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展示

2020年11月13日

御即位記念 特別展「皇室の名宝」を見に行くリン♪ III

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

いま、京博では御即位記念 特別展「皇室の名宝」を開催しているよ☆

なんと!
11月23日(月・祝)までだから、まだのおともだちは何卒っ!
すでに見てくれたおともだちも、前期展示から約7割の作品の入替を行っているから何卒っ!

「虎ブログ」では、「第1章 皇室につどう書画 三の丸尚蔵館の名宝」の展示作品から、
井並研究員が絵巻を! 福士研究員が近世絵画を! 見せてくれたけど、どれもとっても美しい作品ばかりだリン♪(うっとリン)

あー、ほかの展示も見てみたいなぁ(大声)

yamakawa
おっきなひとり言、聞こえたよ!
よかったら、今日は私といっしょに展示を見に行かない?

torarin

torarin
山川研究員♪
山川研究員は、特別展「皇室の名宝」の主担当なんだよね☆
今回の展示は、とってもきらびやかだね!
もっとたくさんの作品を見てみたいから、早く展示室に行きたいリンっ♪

yamakawa
ありがとう。
トラりんが、特別展「皇室の名宝」を気に入ってくれてよかった!
じつは特別展の準備はずっと前から行うの。
たくさんの時間をかけて作り上げているから、みなさんに楽しんでもらえたら心からうれしいんだ。
さっそく、いまではもう見ることができない、京都御所の儀式や日々の光景を見に行こう。

yamakawatorarin(2人)
「第2章 御所をめぐる色とかたち」
\しゅっぱーつ☆/

torarin




yamakawa
はじめに、「恒例公事之図(こうれいくじのず) 樋口守保(ひぐちもりやす)筆(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)」<1F-1 通期展示>を見てみようか。

torarin

torarin
ふんわりとした色合いで、優しい絵だリン♪
たくさんのひとが、きれいに並んでいるね!
「公事の様子」が描かれているということかな☆
うーん、公事ってなんだろう?

yamakawa
この「公事」っていうのは、宮中での政務や儀式のこと。
この画帖(がじょう)は、明治天皇が東京に遷(うつ)られてから、京都御所で行っていた公事が以前と同じようにはできないことを残念に思われて、京都御所での光景を描かせたものなんだよ。
こんな世界が、京都御所の中で繰り広げられていたんだね~。
さらに、この展示では、天皇だけじゃなくて、宮廷の女性たちが暮らす空間も紹介しているよ。

torarin

torarin
ふむふむ...
「美しい絵」というだけではなく、作品から歴史の流れとむかしの様子を知ることができるんだね♪
宮廷の女性たちが暮らしも、とっても興味深いリン!

「五衣唐衣裳装束(いつつぎぬからぎぬもしょうぞく)のうち唐衣(からぎぬ)・裳(も)・表着(うわぎ)・檜扇(ひおうぎ)(京都・霊鑑寺所蔵)」<1F-4 通期展示>を見てみよう。

torarin

torarin
あっ!
「五衣唐衣裳装束」は、『トラりんと学ぶ日本の美術① 王朝の雅』(https://www.tankosha.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=2416)で、山川研究員からお話を聞かせてもらったリン!
女性が着ていたもので、いわゆる「十二単(じゅうにひとえ)」のセットのことだよね☆
ん...ということは、セットの中の一部に注目して展示しているのかぁ♪

yamakawa
『トラりんと学ぶ日本の美術① 王朝の雅』でも話したけれど、このセットの中で、「正装」を示すものがあったよね。覚えている?
そう、唐衣と裳だよね。
中国の服制を学んだ日本では、最初はこの唐衣と裳の組み合わせが宮廷装束だったんだよ。
けれど、日本の宮廷女性は、長く引きずるゆったりした衣服が好みだったみたいで、その下に、衣を何枚も重ね着するようになったの。
ここでは唐衣に表着だけを重ねているけれど、この下にはまだまだ衣が重ねられていたんだよ。

torarin

torarin
きっと重くて動きにくかったと思うけど、美しさを大切にしていたんだね!
十二単を見ると特に感じるけど、重ねる色の合わせ方が本当に美しいリン♪
季節が連想できたり、センスが素晴らしいリン☆

yamakawa
続いて、「飛香舎調度(ひぎょうしゃちょうど)のうち 松喰鶴蒔絵螺鈿二階厨子(まつくいづるまきえらでんにかいずし)および沈枕(じんまくら)(東京国立博物館所蔵)」<1F-6 通期展示>だよ。

torarin

torarin
うわぁ、豪華☆
「飛香舎調度」って名前がついているけど、「飛香舎」ってなんだろう?
こちらの作品が作られた地名とかかな?

