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2019年10月18日

特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を見に行くリン♪エピソードⅠ

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

お待たせしました☆
みんなが楽しみにしてくれていた、特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」がいよいよスタートしたよ!

前回、展覧会のチラシを見て予習をしたけど、今日は展覧会担当の井並研究員がいっしょに展示を見てくれるよ☆

井並研究員:こんにちは。
トラりん、今回もよろしくね。

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トラりん:こちらこそよろしくリン♪
今回の特別展が初の展覧会主担当ということで、きっと、井並研究員にとっても特別な展示になっているよね☆

井並研究員:そうなんだ。
初めてだから苦労したことも多いけど、こうして作品が展示されているのを見ると感無量だよ。

トラりん:ボクも、井並研究員が頑張っている姿を見ていたから、たくさんのおともだちに愛される展覧会になってほしいリン♪
それでは、展示室に出発―!

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井並研究員:まずは、「重要文化財 寸松庵色紙(すんしょうあんしきし)「ちはやふる」 伝紀貫之(きのつらゆき)筆(京都国立博物館所蔵)」(通期展示)<3F-1>を紹介するよ。

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トラりん:これが、あの「ちはやふる」!!
掛け軸全体で見ても、とっても美しいリン♪

井並研究員:トラりんは在原業平(ありわらのなりひら)を知っているかな?
業平は平安時代の貴族で、恋多き男として知られているんだ。
いまでいう「モテ男」だね。
平安時代に成立した歌物語『伊勢物語』の主人公のモデルとされているよ。
書かれているのは業平が詠んだあの有名な「ちはやふる...」という歌で、筆者は紀貫之だと伝えられている。
隣に並んでいる伝小野道風(おののみちかぜ)筆の継色紙(つぎしきし)、伝藤原行成(ふじわらのゆきなり)筆の升色紙(ますしきし)とあわせて、「三色紙」と呼ばれて尊ばれているよ。
繊細な字姿はいうに及ばず、表具も美しいよね。

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トラりん:素敵な歌を詠むことができるのは、魅力のひとつだもんね!
ボクも練習しよう!

井並研究員:つづいて、「柿本人麻呂像(かきのもとのひとまろぞう) 伝中御門宣秀(なかみかどのぶひで)賛・伝藤原信実(ふじわらののぶざね)筆 (京都国立博物館所蔵)」(通期展示)<3F-2>を見てみよう。

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トラりん:柿本人麻呂りん?!!
百人一首かるたで見たことあるリン!
後ろを振り返っているけど、誰かに呼ばれたのかな?

井並研究員:柿本人麻呂は現在もよく名前が知られているよね。
実は、歌人の中でもっとも早く肖像画に描かれたのは柿本人麻呂だと考えられているんだ。
このポーズは中国や大陸から伝わった肖像画をもとにイメージされた、くつろいでいる理想の文人の姿を表現しているよ。
平安時代の終わり頃からは、歌の上達を願って人麻呂の肖像画を拝む「人麻呂影供(ひとまろえいぐ)」という儀式も盛んに行われるようになり、人麻呂はまさに別格の歌人といえるね。

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トラりん:肖像画ってピシッとしたイメージがあったけど、自然体の姿を見ることができて、人麻呂りんをより身近に感じられるリン♪

井並研究員:さて、ここからはいよいよこの展覧会のメイン、「佐竹本三十六歌仙絵」について紹介するよ。
もとは佐竹家に伝わった2巻の絵巻物だったことは予習したよね。
この「月丸扇文蒔絵巻物箱(つきまるおうぎもんまきえまきものばこ)」(通期展示)<2F-1>は、分割される前の「佐竹本三十六歌仙絵」が納められていた箱なんだ。
‘扇に月丸’は佐竹家の家紋だよ。

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トラりん:扇の中の丸は月をあらわしているんだね!
どこに月があるのかと思ったリン...

井並研究員:こんな風に大事に伝えられてきた「佐竹本三十六歌仙絵」なんだけど、大正時代に入って売りに出されることになった。
とても高価だったから買い手がつかず、このままでは海外へ流出する危険も出てきてしまい、当時、経済界の重鎮で「利休以来の大茶人」とも呼ばれていた益田孝(鈍翁)や、彼を中心とする数寄者たちは一歌仙ずつ分割して共同購入する方針を決定、大正8年(1919)に「応挙館」という鈍翁の邸宅へ購入希望者が集まり、37枚に分割された歌仙絵をそれぞれ誰が購入するか、くじ引きで決めることになったよ。
この展示室<2F-1>は、100年前、絵巻が別々の所有者の手へ渡ることとなった「応挙館」の雰囲気を感じてもらうために特別にしつらえたから、ぜひ当時の様子を想像しながら作品を見てほしいな。
くじ引きに実際に使われたくじと筒も展示しているよ。

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トラりん:流転のドラマの舞台を目撃したようで、「佐竹本三十六歌仙絵」に対する期待がますます高まるリン。

井並研究員:さて、これが分割されたうちの1幅、「重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵 坂上是則(さかのうえのこれのり)(文化庁所蔵)」(通期展示)<2F-3>だよ。

