こんにちリン!
トラりんだリン!
11月23日(月・祝)まで開催の御即位記念 特別展「皇室の名宝」、みんなに楽しんでもらえているかな?!
今回の特別展は、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、オンラインでの事前予約優先制(日時指定券)を導入しているよ。
特別展「皇室の名宝」チケット事前予約優先制(日時指定券)のご案内
おともだちのみんなには、引き続きご協力をお願いする場面も多いけど、できるだけ京博で過ごす時間を楽しんでもらえたらうれしいリン☆<
だって、素晴らしい作品がたくさん展示されているんだもの!
御即位記念 特別展「皇室の名宝」を見に行くリン♪で美しい絵巻に感動して、ほかの作品のことも知りたくなっちゃった☆
11月3日(火・祝)から後期展示がはじまって、作品の7割を展示替えしたらしいんだけど...
(福士研究員)
話は聞かせてもらったよ。
よかったら、今日はいっしょに近世絵画を見てみない?
(トラりん)
福士研究員♪
近世絵画!
特別展がはじまる前に予習をしたけど、「すごいことになっている!!」と思ったリンっ!
そうなんだ。
本当は、全部紹介したいんだけど...
この「虎ブログ」でも登場したことのある、個性豊かな絵師たちの作品を見に行こう。
\展示室にしゅっぱーつ☆/
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まずは、こちら。
「源氏物語図屏風(げんじものがたりずびょうぶ) 伝狩野永徳筆(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)」<2F-3 後期展示>だよ。
源氏物語!狩野永徳りん!
どちらも知っているリン♪
ここにいるのは、平安時代の貴族たちかな?
美しいお着物や、描かれているひとの様子から、当時の生活を想像してしまうリン♪
ここには、『源氏物語』からいくつかの場面が描かれているよ。
まず、6曲1双のうち左隻には第5帖「若紫」。
源氏が、のちに妻となる紫の上の姿を見初める場面だよ。画面左上、赤い着物を着た少女が紫上で、その様子を籬(まがき)越しにのぞき見ているのが源氏なんだ。
この時はまだ紫の上は子どもだったんだね☆
あっ!
紫の上の視線の先に、かわいい鳥りんを発見っ☆
よく気が付いたね、さすがトラりん!
あれは、紫の上が飼っていた雀なんだ。
雀が籠から逃げてしまったので、紫の上があわてて追いかけて出てきたところなんだよ。
「若紫」を描く際の定番の場面なんだ。
1階に展示されている「重要文化財 源氏物語画帖(げんじものがたりがじょう) 土佐光吉・長次郎筆(京都国立博物館所蔵)」<1F-6 通期展示>にも同じ場面が描かれているから、比べてみたら面白いと思うよ。
違う作品で、おなじ場面がっ?!
2つの作品を見比べられるなんて、とっても楽しそうだリン♪
右隻はというと、ひとつの画面に複数の場面が描かれているんだ。
たとえば、画面右上は第26帖「常夏」で源氏が息子の夕霧たちとともに夕涼みをしている場面、左上は第52帖「蜻蛉」で女一宮の姿を薫が覗き見る場面という具合。
そうなんだ!
あれ...でもよく見ると、画面の真ん中は絵がつながっていないみたいだリン☆
今日のトラりんはいつも以上に冴えてるねぇ。
そのとおり、じつはこの右隻は一部画面がつながっていないんだ。
なぜだかわかるかな?
うーん...永徳りんがうっかりしてたから?
そうそう、この時期の永徳さんは多忙を極めていたからついうっかりね!
...なんてことはなくて、この屏風はもともとは襖絵として描かれたものだからだよ。
襖を屏風の形に変えるときに、一部の画面が失われてしまったみたいなんだ。
そうだったんだ!
失われた画面も見てみたかったけど、屏風になったおかげで、今日まで作品が残ったんだね☆
それに、こんなに素晴らしい襖絵に囲まれたお部屋を想像するだけでわくわくするリン♪
本当に素敵な部屋だっただろうねぇ。
それでね、この部屋があった建物に住んでいたのは...
ふ、福士研究員っ!
おはなしは尽きないみたいだけど、時間がないから次の作品をお願いするリン!
つづきは展覧会図録を読んでもらおうね!
おつぎは、こちら。
「扇面散図屏風(せんめんちらしずびょうぶ) 俵屋宗達筆(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)」<2F-4 後期展示>だよ。
こんどは、俵屋宗達りん!
ボクを描いた尾形光琳りんとも関係が深いから、琳派の虎としては興味深々だリンっ!
こちらは、どういう作品なの?
いろんな絵が描かれた扇がたくさん見えるね。
じつは、この扇はすべて屏風に貼り付けられているんだよ。
つまり、屏風に扇の絵を描いたわけじゃなくて、絵の描かれた扇を屏風に貼り付けたものなんだ。
一部の扇には折目がついていて、実際に扇として使用されていたことがわかるんだよ。
えええ!そうだったんだ!
いままでボクが見てきた作品の中では、めずらしいタイプだリンっ☆
とってもきれいだけど、なんでこんなにたくさんの扇が...
宗達が営んでいた「俵屋」の主力商品が扇絵だったんだね。
ここに貼り付けられた扇には、『保元物語(ほうげんものがたり)』や『平治物語(へいじものがたり)』といった武士の活躍する物語の絵や、『伊勢物語(いせものがたり)』のような貴族の恋愛物語が描かれているよ。
この屏風は江戸時代から京都御所に伝わっていたんだ。
れんあいものがたり...