yamakawa
飛香舎は京都御所の中にある建物の名前だよ。
中庭に藤が植えられているから、藤壺(ふじつぼ)とも呼ばれているの。
じつは、藤壺はあの『源氏物語』で、主人公の光源氏の憧れの女性の住んでいた所として有名な建物!
御所の中で、天皇のおきさき様たちが暮らすところを後宮(こうきゅう)と呼ぶんだけれど、飛香舎はそのうちのひとつだったの。
でも、江戸時代になると、飛香舎は暮らしの場ではなくて、後宮にかかわる儀式...
例えば結婚式にあたる入内(じゅだい)や皇后の位にのぼる立后(りっこう)など...を行う場所として使用されたんだって。
この調度は、宮廷文化が最も華やかだった平安時代風につくられているの。
棚や鏡があるけれど、実際に使用するものではなくて、儀式の場を飾るものだったみたい。

torarin

torarin
あの『源氏物語』の登場人物が住んでいたの?!
情報がゴージャス過ぎて、耳が天国☆
棚や鏡も使うものと思っていたけど、大切な儀式のための飾りなんだね!

yamakawa
さいごは、こちらの作品を見てみよう。
「飛香舎襖絵(ひぎょうしゃふすまえ) 土佐光貞(とさみつさだ)・光時(みつとき)筆(宮内庁京都事務所所蔵)」<1F-6 通期展示(後期は裏面を展示)>だよ。

torarin

torarin
「飛香舎」♪
こちらの作品もふんわりとした印象で、色使いがとってもおしゃれだリン!

yamakawa
飛香舎の中は、南面をのぞいて襖絵で囲まれているの。
春から始まって、夏、秋、冬と、四季の風景が描かれているんだけれど、和歌に詠(よ)まれてきた名高い場所が選ばれているんだよ。
この秋の野原を散策している情景は武蔵野。
現在の東京の周辺だね。
こちらの雪景色は、福島県の白川関。

torarin
そうなんだ!
四季の風景が描かれた襖絵に囲まれるなんて、素晴らしいリン!
しかも名所!
日本の四季がすきだから、ボクもそういうお部屋に住みたい...
冬は雪が描かれていて寒そうだけど...
後期展示の秋と冬の襖絵は、いま、みんなに見てもらうにはピッタリの作品だね☆

yamakawa
京都に住んでいると、御所の周囲を散策したりすることもあるし、通年で建物を公開しているから身近に感じるけれど、そこにかつてはどんな日々があったのかを想像することは少ないと思うの。
この展示を通して、江戸時代以前の京都御所の世界を追体験してもらえたらうれしいな。
そうすれば、『源氏物語』の世界の中の出来事が、色やかたちとともに思い浮かぶと思うなぁ。

yamakawatorarin
\11月23日(月・祝)まで☆/

torarin




↓山川研究員の記念講演会もお見逃しなく♪
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11月14日(土) 13:30~15:00
「御所をめぐる色とかたち」
講師:山川 曉(京都国立博物館 工芸室長/企画室長)
定員:100名
各講演会に参加いただくには、「聴講券付き日時指定券」が必要です。 展覧会公式サイトより、各講演会の「聴講券付き日時指定券+観覧セット券」をご購入ください。無料対象の方は「聴講券付き日時指定券」をご予約ください。
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torarin

御即位記念 特別展 皇室の名宝
本展は、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、オンラインでの事前予約優先制(日時指定券)を導入します。
そのほか、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のためのお願いにご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。
また、会期等は今後の諸事情により変更する場合があります。随時、京博ウェブサイトや公式Twitterにてお知らせいたしますので、ご来館の際は最新情報をご確認ください。

■会期:2020年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
 前期:2020年10月10日(土)~11月1日(日)
 後期:2020年11月3日(火・祝)~11月23日(月・祝)
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
 ※ただし、11月23日(月・祝)は開館
■開館時間:
 9:30~18:00(入館は17:30まで)
 ※夜間開館は実施しません。

■観覧料:
 一 般 1,800円
 大学生 1,200円
 高校生  700円

ご来館前に「日時指定券+観覧セット券」をご購入ください。無料対象の方も、人数分の「日時指定券」のご予約が必要です。




\おうちで楽しむ「特別展」/
京博に来られないおともだちも、おうちで「特別展」を楽しんでもらえたらうれしいリン♪
虎ブログ
予習編
本編(案内:井並研究員)
本編(案内:福士研究員)

鑑賞ガイド「宮廷文化ことはじめ」
鑑賞ガイド「宮廷文化ことはじめ」(日本語版)
Special Exhibition Guide (English)
皇家艺术品观赏指南(简体中文)
즐거움 100배 전시 감상 가이드 (한국어)

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