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展示

2026年7月 7日

特別展「源氏物語 王朝のかがやき」予習編
石山寺に行ってきたリン!

こんにちリン!
トラりんだリン!

石山寺の正面、歴史を感じさせる東大門前にトラりんが登場

トラりん(トラりん)
特別展「源氏物語 王朝のかがやき」 の予習編!というわけで、ボクがいったいどこにいるかというと...

井並研究員(井並研究員)
やあ、トラりん!

飛び出し坊やのようなポーズをする井並研究員

トラりん
そこにいるのは...
井並研究員!

井並研究員
ようこそ、源氏物語ゆかりのお寺、石山寺へ!

トラりん
滋賀県大津市まで来たリン!でも、どうしてこのお寺が源氏物語展につながるの?

井並研究員
それは『源氏物語』の作者である紫式部が、ここ石山寺で物語の着想を得たといわれているからだよ!

トラりん
紫式部さん!

井並研究員
『源氏物語』は知っての通り、平安時代に生まれた王朝文学。平安時代には、貴族の間で「石山詣(いしやまもうで)」がさかんになり、たくさんの王朝文学の舞台となったんだよ。

トラりん
石山寺ってすごいところだリーン✨

井並研究員
さっそくいっしょにお参りしよう!

トラりん井並研究員
れっつごー!
6月の深い緑の参道を歩く二人

トラりん
みどりがあおあおしているリン♪空気がおいしいリン!

井並研究員
久しぶりの遠出だもんね!トラりんが嬉しそうでよかった♪

トラりん
おでかけ楽しいリーン!あ、見て見て大きなコイりん!

くぐり岩前の池の鯉をながめる二人

井並研究員
こんなに大きい鯉、めったに見られないね!
それに見て、池の向こうには大きな岩があるよ。

トラりん
ほんとだ!ぐにゃリンとしたふしぎな岩だリン!

井並研究員
どうやらこれは「くぐり岩」と言って中がトンネルになっているみたいだよ。くぐり岩をくぐったらお願い事がひとつかなうんだって!ちょっと行ってくる!

岩の隙間に入っていく、不敵な笑みを浮かべる井並研究員

トラりん
ドキドキ...

井並研究員
ハロートラりん!こっちだよ~!

岩の中から出てきた井並研究員と、心配そうなトラりん

トラりん
出てきたリン!
お願いごとした?

井並研究員
あ。くぐるのに夢中だった。

トラりん
キャッキャッ!

井並研究員
さあ、それじゃお参りに行こうか。
階段を上って...

トラりん
うんしょ、うんしょ!

本堂に至る階段をのぼる二人



トラりん
のぼりきったリン!

井並研究員
ふう、トラりんが無事でひと安心。

トラりん
あ!誰かいるよ!

石山寺五十三世座主(石山寺五十三世座主)
こんにちは。石山寺五十三世座主・鷲尾龍華(わしおりゅうげ)です。
本日はようこそおいでくださいました。

本堂前の硅灰石の巨石をバックに、挨拶する三人

トラりん
こんにちリーン!

井並研究員
きょうはよろしくお願いいたします。

石山寺五十三世座主
さっそくですが、石山寺の由緒をお話ししましょう。トラりん、井並研究員、こちらをご覧ください。

トラりん
わーっ!黒くてごつごつした岩だリン!!!

石山寺五十三世座主
これは「硅灰石(けいかいせき)」と呼ばれる国の天然記念物。石灰岩が花崗岩と接触し、熱作用で変質してこのような雄大な奇岩となりました。この巨石が「石山寺」という名前の由来です。

トラりん
石山寺の「石」はこの石だったんだ!

硅灰石の巨石を見上げる三人

石山寺五十三世座主
硅灰石を見上げると、奥にそびえるのは多宝塔。こちらは源頼朝公によって寄進されたと伝えられ、建久5年(1194)に建立された日本最古の木造多宝塔で、国宝に指定されています。

井並研究員
近くまで見に行ってみよう!

多宝塔の前の井並研究員、トラりん

トラりん
キレイな塔だリン!

井並研究員
多宝塔は仏教建築の塔の形式の1つ。石山寺の多宝塔は上層に円形、下層に方形(四角形)と二重の塔となっているね。この多宝塔も硅灰石の上に建っているんだって!

トラりん
え!すごいリン!

石山寺五十三世座主
それでは本堂にご案内しましょう。こちらの本堂も国宝で、硅灰石の上に建立されており、懸造(かけづくり)という、山の斜面などの高低差が大きい場所に使われる建築様式で建てられています。

トラりん
すごい建物だリン!ドキドキ...