どの絵もきれいな絵具が使われていて素敵だリン!
でも、どうして宗達りんの絵が京都御所にあったのかなぁ?
宗達の生涯は多くが謎に包まれているんだけど、後水尾天皇から屏風制作の依頼を受けたこともあるんだよ。
公家とも交流のあった宗達の作品は、宮廷で愛好されていたんだね。
ミステリアス☆
宗達りんのことをもっともっと知りたくなってしまったけど...
ここもグッと我慢して、つぎの作品を見るリンっ...(くううう!)
そうだね、まだまだ紹介したい作品はたくさんあるよ。
こちらは、「旭日鳳凰図(きょくじつほうおうず) 伊藤若冲筆(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)」<2F-5 後期展示>。
伊藤若冲りん!
こちらも大人気の絵師だね☆
そして、とっても大きい作品!!
細かくて鮮やかな色で絵描かれていて、見とれてしまうリン♪
じつは、この作品は若冲の代表作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」よりもずっと大きいんだ。
その大きな画面の中に隙間なく描き込まれていて、しかもその描写がまた本当に細密だねえ。
いくら眺めていても飽きない魅力があると思うよ。
若冲は40歳の時に家業を弟に譲って絵画制作に専念するんだけど、この作品はまさにその年、40歳の春に描いた作品なんだ。
若冲自身にとっても、強い思い入れで描いた特別な作品だったと思うよ。
気合の入り方がすさまじい、見事な作品だねえ。
若冲は描く対象をよく観察するということをとても大切にした画家。
でも、鳳凰は現実には見ることができないよね。
だから、中国で描かれた鳳凰の絵を参考にしながら、得意の鶏の観察成果も取り入れて描いているんだよ。
素晴らしい絵というだけでなく、そんな大切な背景がある作品なんだね...
人生節目の作品が、いま目の前に!
若冲りんの気持ちを想像したら、胸がいっぱいになるリン...
想いを背負った鳳凰が美しい...(妄想中)
さいごに、こちら。
以前の「虎ブログ」(特集展示「初公開!天皇の即位図」を見に行くリン♪)で、いっしょに見たね。
「霊元天皇即位・後西天皇譲位図屏風(れいげんてんのうそく・ごさいてんのうじょういずびょうぶ) 狩野永納筆(京都国立博物館所蔵)」<1F-2 後期展示>だよ。
もちろん、覚えているリン!
特集展示「初公開!天皇の即位図」開催のときに、京博で初公開された作品だリン♪
天皇のお顔が描かれていて、とっても珍しい即位図だとお話してくれたね☆
ちゃんと覚えてくれていたんだね!
その後、縁あって京博の所蔵品になった作品だよ。
即位式の際に天皇が身に付ける装束は、礼服という特別なものなんだけど、今回の展覧会ではその実物も展示されているよ。
屏風に描かれている装束と実物を見比べることのできる貴重な機会だから、お見逃しなく!
縁というのは不思議で素晴らしいね♪
福士研究員のおはなしを聞いたら、想像していたよりずっとずっと、近世絵画も素晴らしい作品ばかりだったリン!
どれも素晴らしい作品ばかりだけど、近世絵画はほかにもたくさんの屏風や絵巻、京都御所の襖絵も展示されているよ!
皇室ゆかりの作品の数々を、京都で見ることのできる貴重な機会。
たくさんのおともだちに来てほしいな!
\近世絵画もすごいっ!/
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(カリスマ販売員)
ふむふむ☆
こ、こんなにすごい作品が、特別展「皇室の名宝」図録(税込2,800円)で見られちゃうなんてっ...!
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展覧会オリジナルグッズもかわいい!
皇室の名宝展公式オンラインショップからもげっとできるので、こちらもちぇけら☆
・カレンダー(税込1,650円)
・A4横型Wクリアファイル 蒙古襲来絵詞(税込715円)
・A4クリアファイル 源氏物語図屏風(税込440円)
・A4クリアファイル 旭日鳳凰図(税込440円)
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\おうちで楽しむ「特別展」/
京博に来られないおともだちも、おうちで「特別展」を楽しんでもらえたらうれしいリン♪
虎ブログ
予習編
本編(案内:井並研究員)
鑑賞ガイド「宮廷文化ことはじめ」
鑑賞ガイド「宮廷文化ことはじめ」(日本語版)
Special Exhibition Guide (English)
皇家艺术品观赏指南(简体中文)
즐거움 100배 전시 감상 가이드 (한국어)
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御即位記念 特別展 皇室の名宝
本展は、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、オンラインでの事前予約優先制(日時指定券)を導入します。
そのほか、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のためのお願いにご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。
また、会期等は今後の諸事情により変更する場合があります。随時、京博ウェブサイトや公式Twitterにてお知らせいたしますので、ご来館の際は最新情報をご確認ください。
■会期:2020年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
前期:2020年10月10日(土)~11月1日(日)
後期:2020年11月3日(火・祝)~11月23日(月・祝)
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※ただし、11月23日(月・祝)は開館
■開館時間:
9:30~18:00(入館は17:30まで)
※夜間開館は実施しません。
■観覧料:
一 般 1,800円
大学生 1,200円
高校生 700円
ご来館前に「日時指定券+観覧セット券」をご購入ください。無料対象の方も、人数分の「日時指定券」のご予約が必要です。