あけおめリン!
トラりんだリン!
ことしはへびどし!にょろり~ん♪
(水谷研究員)
トラりん、あけましておめでとう!いっしょに、にょろり~ん♪
(トラりん)
水谷研究員!
ことしは巳年!干支はヘビだね!トラりんはヘビにどんなイメージを持っているかな?
ボ、ボクにこわいものはないリン!
その反応は、ちょっとこわいと見える(笑)
ヘビはにょろり~んと細長い体のミステリアスな生きもの。よく分からないからこわいっていう印象もあるけど、かっこいい!かわいい!と思うおともだちもいるんじゃないかな。今回の展示を見たら、昔の人がヘビをどんな生きものだと考えていたのか分かるかも。
ヘビりんのことよく知らないから、ボクももっと仲良くなりたいリン!
それじゃあ、トラりんがヘビりんにますます親しみを持てるよう、いっしょに展示室に...
にょろり~ん♪
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トラりん、どうしたの?
脱皮中(もぞもぞ)
ちょ、ちょっとヘビりんになりきりすぎだね?!起きて~!
あ、ほらほら、恒例のワークシートがあるよ!ここに描かれているヘビりんを探してみてね。見つけたらビンゴカードみたいに穴をあけて...
プチっとするリン!
そうそう。展示室の解説がまだ読めない、小さい子にも楽しんでもらおうと思ってつくったよ!おうちの人と一緒に、ぜひこれを持って展示室でヘビ探しをしてほしいな。私たちも、どんなヘビりんたちがいるか探しに行ってみよう!
楽しみだリーン♪
まずトラりんに紹介したいのは、「有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)」だよ。
つぼだリン!真ん中にぐるりんちょしているのがヘビりんなの?
そうだよ!これは今から4000年以上前の、縄文時代に作られた土器だよ。縄文時代の土器には、ヘビの文様がときどき登場するんだ。ヘビは、冬を越えて春に現れるし、脱皮を繰り返すから、「再生」の象徴だったのでは、と考えられているんだ。
春になったら元気な姿でにょろりんしたり、脱皮して生まれ変わるヘビりんは、ぱぅわーを感じる人気の生きものだったんだね!
トラりん、このヘビの頭を見て!特徴的な形をしているよね。
さんかく?
そうだね!これは、毒を持つ「マムシ」だと考えられているよ。
マムシりん!こわいリン...(ブルブル)どうして毒のあるマムシりんの文様をつけたのかな?あ!もしかしたら、マムシりんがつぼから出てくるの!?
文字のない時代のことだから、想像するしかないんだけど......この土器、よく見ると器の口のふちに、小さな穴が並んでいるのが見えるよね。何かをかぶせて紐で止めていたみたいなんだ。「太鼓」だったという研究者もいるし、「お酒を造る器」と考えている研究者もいるんだ。
楽器やお酒のいれものかもしれないんだね!マムシりんが中身を守ってくれている気がしてきたリン!縄文の暮らしはみすてりあすだリン♪
次に紹介するのは、「草花獅子蛇文様金華布裂(くさばなししへびもんようきんかふぎれ)」だよ。
わ!キラキラしてキレイだリーン✨
とっても華やかな裂(きれ)だよね。実はこれは、インドで作られたものなんだよ。
インド!?
日本では江戸時代に、インドやジャワなどの海外から輸入した模様染めの布を、「更紗(さらさ)」と呼んで、珍しがって、とても大切にしたんだ。なかでも、こんな風に金箔や金泥で豪華にしたものは、「金華布(きんかふ)」や「金更紗」と呼ばれたんだ。
お名前もキレイだリン!金のさらさら...✨
「さらさ」ね(笑)!そういう種類の布なんだよ。図柄も見てみよう。
たくさんのヘビりんと...ライオンりんかな?戦っているようにも見えるリン!
このヘビは、頭を持ち上げて首のまわりを広げているから、コブラのようだよ。
コブラりん!
とっても強くて、毒があるって聞いたことあるリン...(ブルブル)
でもお顔を見てみて。みんな赤い葉っぱみたいな舌を出しているでしょ。
あ、ほんとだ...ちょっとかわいいかも...ライオンりんのおかおも、ちょっとおとぼけで楽しそうだリン!だんだんこわくなくなってきたリン!
それはよかった。じっくり見ると、親しみがわくよね。
さあ、最後に紹介するのは、「能装束 淡紅地鱗文摺箔(のうしょうぞく うすべにじうろこもんすりはく)」だよ。
かっこいいお着物だリン!あれ?ヘビりんはどこー?
どこだろうねぇ、見えないかな?
んん?おそでにも、えりにも、すそにも、見つからないリン...ヘビりん、どこに隠れているのかな?
実はこの三角形が、ヘビの鱗(うろこ)を表しているんだよ。
えー!
うろこのもようだったの!?
\さんかく/
この着物は、お能の舞台で着るものだよ。憎しみや悲しみ、怒りなど、激しい感情に支配されてしまった女の人の役をする時に着るんだ。この着物を着る「道成寺(どうじょうじ)」のお話では、ある男の人に恋焦がれるあまり、相手を追いかける途中で大きなヘビの姿になってしまった、女の人が登場するんだ。
お能にそんなお話があるんだね!ヘビりんになってしまった女の人の衣装なら、うろこもようのお着物がぴったりなのも分かるリン☆
今日紹介したのは3件だけだけど、展示室では、長い体で頑張って漢字を表しているヘビや、着物を着たヘビ、よーく探さないと見つけられないヘビ......などなど、いろんなヘビたちがいるよ。
トラTubeで紹介した「五毒」にまつわる作品もあったリン!
どう?トラりん、色んなヘビりんに出会って、少しはこわくなくなったかな?
え?も、もともとこわくないリン💨
そっかそっか(笑)じゃあ、ヘビりんたちと、グランドロビーでワークシートをプチプチして遊ぼうか。
ぐるぐるまきのヘビりん、何かをくわえているヘビりん、いろんなヘビりんが作品にいるのは、それだけたくさんの人にヘビりんが愛されてきたからなんだね☆
ヘビりんが好きなおともだちも、苦手と感じるおともだちも、今回の展示を見ることで、親しみを持ってくれたらいいね。
うん!ヘビりんからぱぅわーをもらって、おともだちみんなが元気に過ごせたら嬉しいリン♪
ことしも京博で待っているリーン!
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■会期:
2025年1月2日(木)~ 2月2日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館1F-2
■休館日:
月曜日
※ただし1月13日(月・祝)は開館、1月14日(火)休館
■開館時間:
9:00~17:30(入館は17:00まで)
金曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)