井並研究員
トラりん、頭をぶつけないように気を付けてね...

トラりん
あれ?この5色のひも、なんだか見覚えがあるリン!

本堂で結縁綱に気づくトラりん

井並研究員
知恩院におまいりしたときにも、似たものを見たね。
■虎ブログ:特別展「法然と極楽浄土」を予習するリン!―前編―

石山寺五十三世座主
ほとけさまとのご縁をつなぐ、結縁綱(けちえんづな)です。石山寺のご本尊は如意輪観音菩薩さまで、日本で唯一の勅封(天皇の命令によって厳重に封印されていること)の秘仏となっています。33年に1度、また天皇陛下御譲位の翌年にしかご開扉されませんが、こちらの綱をにぎっていただけると、ご縁をつないでいただけますよ。

トラりん
ぎゅっ...

石山寺五十三世座主
内陣の中にもご案内しましょう。法要などがないときは一般公開しております。

トラりん
ありがたいリン...

本堂内陣でお参りする三人

石山寺五十三世座主
こちらにおられるお像は御前立(おまえだち)というご本尊のお身代わりです。

井並研究員
ご本尊は、硅灰石の上に直接鎮座されておられるんだって。

トラりん
え!ほとけさまが石の上に!?さすが「石山寺」だリン...!

石山寺五十三世座主
さて、このように石山寺をご参拝いただいたところで、秋の特別展に関わりのある「源氏の間」へご案内いたしましょう。

トラりん
「源氏の間」?

石山寺五十三世座主
ここ石山寺は、かの紫式部が『源氏物語』を執筆した場所として伝えられています。本堂につづく部屋で、平安時代から高貴な身分の方が参籠(さんろう・神社やお寺にお参りし、祈願や修行のために一定期間こもること)されていたと「石山寺縁起」に残されています。

源氏の間をのぞきこむ三人

トラりん
奥に紫式部さんがいるリン!

石山寺五十三世座主
現在は有職人形司十世伊藤久重氏作の紫式部像を見ることができます。

トラりん
こんなふうに石山寺におこもりして、『源氏物語』を書き上げたのかな?

井並研究員
さっき話に出た「石山寺縁起」をはじめ、中世の早い時期から、『源氏物語』の執筆が石山寺で始められたという伝説が語られ出したみたいなんだ。『源氏物語』があまりにも優れた作品なので、観音の導きで書くことができたという解釈が生まれたり、後には式部が観音の化身という信仰にも発展したんだよ。その伝説では、琵琶湖に映る月を見て物語の着想を得たということになっているよ。このお寺から眺める琵琶湖の美しさが、そんな伝説を生んだのかもしれないね。

トラりん
いろんな伝説が生まれたんだね!琵琶湖にのぼるお月さまに導かれて、紫式部さんは『源氏物語』のお話を思いついたのかな...?想像がふくらむリーン!


琵琶湖を背景にたそがれるトラりん

石山寺五十三世座主
近江八景の1つと数えられる「石山の名月」は、境内の月見亭からの眺めがひときわ美しいです。秋には「石山寺 秋月祭」を催しますので、いにしえの文学に心をはせながら、足を運んでくださいね。

井並研究員
今年の秋月祭は9月25日(金・中秋)、26日(土)だって。
石山寺 秋月祭 https://www.ishiyamadera.or.jp/guide/event/shugetsusai

トラりん
お月見の季節にも、また来たいリン🌙

石山寺五十三世座主
瀬田川のほとりに佇むここ石山寺は、奈良時代から続く観音信仰の聖地であると同時に、平安時代には王朝文学が花開く舞台ともなった文学の寺でもあり、国宝や重要文化財に指定された建造物や寺宝を所有する歴史ある寺院です。豊浄殿では、毎年春と秋に紫式部や『源氏物語』を題材とした美術品も展示しております。またいつでもご参拝にお越しくださいね。

トラりん
いろいろ教えてくれてありがとリン!

井並研究員
京都からも日帰りで往復できる石山寺。お参りに来れてよかったね。

トラりん
展覧会に来てくれたおともだちも、石山寺に足を運んでくれたらうれしいリン!

石山寺五十三世座主トラりん井並研究員
ことしの秋は、石山寺と京博へ!




特別展 源氏物語 王朝のかがやき
■会期:
2026年10月6日(火)~11月29日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館
■休館日:
月曜日、10月13日(火)、11月24日(火)
※ただし、2026年10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館
■開館時間:
9:00~17:30(入館は17:00まで)
金曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)




\絵巻楽しみ!/
紫式部像と井並研究員・トラりん

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