これまでの展示
- 特別企画 貝塚廣海家コレクション受贈記念 豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─
第三章 祝宴 - 2018年2月 3日 ~ 2018年3月18日
廣海家は、大阪府貝塚市の旧商家。米穀の廻船問屋として天保6年(1835)に開業し、肥料商、株式投資、銀行経営などで財をなし、地域の近代産業の発展に寄与しました。その広大な敷地には、間口約34mの巨大な町屋、茶室、4棟の土蔵がならびます。この蔵に眠る大量の書画、茶器、調度が、当館に寄贈されました。秀吉の書状をはじめ、伊藤若冲、司馬江漢、柴田是真の作品など、商家の暮らしのなかで使われてきた品々をお披露目します。
第三章 祝宴
廣海家のもうひとつの土蔵には、宴席のための膳椀具や磁器の食器が何組も収まっていました。同じ用途の食器が柄違いや形違いで何通りもあるのが特徴で、宴席のたびに趣向を凝らし、客人を迎える側もその機会を楽しんだようすが窺われます。たとえば、大正9年(1920)の3代当主の金婚式では、『光琳百図』の波文様を下絵にした金蒔絵の膳椀具を30人分誂え、漢学者の長尾雨山に漢詩を認めてもらいました。江戸時代から当家に伝わる中国磁器の碗皿が、数十人前で揃っているのも圧巻です。
展示作品リスト
指定 | 作品名 | 員数 | 所蔵 | |
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水禽柴垣長春花蒔絵松皮菱形重箱 | 1合 | 京都国立博物館 | ||
銀銚子 中川浄益作 | 1口 | 京都国立博物館 | ||
淀川名所蒔絵七ツ盃 | 1組 | 京都国立博物館 | ||
青花兎文輪花皿 | 1枚 | 京都国立博物館 | ||
金彩色絵染付菊花文菊形鉢 | 3口 | 京都国立博物館 | ||
金彩色絵染付銹絵富士松図団扇形皿 | 5枚 | 京都国立博物館 | ||
染付唐草楼閣山水図入隅四方鉢 | 1口 | 京都国立博物館 | ||
青花唐花唐草文皿 | 20枚 | 京都国立博物館 | ||
五彩人物絵替皿 | 9枚 | 京都国立博物館 | ||
緑釉花唐草文小皿 | 79枚 | 京都国立博物館 | ||
祥瑞写染付山水文平鉢 三浦竹泉作 | 1口 | 京都国立博物館 | ||
漢詩 長尾雨山筆 | 1面 | 京都国立博物館 | ||
浪蒔絵膳椀具 田中合名会社製 | 1具 | 京都国立博物館 | 音声ガイド | |
青花捻文瓢形徳利 | 1口 | 京都国立博物館 | ||
金銀彩柿釉染付海老文徳利 永樂和全(十二代)作 |
1対 | 京都国立博物館 | ||
青花雲龍文猪口 | 50口 | 京都国立博物館 | ||
七宝菓子器 | 1合 | 京都国立博物館 | ||
七宝面盆 | 1枚 | 京都国立博物館 | ||
青漆唐牡丹蒔絵梅椀 「友治」印 永田友治作 |
10客 | 京都国立博物館 | ||
双鹿図屏風 森徹山筆 | 2曲1隻 | 京都国立博物館 | ||
交趾釉唐草文花入 偕楽園焼 | 1口 | 京都国立博物館 | 音声ガイド | |
海棠孔雀図 吉村孝敬筆 | 1幅 | 京都国立博物館 |
展示作品はすべて廣海春木氏よりご寄贈いただきました。
展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
:音声ガイドで解説がお聞きになれます(有料・館内で貸し出し)。
上記以外の展示リスト
第一章 寺内町の廻船問屋【1F-2展示室】
第二章 抹茶と煎茶【1F-3展示室】
第四章 趣味と支援【1F-5展示室】
第五章 婚礼―名家のネットワーク【1F-6展示室】