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トラりん:こちらの作品は、展示がはじまる前からチラシでたくさん見ていたリン☆
作品の素晴らしさはもちろんだけど、展示の仕方も面白いね♪

井並研究員:いろんなドラマを秘めた作品だから、最大限作品の魅力が引き出せるよう、展示方法もすごく悩んだけど、成功してたら嬉しいな。
この作品は絵そのもの以外にも注目してみよう。
雪の積もった吉野山を詠んだ歌が書かれた作品だけど、表具はその歌にあわせて、鹿の住む雪山を描いた中世の絵画が用いられているよ。
さらに是則の顔をよく見ると、頬にうっすらと赤く塗られているのがわかるかな。
寒さで頬が赤くなったようにも見えてくるよね。
「佐竹本三十六歌仙絵」は歌の内容→歌仙の表情やしぐさ→表具と、それぞれの部分に注目しながら見てほしいんだ。
表具には持ち主の美意識が反映されているし、自分だったらこんな風に仕立てよう、と想像するのも楽しいね。

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トラりん:見方によって、いろいろな楽しみ方ができそうだリン♪
ぜひ、何度も来館してもらいたいリン!!(カリスマPR大使)
井並研究員、いつでも笑顔で(^^)、本当によくがんばったリン☆

井並研究員:歌仙絵のなかでも最高の名品として伝えられてきた「佐竹本三十六歌仙絵」をこれだけまとめて見られるのは研究者冥利に尽きるよね...。
展覧会に協力してくださった方々と、ご来館いただいたお客様には
感謝の気持ちしかありません!
初めての展覧会主担当ということで、支えてくれたすべての人にも、感謝です!
本当にありがとうございます!

トラりん:最終回みたいだリン!
それだけ、井並研究員にとっても、想いの深い特別展なんだね!

井並研究員:最終回?いや、このままでは終わらせられないよ!

トラりん:ということは、もちろん...

ふたり:
\エピソードⅡへつづく☆/

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展示のほかにも楽しみたくさん!

  1. ①図録が3,000円(税込)で販売中☆
    特別展の展示作品がたくさんつまった、大満足のボリューム!
    336ページ!
    厚さにして3cm弱!
    これは、絶対に必要だよねー、うんうん!
    デザインも美しいリン♪

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  2. ②「ちはやふる」複製原画を展示中☆
    特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」応援サポーター・漫画「ちはやふる」の描き下ろし複製原画が、平成知新館2階レファレンスコーナー付近に展示されているリン♪

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  3. ③音声ガイド☆

    音声ガイドのナビゲーターは、アニメ「ちはやふる」から声優の瀬戸麻沙美りん!
    スペシャルトラックには、宮野真守りんも登場するよ♪

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特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美
■会期:2019年10月12日(土)~ 11月24日(日)
※会期中、一部の作品は展示替を行います。
主な展示替
 前期:2019年10月12日(土)~ 11月4日(月・休)
 後期:2019年11月6日(水)~ 11月24日(日)
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■休館日:月曜日
※10月14日(月・祝)と11月4日(月・休)は開館し、翌火曜日(10月15日、11月5日)休館

■開館時間:
 火~木・日曜日: 9:30~18:00(入館は17:30まで)
 金・土曜日: 9:30~20:00(入館は19:30まで)

■観覧料:
 一 般 1,600円(1,400円)
 大学生 1,200円(1,000円)
 高校生  700円 (500円)

※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。

■特別講演
○11月4日(月・休)
「巡る美 変わる美 -流転する日本文化-」
 講師:彬子女王殿下
【時間】14:00~15:00
【会場】平成知新館 講堂
【定員】180名
【料金】聴講無料(ただし特別展の当日の観覧券が必要)
【参加方法】当日11:00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。

■記念講演会
○10月19日(土)
「歌仙絵の成立と展開 -佐竹本への道のり-」
 講師:土屋 貴裕氏(東京国立博物館 主任研究員)

○11月2日(土)
「歌仙絵の最高峰 -佐竹本三十六歌仙絵の表現と情緒-」
 講師:井並 林太郎(京都国立博物館 研究員)

○11月16日(土)
「佐竹本三十六歌仙絵への想い」
 講師:降矢哲男(京都国立博物館 研究員)

【時間】13:30~15:00
【会場】平成知新館 講堂
【定員】200名
【料金】聴講無料(ただし特別展の当日の観覧券が必要)
【参加方法】当日11:00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。

■関連イベント
十二単のファッションショー!「十二単お服上げの再現―現代につながる王朝の美」
【日時】2019年11月9日(土)①11:00~ ②12:30~ ③14:00~ ④15:30~(各回30分×4回公演)
参加方法など詳しくは、十二単お服上げの再現―現代につながる王朝の美

■ワークショップ
顔を描こう!~和歌で感じる歌仙のこころ~
平成知新館2Fレファレンスコーナーで、関連ワークショップを行うよ♪

■キャンパスメンバーズ向け講演会
〇2019年11月1日(金)17:00~18:00(16:30開場)
 日程や参加方法など、詳しくは、キャンパスメンバーズ向け講演会

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