝説をもとにつけられたものだけど、伝説は本当かも、と思わせる風格がある刀だということだね。

トラりん
どんな伝説があるの?

末兼研究員
いろいろあるんだけど、鬼を切ったというという伝説もその1つ。同じ展示室で前期に展示していた「羅城門絵巻(らじょうもんえまき)」(京都国立博物館所蔵)では鬼を切った刀として「膝丸」「髭切」が登場していたよ。後期は同じような筋書きの「綱絵巻(つなえまき)」(東京国立博物館所蔵)を展示しているよ。

トラりん
(ツナ...🐟)

末兼研究員
そしてこの部屋は写真撮影OKだから、じっくり鑑賞して、写真も撮って、心ゆくまで味わい尽くしてほしいな。

トラりん
みんなで記念撮影もできるリン!お写真を撮るときは、他のおともだちにも気をつけてね。

\自撮り風/
末兼研究員のスマホで、太刀を背景に4人でパチリ

トラりん
後期も見どころたっぷリンだね!最後に、おともだちにメッセージをどーぞっ!

末兼研究員
文武両道を絵にかいたような菅原道真が、学問のみならず、武芸の神さまとしても敬われ、また、神仏習合によって十一面観音として信仰されるなど、知れば知るほど天神信仰は奥深いです。多様で豊かな「北野天神」の世界を体感しに、ぜひ足を運んでみてください。

森研究員
後期も見逃せない展示品がいっぱい。ブログでは取り上げきれなかったけれど、個人的には1F、風俗画の部屋が熱いので、ぜひご覧ください!北野天満宮とお能をテーマに、とっても珍しい屏風が出ています!

井並研究員
今回の見どころは何といっても、絵巻づくしの展示室。国宝の承久本をはじめとして、ほかにも様々な絵巻が出ていますので、描き方の違いなども楽しんでください。思い出に図録もぜひどうぞ!

トラりん
京博で待っているリーン!

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特別展 北野天神
■会期:
2026年4月18日(土)~6月14日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館
■休館日:
月曜日
■開館時間:
9:00~17:30(入館は17:00まで)
金曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)

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\5月31日(日)まで、雷神そろい踏み/

国宝 北野天神縁起絵巻(承久本) 巻第五 京都・北野天満宮所蔵 <2F-2 通期展示(この場面は5月26日~31日展示)>
国宝 北野天神縁起絵巻(承久本) 巻第五 京都・北野天満宮所蔵 <2F-2 通期展示(この場面は5月26日~31日展示)>

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